05.08.13 MM第111号

   私の出合った日本百名山 by masarus                         

白馬鑓ヶ岳(やりがだけ  2903m) 長野県 [日本百名山 白馬岳の一部] 

    
この山の私の印象                           

「 白馬鑓温泉で梅雨があけ、温泉と下山が楽しかった 白馬鑓ヶ岳 」

【登頂日】            2005年 7月17日(日)


【天候】              霧後晴れ

【コース及び時間】 

 白馬山荘出発5:30-7:05白馬鑓ヶ岳<2903m>7:16-8:40白馬鑓温泉(2100m)9:28-10:45小日向山のコル-12:05猿倉


    【 登り(白馬山荘から) 1時間35分  下り(猿倉へ) 4時間01分 】 


  *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
   その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

【温泉】             白馬鑓温泉 300円        

  
【感想 等】
 
 前号『NO110』に引き続き白馬岳である。
 私が今回主に行きたいのは白馬を展望できる、「白馬乗鞍岳」と「鑓温泉」である。今回のルートは、観光ルートである「栂池自然園」に寄り散策後、白馬乗鞍岳、白馬大池、小蓮華岳と展望や花を楽しみながら歩き、白馬岳山頂に泊まり、鑓温泉経由で猿倉に下る1泊2日のコースである。今回はその2日目である。
 白馬山荘の朝食は4時半からであった。4時前から起き出す人もあり、私も4時に起きた。あいにくガスがかかっていてご来光は望めなかったので、朝食をいただき5時半に出発した。かなり深いガスの中であった。しかも風が強かった。視界は20mほどであった。ときどき、下の写真のように、ガスが薄くなり辺りが少し見える。暑くはないし、展望もないのでどんどん歩いた。
 途中、分岐があった。標識もないしまだ杓子岳への分岐は時間的にも先だろうと山腹を直進した。しばらく進むと、また分岐だった。上から降りてくる道との合流だった。
 白馬鑓ヶ岳へかなり登ったところでガスが晴れてきた(下の写真)。ふり返ってみると、そこには白馬岳と杓子岳があった。杓子岳には、できれば登りたいと考えていたが、やはり通り過ぎてしまった。しばらく展望を楽しんで、山頂に向かった。
 2903mの白馬鑓ヶ岳山頂は360度の展望である。唐松岳、鹿島槍ヶ岳など北アルプスの多くの山々が見えてきた。梅雨時でもあるし、運が悪ければ全く見えないで終わるところであったが、最後に見えて良かった。
 鑓温泉へは景色を楽しみながら下っていった。唐松岳への分岐までは15分ほどであった。しばらく下るとたくさんの残雪があった。白馬岳では雪渓上のルートに赤いマーカーで印があり、ガスが出ても迷わないようになっている(下の写真)。多くの登山者を抱え、安全対策がなされているのだろう。
 かつて、雨飾山の雪渓の「大管沢」でルートを見失い苦労したのを今でも鮮明に覚えている。
 雪渓からの1滴の水滴が小さな流れになり、それが沢や滝になっていくのを楽しみながら下った。鎖場もあったりして楽しめた。少し前までのルートは雪渓の中であったものが、夏道が表れルートが変わったところもあった。
 8時40分、白馬鑓温泉に着いた。太陽も顔を出してきた。先客3人と共に硫黄分たっぷりの温泉に入る。白馬鑓温泉小屋は山の斜面に建てられ、露天風呂はその下の方にあるので下の方の展望が開けていた(下の写真)。山を見下ろしながらの温泉は最高で、気分爽快であった。源泉は山側から大量に湧き出ていて絶えずオーバーフローしていた。下には無料の足湯もあり女性が2人入っていた。
 9時半、気分も新たに猿倉に向けて出発した。天気も良くなり、梅雨が明けたかな、と思った(翌日、梅雨明け宣言があった)。それは、空の色、山の色が明らかに変わってきたからである。そんなわけで、楽しい下山がスタートした。
 下の3枚の写真のように次々現れるお花畑や雪渓、またそれらが山や滝との組み合わせで素敵な風景を創り出していく。いくつもの沢を横切り山腹をかなり回り込んで大雪渓の登り口である猿倉に向かうのだが、大いに気に入った。
 10時45分、小日向山のコルに着いた。池塘がありニッコウキスゲが咲き始めていた。また、ダケカンバなどの潅木が生え今までの風景とは一変している。ここで昼食休憩を取った。
 しばらく下ると、ブナの深い木々の中の道になる。12時過ぎ、猿倉へ着いた。バスは12時15分にあったので、すぐに乗り白馬駅に向かった。
鑓ヶ岳へ向かってガスの中を行く 鑓ヶ岳近くから杓子岳・白馬岳を
白馬鑓温泉は源泉がどんどんあふれていた 白馬鑓温泉近くからクルマユリと山並み
雪渓の中をマーカーに沿って下る ようやく雪渓の谷を通過しふり返る

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