05.06.12 MM第104号

   私の出合った日本百名山 by masarus                         

小笠山(おがさやま 264m)  静岡県 掛川市他

    
この山の私の印象                           

「 真っ暗な50mのトンネルに合いたくて行ったエコパのある 小笠山 」

【登頂日】            2005年5月5日(木)

【天候】              晴れ

【コース及び時間】 

 小笠山入口(大東町入山瀬)9:05出発-9:20吊り橋まで0.4km地点-(藪こぎ)-9:35展望台-9:45吊り橋-

10:00小笠神社-10:07東屋-10:14小笠山〈264m〉10:25-10:40小笠池下P-10:50小笠山入口

        【 登り(藪こぎ含む) 1時間09分  下り 25分 】 


  *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
   その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

【温泉】   相良町 子生れ温泉 420円

  
【感想 等】
 
 サッカーファンなら聞いたことのある名前だろう。2002サッカーワールドカップの会場だったエコパ(正式名 小笠山総合運動公園)のあるところである。静岡はサッカーが盛んなところであるので、私もサッカーをしたり見たりするのが好きだ。残念ながら、02W杯は抽選から漏れ会場で見ることはできなかったが、東静岡駅前にあるグランシップのパブリックビューの大画面で応援した。その小笠山に『花に会う山歩きU(川崎順二)』で出合い、行ってみたくなったのだ。
 そこには「植物、昆虫、野鳥の宝庫。独特の地形にも注目」と出ていた。このそれほど高くない山に私が行きたいと思ったのは、珍しいトンネルを歩いてみたいと思ったことも大きい。電灯もない長さ100mほどの狭いトンネルがあるというのだ。短いのも合わせると3つもあると書いてあった。
 大東町入山瀬にある小笠山バス停付近に車を止め、歩き始めて5分、「立入禁止」の看板に出会った。引き返して小笠神社への車道を登ってもいいかな、とも思ったが、行けるところまで行って何の工事か確かめることにした。また、小笠神社とトンネルは別方向になるので、とにかくトンネルまで行ってみたかったのだ。
 5分ほど行くと、小笠池下の駐車場に出たが、もうかなり崩壊していた。昨年の台風の跡だろうか?
 トンネル方向は進めそうなので行ってみることにした。ヘッドランプも持ってきていたが、真っ暗な世界を味合うべく、はるかな方に見える小さな出口をめざし慎重に少しずつ進んだ。地面には少し水がたまっているところもあったが、楽しく3つのトンネルを通過できた。
 トンネルを抜けると、吊り橋まで0.4mの地点へ出た。しかし、その先は道がなかった。吊り橋への道も、展望台への道も流されていてわからなかった。かすかな足跡をたよりに展望台をめざして直登してみることにした。
 全く足跡が消え、シダ植物の生い茂る藪に迷い込んだ。藪こぎもそれほど嫌いではないので慎重に登っていくと思ったより早く展望台に着いた。
 展望台からは小笠神社が写真のように向こうの尾根に見えた。また、周辺にはピンク色のツツジ類が咲いてた。
 そこには吊り橋からの山道があり、急な坂を下ることができた。
 吊り橋まで着くと、写真のように小笠池には水がないことがわかった。工事中で荒れ地が見えていると思ったところの多くは池であった。
 吊り橋からの遊歩道はどうにか通行でき小笠神社の方へ登っていった。
 山の上の小笠神社近くの駐車場のそばには野鳥観察の人達がフィールドスコープを覗いていた。
 そこから階段を上ると小笠神社はすぐだった。1人もいない境内からは眼下に展望が広がっていた。そして、ウマベガシの大木が茂っていた。また、すぐ上の東屋からは掛川市街が見渡せた。エコパまではかなりの距離があるが、この大きな山塊を小笠山というのだが、ピークへの標示がない。時々そんな山もあるが、地図をたよりに探す楽しみもいいか、と思い少し歩くと木々の間にあった。(写真)
 山頂付近には多聞神社やアカガシの大木、戦国時代の出城跡などがあり楽しめた。
 帰路は同じコースを小笠池畔まで下り、池下駐車場に出た。そこから10分で小笠山入口だった。下山はわずか25分だった。
 そこには田植えが終わっている田んぼとまだの田んぼがあった。農作業をしていたおばあさんに聞くと、小笠池が修理中で水がないので今年は稲作りができないそうだ。
 車で静岡に戻る途中、新茶摘みに忙しい牧ノ原台地を走り、前から気になっていた相良町の子生れ温泉に寄った。ナトリウム塩化物の入った黄色がかった温泉だった。泉質はなかなかよかった。
   
「立入禁止」と出ていたが様子を見に前進 整備されてはいるが大自然の力に負け・・・(吊り橋まで0.4mの地点)
展望台から眺めた小笠神社 小笠池は水漏れのため修理中(吊り橋より)
山頂付近は自然林が広がっていた 小笠山の山頂への標識はなく三角点とプレートがひっそりとあった

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