05.04.06 MM第133号

   私の出合った日本百名山 by masarus                                

白神岳(しらかみだけ)1232m  新百名山 世界遺産(青森・秋田県) 

    
この山の私の印象                           

「 ブナの木々の中ひっそりとたたずんでいた 白神岳 」

【歩いた日】     2002年8月19日(月)

【天候】       晴れ

【コース及び時間】 

 陸奥黒崎・白神岳登山口5:50出発−6:45最後の水場−7:17マテ山分岐−8:28大峰分岐−8:45白神岳〈1232m〉9:15

−9:25大峰分岐−10:17マテ山分岐−10:44最後の水場−11:44登山口

       【 登り 2時間55分    下り 2時間29分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

【温泉】   暗門温泉  500円

  
【感想 等】
 
 2005年7月に日本で3番目の世界自然遺産として知床が登録されたのは記憶に新しい。
その前、1993年12月屋久島と白神山地が日本で初めて世界自然遺産として登録された。
私は日本百名山に登るついでに登ろうと計画し、東北に行った時に登った。今から3年半前である。
 
 「世界最大級のブナ原生林」が白神山地の世界自然遺産である。
当時、いろいろ調べると、白神岳の往復ではそれを十分味わえないこともわかったが、今回はそれで良しとした。
世界自然遺産の領域を見るとわかるが、白神岳は世界自然遺産のほんの入り口に過ぎない。領域の多くには誰もが歩ける登山道がないのだ。
 それで、下山後は車で北上し、岩崎村から東に県道28号線(岩崎・西目屋・弘前線)を進み暗門の滝にも寄る計画を立てた。

 日本海の海岸に近い陸奥黒崎の白神岳登山口を6時前に出発した。時間が早いためか、平日のためか私1人しかいない。
日本海に近いということは海抜がそれほど高くないと言うことだ。すなわち標高1200mでも、2500mまで車で上がることができる富士山と同じくらいの高度差があると言うことだ。
 木々が深い山らしく、下の写真のように歩き始めの入り口からトンネルのようにうっそうとして暗い。しかも、「熊に注意!!」の看板があった。
登山道は杉などの混合林がびっしり生えていて薄暗く展望は全くなかった。そんな木々を見ながらひたすら登る。1時間ほどで最後の水場だ。樹林帯の中なのでそれほど暑くなかったが、口を潤し、やや急になった道を登っていく。
 植生は高度で見事な変化をしていた。杉などの混合林がブナなどに変わった。
 30分ほどでマテ山への分岐に出た。マテ山までは200mの距離もないようだが展望がきかないと言うので行くのをやめた。
 歩き始めて2時間半、ようやく山頂が見えてきた。そこまで来ると植生は熊笹もはえている。三角屋根の特徴のある避難小屋も見えてきた。そして、日本海や黄金崎などの海岸線も見えてきた。
 8時半、大峰分岐に着いた。そこには下のような標識があった。山頂までは700mだ。しかも馬の背のような標高差のない道だ。下の写真のように熊笹の道をときどきはえている高山植物と展望を楽しみながら山頂へ向かった。
 山頂には8時45分に着いた。山頂には手作りの白い標識があった。そこからはまわりの山々が見渡せたが、なだらかな山なのでそれほど展望がよいわけではない。しかし、ブナに覆われた山々が広がっているのはよく見えた。

 展望を楽しんだり避難小屋を見たりして30分ほど山頂で過ごした。それでも、人は誰も来なかった。
下山はもと来た道を戻った。
 大峰分岐過ぎでは大きなブナの木々をじっくり見た。次回はもっと深い白神山地に入りたいと思いながら下山をした。
 12時前に、登山口に着いた。

 そこから、国道101号線を北上し、十二湖を過ぎ、岩崎村から東に県道28号線(岩崎・西目屋・弘前線)を進んだ。この道は「白神ライン」と呼ばれているのも通ろうと思ったきっかけである。また、その先には白神山地の一部である「暗門の滝」がある。そしてそこにはビジターセンターや暗門温泉もある。
 この白神ラインはしばらく行くと未舗装になった。世界遺産にも指定されたし、観光パンフレットにも出ていたのでかなり良い道だと思っていたが、途中から未舗装であった。
 そんな道ではあったが、ブナの大木を見ながら西目屋村に向かった。途中の天狗峠には大きなブナの木があった。

 暗門には2時半に着いた。すぐに遊歩道を「暗門の滝」に向かった。深い森の中に3つの滝があるのだが、数日前の大雨で遊歩道が崩壊し1つ目の滝までしか歩けなかった。まあ、前日そこまで復旧したと言うことなので運が良かったのかもしれない。

 4時半に駐車場に戻り、近くにある「暗門温泉」に行く。それは、アクアグリーンビレッジANMONのセンターハウスにあり、露天風呂もあった。私は1日の疲れをゆっくり流した。
  
白神岳山頂が見えてきた 大峰分岐
尾根歩きは快適だ 山頂は木々に覆われ鉄製の大きな展望台が
大きなブナの木が 登山口には「熊に注意!!」の看板が

 私の出合った百名山HPトップ   発行済みMM 「日本百名山」TOPに戻る   masarusにMail

inserted by FC2 system