05.06.11 MM第140号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

青笹山(あおざさやま) 1550m    静岡県静岡市(静岡の百山) 

    
この山の私の印象                           

「 晴れのGWに新緑を楽しんだ 青笹山 」

【歩いた日】     2006年5月5日(金)

【天候】       晴れ

【コース及び時間】 

 葵高原10:00発−10:23正木峠(地蔵峠入口)−10:56地蔵峠11:05−11:15仏谷山−11:31細島峠−

12:03青笹山〈1550m〉12:43−13:15風穴−13:46葵高原

       【 登り(地蔵峠経由) 1時間54分    下り(風穴経由) 1時間3分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

  
【感想 等】
 
 今年のGWは晴れが続いた(その後は週末雨が多かったが)。
そんなことなら北アルプスに行きたかったな、などと後悔の念を持っていた。
それで静岡市街の奧、安部山系で唯一登ったことなかった青笹山に行こうと思った。

 車で山に向かったが、1本早めに右折し間違った道を進んでしまった。砂利道を5分ほど上ったところの鋭角カーブで曲がることができず、カーブに車がはまりスリップして身動きができなくなってしまった。通行人や車は来ないし困り果てたが、自分で何とかするほかない。
スリップしているタイヤの下に土砂を詰めようやく抜け出ることができた。(この時点ではまだ道の間違いに気づかなかった。)
 鋭角カーブが2つ続くので、アプト式の鉄道のようにバックで50mを進みカーブを抜けることに成功した。18才から車に乗っているがこんなカーブの抜け方をしたのは初めてだった。
 5分ほど進んでいくと、木をケーブルで運搬している作業員がいた。不審そうな目でこちらを見ているのが気になった。もしかして・・・。
 そこから5分ほど進むと、防砂ダムのような所に出て行き止まりになっていた。やはり・・・。

 そこには登って行けそうな細い道はあったが、葵高原ではないのは一目でわかった。
作業員の所まで戻り葵高原への道を聞き、私が道が間違えたことがはっきりわかった。

 元来た道を戻り、鋭角カーブはまたバックで通過した。
県道29号線に出ると、木の看板の下に小さく「有東木50m先」とあった。この50mを見落としていたのだ。
50m先の立派な舗装道路をスイスイ登っていく。有東木(うつろぎ)までは小型バスが入っていた。見渡す限り新緑のお茶畑だった。
 そこからしばらく登ったところに葵高原はあった。道を迷い30分ほどロスした。

 左上の写真、葵高原から10時に出発した。山の中腹にはまだ桜が見える。初めは地蔵峠に向かっての舗装道歩きだ。
 ほぼ平坦な道を3分ほど進むと、山道があった。そこを登っていくとミヤマツツジやスミレの花が目を楽しませてくれる。また、クマササも茂っている。
 10時23分、正木峠に着いた。すぐ下が地蔵峠入口と標示があり、ここまで車で来ることもできる。車が10台ほど止まっている。
 ここからが本格的な山道だ。新緑や景色を楽しみながら30分ほど歩くと、地蔵峠だった。
 1414mの峠の上はまだ春浅く木々は芽吹いていなかった。やさしい春野日差しが注いでいた。

 先客が4人にて、既に休んでいた。「地蔵峠って言うんだから地蔵があるのかねぇ。」と話しているのが聞こえた。私もそう思った。きょろきょろ見回すと、東側に少し下った所に銀色のトタン屋根が見えた。行ってみると、写真のような地蔵が安置されていた。
 かつて山梨側の集落との交易の重要な道だったのかも知れない、などと思いをはせながら休憩した。

 峠まで登れば、あとはなだらかな尾根道だ。潅木とクマササの歩きやすい道を10分ほど進むと仏谷山だ。
 爽快な気分で歩く。けっこう大きな木もあり、枝振りを楽しませてくれる。
 11時半、細島峠に着く。コースタイムで45分だったが、わずか16分しかかからなかった。少し下った以外はゆるやかな登り。
 汗をかかないくらいの気温と傾斜で気持ちよくハイペースで歩け、全く疲れない。
 峠で4人組の家族を追い抜いた。

 青笹山の山頂が見えてきた。登山道にある馬酔木(アセビ)が満開だ。
 歩きやすいように幅2mくらいクマザサを刈ってくれてある。うれしいことだ。
 さあ、着いたぞ、と思ったらそこには「うつろぎ山」と標示があった。
 そこから少し先で数人休んでいるのが見えた。
 たいして標高は変わらないが、そこが標高1550mの青笹山だった。

 12時03分に着いた。
 今回は久しぶりにラーメンを食べようと用意してきた。
 おにぎりや弁当も手軽でいいが、たまには熱いラーメンも美味しい。
 登山靴を脱いでゆっくり昼食を取った。

 青笹山の周りはクマササと所々にしかない木々の山頂で、展望は良い。
 ただ、傾斜のあるピークではないので標高差の多い見下ろすような風景はない。
 12時半過ぎ、下山を開始した。来た道を戻ること15分ほどで直接葵高原への下山路がある。
(新・分県登山ガイド21 静岡県の山の「青笹山」にはこのコースは出ていない。)
 分岐から20分ほど下ると、「風穴」の標示があった。標識にしたがって3分ほど登ると古い石垣があった。
富士山の西湖付近にある「風穴」をイメージしていたが違った。風が通り抜ける場所といった感じなのだろうか。
よくわからなかった。

 そこから30分ほどで葵高原だった。高原が近づくと写真のようにワサビ田が広がっている。
 家で毎日食べている大好物の「わさびのり」も静岡市有東木産と書いてある。新緑を楽しみながら下った。
 14時前に葵高原に着くことができた。

 葵高原からは来るときじっくり観察できなかった有東木をのんびり下った。
 有東木はお茶でも有名で、新緑の茶畑を見ながら帰路に着いた。
葵高原から地蔵峠に向けて歩き始める 地蔵峠には雨風から守られ地蔵があった
早春の尾根歩きは快適 尾根には馬酔木(アセビ)が花を付けていた
青笹山山頂 有東木はワサビの大産地

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