05.01.05 MM第125号

   私の出合った日本百名山 by masarus                                

六甲山(ろっこうさん ) 931m  新日本百名山(兵庫県) 

    
この山の私の印象                           

「 雪の中でも人気のある 六甲山最高峰 」

【歩いた日】     2005年12月24日(土)

【天候】       晴れ のち 雪

【コース及び時間】 


 阪急芦屋川駅8:10発−8:35高座の滝−9:17風吹岩−10:06雨ガ峠−11:08一軒茶屋−11:15六甲最高峰

〈931m〉11:32−12:30かんぽの宿有馬−12:45銀の湯13:40−13:45バス停


       【 登り(芦屋川から) 3時間05分    下り(有馬温泉へ) 1時間18分 】 

*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。


温泉】    有馬温泉(銀の湯)  550円
  
  
【感想 等】
 
 阪神が優勝し、「六甲下ろし」が響き渡った秋。今、サッカーでも大阪が熱い。(私の地元、静岡も頑張ってほしいところだ)
六甲山はかつて友人達との旅行で神戸に行き、タクシーで夜景を見に道路を登った
ことがある。
その六甲山に麓から登りたくて調べてみた。
 六甲山は高さは1000m以下だが、東西に長く50kmもある。その全山縦走もいつかはやってみたいコースである。
また、六甲山は六甲山というピークはなく、931mの最高峰のある場所とケーブルカーやロープウェイのある場所が違うところが気に入った。
 私は一番一般的なルートである、芦屋川から登り有馬温泉に下る道を歩くことにした。

大阪から阪急電車で芦屋川に向かった。だんだん六甲山の山並みが近づいて来る。山頂付近は雲で隠れている。
8時過ぎ、芦屋川で下車すると登山客数人が下り準備をしていた。私は1人、すぐに歩き始めた。
高座川に沿って登っていくと、「高座の滝」「ロックガーデン」の案内が出ていた。12月下旬になってから全国的に記録的な雪で、その雪がまだ屋根やその下に残っている。滑らないように注意して、所々に氷が着いた舗装道路を歩く。
 8時半過ぎ、ロックガーデンの「滝の茶屋」に着いた。その奧に滝はあった。下には雪が残っていたものの滝は普通にちょろちょろと流れていた(HPに写真あり)。そこでは数人が休んでいた。私は暑さから上着を脱ぎ水分を補給してすぐに出発した。ここから登山道に入る。
 松の木の間の急な坂を10分ほど登っていくと、岩場に出る。そこからは市街や海が見える。
 この岩場を「ロックガーデン」といい、今から80年ほど前にロッククライミングが始まった場所という。日本近代登山の発祥の場所だという。足下には雪や氷りはなく、危険な場所には鎖が付けられすいすい歩けた。
 風もなく雲もなく、太陽からのいっぱいの日差しを浴びながら神戸の街並みや輝く瀬戸内海の海を眺めながら登る。
 9時17分に、風吹岩に着いた。ここまで来ると、さすが道には雪が残っている。そこから少し歩くと、道は雪に覆われ土が見えなくなった。そして、樹にも雪が付いている。空はいつの間にか雲に覆われていた。少し滑ったので軽アイゼンを付ける。
 そして、「芦屋カントリー倶楽部」ゴルフ場を横切る。かなり急登だ。その内に「雨ガ峠」に着いた。ベンチがあり1人休んでいた。ここから右に行けば「東おたふく山」という標識があった。六甲山は標識が整備されていて助かる。
 写真のような木々に雪が付いた道を楽しみながら、本庄跡まで少し下り、七曲り坂登れば山頂下の一軒茶屋だ。ここには麓からの道路があり、1台軽自動車が止まっていて写真家らしい老人がシャッターチャンスを待っていた。
 私はすぐに山頂に向かった。11時15分、六甲最高峰931mに着いた。写真のようにどんよりした曇り空のもと、小雪が舞っていた。1人40代の男性が私と同じように写真を撮ったり景色を眺めたりしていた。
 山頂で景色を楽しんでから少し下りた所にある東屋で昼食にした。3人ほど休んでいた。これまで出合った登山者はわずか10人ほどで、やはり雪の六甲は登る人が少ない、と思いつつ有馬温泉に向けて下り始めた。

 有馬温泉への道は2mほどあり、登り以上に整備されている感じであった。しばらく下ると、2〜3人くらいの何組ものグループが登ってくるのに出合った。こちらのコースの方がはるかに人気があるのか人が多い。有馬温泉に泊まって登ってきたのだろうか。この私と逆コースも登りが短いしなかなかいいなあ、と思いつつ歩く。写真のように雪を被った六甲山系の北側の山々が見え楽しませてくれる。登ってくる人の中にはズック靴の人もいる。中には普通の靴にわらを二重に巻いて滑り止めにしている人も。雪が降る心配はないから凍傷になることはないだろうからいいものの、靴下にしみてくるだろうな、他人のことながらと心配になる。
 山頂から1時間で有馬温泉湯ノ山稲荷社に着いた。軽アイゼンをはずし舗装道を歩き、有馬稲荷神社から日帰り温泉の「銀の湯」に向かう。下りが急で路面が凍結しているので、慎重に掴まりながら下った。途中、「炭酸泉源」に寄る。写真のように炭酸泉源は池に冷たい泡を出していた。そこからは掴まるところもなく、アイスバーンが続いていた。路面に転ぶのは好きではないので、しぶしぶまたアイゼンを付けた。わずか、3分ほどで銀の湯に着いた。

 銀の湯は3連休のまん中でもあり、やや混んでいた。合羽を着ないで小雪の中を歩いてきた冷え切った私のからだがサウナと炭酸・ラジウム泉で温まった。
 大阪への特急はもう補助席しかなかった。55分の我慢だと乗ったものの、あと少しで終点という所で渋滞。45分遅れて到着した。夜のTVで梅田のケーキや1軒で5000個の売り上げがあったと言っていた。今日はクリスマスイブ。混んでいるわけだ。私を含め、多くの乗客が、他の方法で帰ってくれば良かったと後悔した。
高座の滝 雨ガ峠付近からは付近からは雪山
六甲最高峰は風もあり人はまばら 六甲最高峰付近からの展望
有馬温泉下山路からの展望 有馬温泉「酸源泉」

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