05.01.29 MM第128号
【歩いた日】 2005年12月25日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 清滝8:33発−9:04月輪寺登山口9:08−9:48月輪寺−10:45愛宕山〈924m〉11:03−11:30水尾分岐−12:35清滝 【 登り(月輪寺経由) 2時間8分 下り(表参道経由) 1時間32分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。 |
【感想 等】 歴史や文化が残る地域が好きで京都はよく行く。 お寺を見て歩いたり、昔からの錦市場や京町屋などを楽しんだりしている。 そんな古都の人達が見続け親しんできた山に登りたくて出かけた。1日目は、「愛宕山」。 この愛宕山は日本300名山の1つであると共に、京都から唯一選ばれた新日本百名山の1つである。 歴史がありながら六甲山のようにハイウェイや車が通れる林道がないのがいい。 今回の登山は、暮れも押し迫った時期であり、降雪の直後だし、静かな山歩きになるだろうと思い出かけた。 四条河原町からバスに乗り終点の「清滝」で下車した。京都は盆地なので市内からすぐ着き、バス代が安価であるのがうれしい。 ここ2・3日は毎日のように夜半に雪が舞い、市内には余り残っていないが清滝に近づくにつれ、雪が屋根に積もっていた。最後のトンネルを抜けると辺りは真っ白であった。 8時半過ぎ、私は下車した数人の共に歩き始めた。道路に氷った雪があり滑らないように慎重に清滝集落に下りていった。下りると写真のように「愛宕山登山道」の標識があった。私は人が少なそうな月輪寺経由で登ることにした。 車の通らない県道137号線(梨ノ木谷林道)を歩いていく。木々の上の方には青空の下、真っ白な雪をつけた愛宕山が太陽の日差しを浴び白く輝いていた。30分ほど歩くと「右月輪寺」という石でできた道しるべがあった。そこが登山口である。 木や石でよく整備された階段を登っていく。途中、お地蔵さんが雪の中で見守ってくれていた。雪は新雪が10cmほどでアイゼンを付ける必要はなかった。 林道から登り始めて30分ほどで月輪寺に着いた。写真のように、一見、お寺と言うより民家に見えた。しかし、進んでいくとお堂があり、尼さんが1人雪かきをしていた。お賽銭を上げ、そのまま通過した。 その先は雪は深くなり20〜30cmくらいになった。木々にはまだ雪がついていた。その木々越しに京都市内が見渡せた。暖かく水蒸気が多いせいか霞んで見えた。新雪を楽しんでいるうちに表参道と合流した。登山口から今まで1人しか会わなかったが、登山者数人の姿が見える。 石段を登ると愛宕神社であった。お参りをし、ピークを示す標識を探したがなかった。社務所で聞くと、ないとのことであった。愛宕神社そのものがピークだ。 社務所の前には休息所があり、写真のように暖をとるための薪ストーブがあった。登山者が数人休んでいて、慣れた手つきで薪をくべていた。私の20分近く休憩させていただいた。山頂にある愛宕神社の周りの木々は雪が全く落ちずに残っていてきれいだった。(下の写真) 11時過ぎ、山頂を後にした。表参道は大きな木々、石灯籠やしっかりした石段があり歴史や伝統が感じられた。登りでは使わなかった軽アイゼンを滑り止めに付けた。 11時半、黒門を過ぎ、水尾分岐に着いた。ここまで来ると、数人の登山グループに何組もあった。切れ目なく、といった感じだ。前日積雪の晴れた暖かな休日のためだろうか、いつも冬でも登山者が多いのだろうか。あまりの多さにびっくりした。昨日の六甲山以上のにぎわいである。(これだけの人がストーブのある休息所に入ろうとしても無理である) 暖かく気温も高いので足下の雪はシャーベット状になってきた。 登山路には何丁目かの標示(全部で50丁)や昔の遊び「カワラケ投げ」の説明板などがあり飽きない。また、写真のように市内を見下ろすこともでき霞んでいなければもっとすばらしい眺めだっただろう。 昔は茶屋や宿泊所があったと説明板に書いてあった。そこの東屋で1人休む。昔の人々も自然を愛し楽しんだ姿が目に浮かぶ。 12時半過ぎ、清滝のバス停に着いた。雪は朝に比べかなり解けて消えていた。京都のすばらしさの新しい一面を知った気がした。 |
月輪寺経由 または 表参道経由の分かれ道(清滝) | 月輪寺は雪の中 |
愛宕山山頂の愛宕神社には参拝者用の部屋に薪ストーブが | 愛宕神社にて |
山頂の愛宕神社は大雪の中 | 下山路から京都市内を見下ろす |