05.03.05 MM第131号
【歩いた日】 2006年2月12日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 梅ヶ島新田奧P8:47出発−9:16ワサビ田9:23−9:48水場9:53−10:10蓬峠−11:33牛首への分岐−11:46山伏岳 〈2014m〉12:15−12:21牛首への分岐−13:05蓬峠−13:37ワサビ田−14:04駐車場 【 登り 2時間47分 下り 1時間49分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。 【温泉】 梅ヶ島新田温泉「黄金の湯」 350円 |
【感想 等】 安部奥の最高峰「山伏岳」は、年に2〜3回、季節を変えて歩いている。 それは、家から車で1時間、標高2000m余、登り3時間、富士山や南アルプスの展望良し、登山口近くに天然温泉がある。特に冬には静岡で味わいにくい『雪』がふんだんにある。夏にはヤナギランの群生もある。私の好きな山の1つである。 今年の2月中旬に出かけた山歩きをお伝えする。 今年度の冬の初めは寒かった。ところが、2月に入り北陸でも雨が降った。安部奥の山々は市内から見ても雪が解けて黒かった。 今年度、もう一度雪山を体験したくて計画していたのだが、順延になってしまっていた。 ようやく雪が降り出かけたのだ。 9時少し前、駐車場を出発した。すでに5台が止まっていた。駐車場までの路面にも雪が残り、思った通りの雪があるかも、とウキウキしてきた。 駐車場から2分で登山口だ。『山火事注意』の真っ赤な横断幕の前を通り山道に入っていく。少し歩くと、降ったばかりの雪があった。特に、杉林の中は豊富だ。 約30分でワサビ田に着いた(下の写真)。網に雪が積もっていた。以前、2月に歩いたときは、ここから山道が氷っていて早々アイゼンを付けた。 今回は登山道を斜めに横切るように水が流れていた。その時より暖かいのだろう。 そこから数分で大岩だ。その横にはワサビ小屋がある。西日影沢の清流を生かしてワサビの栽培をしている。先日はワサビ田のおじさんにタバコを吸うのに必要だというのでマッチを貸した。 ワサビ田から20分ほどで水場だ。夏にはありがたい水で、コップがおいてある。 水場から15分ほどで蓬峠だ。下の写真のようにベンチがあり大谷嶺や大光山などが見え、一服するのにぴったりだ。時間的にもちょうど中間くらいだ。 ここにはベンチは3つあるが、2つはきれいに雪がどかされていた。、何人も休憩したのだろう。あと1つは雪を被っていた。 ここから北側の山腹を回り込み南側に出たりしながら高度を上げていく。今は雪の中であるが、春には山道の南斜面にスミレや福寿草が咲いていた。最後の急坂を登りきるとなだらかになる。そして山伏小屋・牛首への分岐に着く。11時半過ぎであった。そこから山伏岳山頂までは10分少々だ。 下の写真のように枯れ木と笹原の尾根を歩いていく。先日の雨で、例年より雪が少ない。前回の2月には笹原は雪を被り見えなかった。白い原っぱだった。 山頂には11時46分に着いた。3グループ4人が昼食休憩をしていた。私も3つある山頂の標識の1つ近くに腰を下ろし昼食にした。雪が深いときは標識がようやく見えるくらいに雪が積もっている。今回は50cmくらいか。しかも、いつも見える富士山や南アルプスが雲で見えない。 登山口に来る前に見た富士山はやや霞んだ中にあった。天気や家の近くから見た富士山等により、山頂からの展望は期待はしていなかったが、やはり残念ではあった。(そして、帰路、家の近くから見た富士は夕日でオレンジに染まっていた)。 下山は元来たコースを戻る。山頂まではアイゼンなしで登ってきたが、下りは大事をとって途中の急坂から12本爪を付けた。 アイスバーンに近い雪、山頂のさくさくした新雪、午後の南斜面のシャーベット状の雪など、いろいろな雪質を体験できた。 蓬峠まで約1時間、そこから登山口まで1時間と、約2時間で下山する。 前日よりは暖かで、雲がわき展望は良くなかったが、楽しめた1日だった。 下山後はいつものように、梅ヶ島新田『黄金の湯』に寄った。下の写真のように少し前までは満席だったが、私の行った2時にはすき始めていた。 今までは500円だったが、入浴税がかからなくなり、350円であった。なんか、すごく徳をした気分である。温泉好きの私のはとてもうれしいが、500円のままで税収入を増やしてもいいかな、とも思った。いつもよりゆっくりと温泉を楽しんで、帰路に着いた。 |
登山口から30分くらいの所にあるワサビ田 | 「蓬峠」からは大谷嶺も見え休憩するにはちょうど良い |
牛首への分岐 | 夏にはヤナギランが群生する笹原 |
残念ながら富士山も南アルプスも隠れて・・・ | 登山口近くにある人気の「黄金の湯」 |