05.08.06 MM第110号

   私の出合った日本百名山 by masarus                         

白馬乗鞍岳(しろうまのりくらだけ 2436m) [日本百名山 白馬岳の一部] 

    
この山の私の印象                           

「 何度行ってもすばらしい お花畑と白馬岳の展望の白馬乗鞍岳 」

【登頂日】            2005年 7月16日(土)


【天候】              曇り時々小雨

【コース及び時間】 

      栂池高原7:30出発=(ゴンドラリフト、ロープウェイ)=8:10栂池自然園(散策8:20〜9:25)9:30発-10:20天狗原-

11:23白馬乗鞍岳<2436m>11:40-12:00白馬大池12:07-12:50小ピーク13:00-13:45小蓮華山<2769m>14:20-14:50三

国境-15:25白馬岳〈2932m〉15:30-15:40白馬山荘(2食付き泊)


    【 登り(栂池自然園から) 2時間42分  下り(白馬山荘まで) 57分 】 


  *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
   その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

        

  
【感想 等】
 
 前々からもう一度登りたいと思っていた「白馬岳」が先日、実現できた。
 MM第93号で書いたようにかつて1977年7月に白馬岳から槍ヶ岳まで縦走した。そのときの様子は『日本百名山NO45』にある。
 白馬岳は夏山の入門コースとして人気があり、大変混むので今まで私は躊躇していた。JR白馬駅前には軽アイゼンを持たない登山者のためのレンタルショップもあるくらいである。
 今回は3連休の初日でもあり、多くの人出があるのではないかと心配であったが、梅雨も明けていないし小雨がぱらつく中であったので山頂の山小屋は1畳に2人ということはないだろうと思い出発した。
 白馬岳にはいくつかのコースがある。かつては大雪渓を登ったので別ルートを考えた。私が今回主に行きたいのは白馬を展望できる、「白馬乗鞍岳」と「鑓温泉」である。蓮華温泉も行こうかと迷ったが、次回の楽しみに残すことにした。
 今回のルートは、観光ルートである「栂池自然園」に寄り散策後、白馬乗鞍岳、白馬大池、小蓮華岳と展望や花を楽しみながら歩き、白馬岳山頂に泊まり、鑓温泉経由で猿倉に下る1泊2日のコースである。今回はその1日目である。
 まず、7時半、栂池高原からゴンドラリフト・ロープウェイで1840mの栂池自然園へ向かった。夏山シーズン開始ということでいつもより早い時間からゴンドラは運転している。朝早いので待ち時間なしで乗れ、8時10分終点の駅に着いた。そこから少し登ると「栂池自然園」だ。
 私はこれから歩くコースの花と比べたくてここに寄ることにした。ビジターセンターを見学後、1時間余を使い、水ばしょう湿原、ワタスゲ湿原、浮島湿原を通り浮島池を一周して戻った。花はミズバショウが終わり、コバイケソウが咲き始めていた。キヌガサソウが満開でワタスゲも咲き始めであった。時期的に花の合間だったのか、予想以下の花の量と種類であった。(下に「栂池自然園からコバイケソウと白馬乗鞍岳」の写真あり)
 散策から戻り、9時半白馬乗鞍岳に向かって出発した。樹林帯の中をどんどん進んでいくと、50分で天狗原に着いた。下の写真のように思ったより水は少なく、これからここに花が咲いてくるのだろう。進行方向には白馬乗鞍がでんと構えていて、早く登って来いよ、と呼びかけてくる感じだった。それで、たいして休憩も取らず、白馬乗鞍岳に向かった。山頂へは約1時間で着いた。(余り休憩しなかった理由の1つは、たくさんの小バエが顔にとまったりまとわりついてきたからでもあった。)
 山頂には高いケルンがありその後には雪の衣をまとった白馬岳があった。小雨も止んだので、景色を見ながら昼食にした。残念ながら雲やガスが多く、時々山々が見える程度であったが、今回の目的の1つを達成した喜びを味わった。風は強く、小バエがいないのがうれしかった。
 白馬乗鞍岳から白馬大池までは20分だった。ごろごろとした岩とハイマツの中の道であった。大池は灰色の雲を映し多くの山々は雲に隠れていた。白馬大池山荘前の広場には多くの人達が休憩していた。北へ下れば蓮華温泉があり、「白馬岳」は大雪渓だけでなくこのコースも大変人気があることがわかる。
 少し休んで、雷鳥坂を登っていった。雪渓やイワギキョウの花々が楽しませてくれた。そして、コマクサもそれに加わった。それは、今まで何回も見たコマクサよりも色鮮やかであった。(下に写真)
 風は強く、寒くもあった。展望も余り良くなかった。そんな中、小蓮華山の近くで雷鳥を見つけた。親鳥1羽に雛6羽だった。雷鳥もかつてに比べ見ることが少なくなったが、6羽が大きくなってくれればいいな、と思いながらずっと見ていた。まさにここは雷鳥坂である。この周辺には高山植物も多く、ハクサンイチゲ、アズマギク、アオノツガザクラ、シナノキンバイなどの花が咲いていた。湿原中心の栂池自然園とは植物の種類が違うが、2つ比べれば私はこちらの高山の花が好きだ。
 小蓮華山ではのんびり横になって休んだ。ガスが晴れるのを待とうという気持ちもあった。
 30分以上待ったが、あきらめ出発した。下の写真のように時々山容が見えるだけだ。そんな中、楽しませてくれたのは足下の紫色のウルップソウだった。
 白馬岳山頂には15時25分に着いた。下の写真のように人が大勢いたが、薄いガスの中であった。天気の回復は見込めないのですぐに今夜お世話になる白馬山荘に向かった。
 宿泊定員1500人で日本最大の山小屋だそうだが、混むときにはその倍も泊まるという。指定されたところは幅60cmの区画だった。それでも、17時に本日の宿泊人数がわかると残りの空間を自由に使って良いとのことで1人1mの幅になった。
 おかげで夜はゆっくり休むことができ、疲れも取れた。
栂池高原からゴンドラリフト・ロープウェイで1840mの栂池自然園へ 栂池自然園からコバイケソウと白馬乗鞍岳
天狗原 かなりピンクが濃いコマクサが咲いていた
ガスが出てきた中を行く登山者 白馬岳の山頂の様子

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