05.07.14 MM第108号
【登頂日】 2003年7月6日(日)
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【感想 等】 今頃、アヤメが満開であろう。 2年前の今頃、7月上旬にアヤメを見に櫛形山に行ってた。花の百名山の本によると、アヤメの自生群落は東洋一の規模という。また、ここは「山梨百名山」にも選ばれている。 八ヶ岳や北アルプスなどの山行の時、R52を通りながら櫛の格好をしたこの山をいつも見て通る。 家から近くなので、行こうと思えばいつでも行けたが、行くならアヤメの時期がいい。しかし混みそうだったので躊躇していた。 それがようやく実現したのが一昨年であった。 例によって、大勢の人が集まる前の午前6時頃に出発した。池の茶屋の駐車場は車も2〜3台のみだった。 これならあまり人に会えずに歩けるぞ、出発した。 天気は曇りであまりよくなかった。アヤメなどの花には良い、また自分にも暑くなくて良いか、と思い歩き始めた。 林の中を登っていくと、1時間弱で樹林帯の中の櫛形山最高点、奧仙重に着いた。木々が多く、展望は良くない。 小雨が降ってきた。合羽を着るほどではなかったので傘をさして歩いた。 富士山はこの天気では見ることができない。しかし、ここには下の写真のような原生林があり楽しませてくれる。 ピークハンターならここで引き返すだろう。櫛形山の最高点に到達し、満足したであろうから。 しかし、櫛形山の良さはこの先にある。30分くらい歩いた「裸山」に1400万本の自生のアヤメがあるのだ。 バラボタン平を過ぎ、少し下がっていくと展望が開けていて、そこが裸山だ。下の写真のように少しガスが出てきたがそれが、アヤメに生気を与えていた。 下の写真のように一面アヤメであったが、その中に混じってヤマオダマキ、グンナイフウロウ、キンポウゲなどが咲いていた。しばらく写真を撮っていたらアマチュア写真家が来た。彼は昨日に引き続き、ガスの中のアヤメを撮りたくて来たと言っていた。 この先の「アヤメ平」はそれほどアヤメが咲いていないと、彼は言っていたが、せっかくなので行くことにした。そこまで15分ほどだった。確かにまだであったが、石碑があったり小屋があったりして散策を楽しめた。下の写真のように、ガスも深くなり幻想的であった。 帰路は裸山を通らない巻道を通った。そこにはちょうど熊笹の花が咲き、枯れてきていた。笹は花が咲くと枯れると言われているが、本当のことはわからない。9時に奧仙重を通り、9時40分池の茶屋に着いた。下の写真のように団体がマイクロバス等で来ていた。やはり人気の山、9時を過ぎると人が多くなる。小屋近くの山道で100人以上とすれ違った。また、国道までの狭い下山道路も車が多く、何回止まったりバックしたかわからない。 下山後は、R52号に下ったすぐ近くにできた「まほらの湯」で汗と疲れを流した。 |
櫛形山最高点、奧仙重近くの巨木 | 裸山のアヤメ |
裸山のアヤメ群落 | 「アヤメ平」近くではガスが深くなってきた |
隈笹の花が咲き枯れてきていた | 門前茶屋の前の石段 |