05.07.02 MM第141号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

天狗岳 2646m    長野県 (日本百名山 八ヶ岳) 

    
この山の私の印象                           

「 早春の八ヶ岳を楽しんだ 天狗岳 」

【歩いた日】     2005年5月22日(日)

【天候】       薄晴れ

【コース及び時間】 

 本沢温泉7:15発−(途中で10分休憩)−8:15夏沢峠8:26−9:11根石岳9:21−9:44東天狗岳〈2646m〉10:11−

10:28西天狗岳〈2646m〉11:09−11:27根石岳11:32−12:03夏沢峠12:14−12:48本沢温泉

       【 登り 2時間15分    下り 1時間23分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

  
【感想 等】
 
 昨年5月にメルマガ100号を記念しオフ会を実施したときの山の記録である。
 メルマガで募集したところ、静岡・浜松・富士の伊藤さん他の4人組が参加してくださった。
 2000m以上の高山は初めての方もいると言うことであったが、楽しい一日を過ごすことができた。

 八ヶ岳は比較的交通の便も良く、関東からも静岡からも行きやすい山域で通年で楽しむことができる。少しは雪が残るが梅雨入り前の安定した時期に登りたいと思った。
 八ヶ岳にはもっとアプローチの簡単な場所もあるが、通年営業の日本最高所の温泉のある本沢温泉に泊まるコースは温泉好きにとっても魅力的なコースなのでここを選んだ。本沢温泉入り口から本沢温泉までは歩いて2時間かかるが温泉のガイドブックにも出ているので歩いて温泉に入りに来る人達もいる。また、テントサイトもありここをベースキャンプにして周辺を楽しむこともできる所でもある。

 私は前日、テントを担ぎ入山し硫黄岳に登ったり温泉を楽しんだりした。その様子はNO.103号に書いた。
 朝5時前に起き食事、テント撤収等をしていたら登山者の足音が聞こえた。時計を見ると待ち合わせの7時だ。あわてて「目印のエスパルスの旗」をリュックに付け本沢温泉に向かった。テントサイトから約5分。年輩の男性3人女性1人の4人組が待っていてくれた。
 
 7時15分、出発した。行きは「白砂新道」を通る計画であったが、残雪が多いため通行禁止であった。(前日、確認してあった。)
それで、夏沢峠に向かった。この道は前日、硫黄岳に行くとき通っているので、安心して歩きはじめた。
 日陰に雪が少し残る道を30分ほど歩き、やや疲れが見えたので10分ほど休んだ。そして、最後の急登を登りきった。

 標高2400mの夏沢峠には下の写真のように雪を張り付けた硫黄岳を背に、2つの山小屋が静かにたたずんでいた。
そこで景色を眺めながら10分ほど休み、箕冠山に向かった。ここまで登れば、展望のある快適な尾根歩きだ。目指す天狗岳も標高差約350mしかない。
 箕冠山の分岐から根石岳方向の北に進む。根石小屋が見えてくる。通り過ぎるとすぐ、根石岳だ。
 夏沢峠から約1時間、9時過ぎに着いた。展望も良いので先客が何人か休んでいた。歩いてきた方向をふり返れば主峰赤岳など八ヶ岳のピーク達が稜線の上に見える。
 しばらく休んでから、東天狗岳に向かった。ここまで来れば、手に届きそうなくらい近くだ。根石岳から20分余で最後の岩場を登り東天狗岳に着いた。
東天狗岳と西天狗岳は2646mの同じ高さの双耳峰だ。そして、360度の展望が開けている。
 山頂には10人ほどが休んでいた。私達も大休憩を取った。
 ここの東天狗岳は岩場が多く雪はないが、なだらかな山頂の西天狗岳にはある。
 東天狗が荒々しい感じで、西天狗がなだらかで2つが違った印象だ。

 私にとってこの天狗岳は3度目だ。
以前の2回は、学生時代の秋JR小淵沢駅から南八ヶ岳・北八ヶ岳を縦走したとき、そして5年前のクリスマスのときだ。
 特に冬の天狗岳は印象に残っている。ここ東天狗岳はアイゼンがあれば比較的簡単に登ることができる。私が登った日もここで20人くらいが休んでいたが、誰1人西天狗岳には行かない。初めはその理由がわからなかった。コースタイムで15分だ。
 だが、歩き始めてすぐわかった。雪の中に全くトレースがない。すなわち、ラッセルをしないと登れないのだ。
 コースタイムで15分、目と鼻の先だ。1人下山してくるのが見えた。
 ようし、行ってやろうと、45分かけ、腰まで雪に埋まり急坂を登っていった。登りのラッセルは汗だくだが、久しぶりで楽しかった。
 私が登り終わると、今まで腰を上げなかったグループがいつつも登ってきたのは言うまででもない。
 みんな楽をして登りたいんだ。西天狗岳をあきらめかけていた人達もきっと喜んだだろう。楽しめたし、人にも喜んでもらえて良かった。(1人からも感謝の言葉はなかったが・・・)

 東天狗岳でそんなことを思い出しながら、展望を楽しんだ。
 10時過ぎ、西天狗岳に向かって出発した。下の写真でもわかるように山頂手前にはかなり雪が残っていた。
 10時半近く、西天狗岳に着いた。昼食を食べながら長い休憩を取った。
 ここからの展望もまた良い。

 11時過ぎ、私達5名は帰路に着いた。
 来たときと同じコースで東天狗岳、根石岳、夏沢峠と順調に歩き、13時前に無事本沢温泉にもどってきた。
 話ながらの楽しい山歩きだった。
硫黄岳が間近に見える夏沢峠にて 根石岳付近からの展望(来た道をふり返って)
西天狗岳手前の雪渓で 西天狗岳からの展望
西天狗岳山頂にて 本沢温泉への山道

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