05.07.09 MM第142号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

びく石(石谷山) 526m   静岡県藤枝市・岡部町(静岡の百山) 

    
この山の私の印象                           

「 やっと晴れたぞ! 山歩きだ、と行った びく石 」

【歩いた日】     2006年6月4日(日)

【天候】       晴れ

【コース及び時間】 

 岡部町笹山13:32発−14:01尾根−14:15びく石(石谷山)〈526m〉14:35−15:06笹山P

       【 登り 43分    下り 31分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

  
【感想 等】
 
 今年のGW開け後の週末は天気が悪い日が多かった。
 6月に入り、ようやく晴れ間がのぞいたので昼食後に近くの山に出かけた。
 運動不足の解消とストレス発散のかんたん山歩きである。
 
 今回の目的地は、
岡部町から少し入ったところにある笹山集落から登る「びく石(石谷山)」である。
 登山口まで家から車でわずか20分なのでありがたい。
 この山は少し前、月刊雑誌『山と渓谷』の「小林泰彦の百低山巡礼60」に出ていたので行きたくなった。

 びく石は岡部町と藤枝市の境にあり、かつて両方から登ったことがある。
 現在では藤枝側からは車で山頂まで行くことができる。
 雑誌の小林氏のタイトルが「奇岩怪石 岩石のテーマパークの山」だったので、そのタイトルにもつられもう一度自分の目で確かめたくなったのだ。

 昼食後、天気がよいので水筒、非常食など必要な物だけ持って出発した。
 1時半前に岡部町、笹山八十八石パーキングに着き、早速歩き始めた。
 笹山の集落には昔ながらの家がありなつかしかった。少し行くと民家が終わり、茶畑になった。

 その茶畑の中の道沿いに高さ1mくらいの石があり「表石」と標示してあった(下の写真)。
 ここからが、『笹山八十八石』である。
 「滝見石」「手洗石」「仏石」と石に名前が付いている。それが続く。
 私にはただ普通の大きな石にしか見えないが、かつて農家の人達が名前を付け楽しんだり場所を特定したのかな、と考えながら登っていった。
 下の写真のようにこの登りは沢沿いのコースでもある。
 何回もの大雨によりまわりの土砂が流され大きな石が残り「八十八石」ができたのかも知れない。

 名前の付いた石を見ながら30分ほど登ると尾根へ出た。「八十八石」が終わると共に展望が開けた。
 かつて紹介した高草山などの焼津アルプスの山々朝鮮岩などが見える。
 
 尾根の平らな所には「平家落人段」と書かれた杉林があった。各地に平家落人伝説はあるが、ここにも住んでいたのだろうか。
 杉林を抜け10分ほど行くと「富士見地蔵」という小さなお地蔵さんが杉の木の下にあった。
 この日はあいにく霞んでいるが、ここまで上がると富士山が見えるのだろう。
 ここで藤枝からの林道に合流した。山頂はすぐだ。
 老夫婦が乗った車が山頂の駐車場に向かって走っていった。週末の久しぶりの晴れを自然に接しに来たのだろう。
 
 14時15分、山頂に着いた。下の写真のように『笹山八十八石』にふさわしく、大きな石に囲まれて「山頂石」と標示されていた。
 大きな石がたくさんあるのが不思議だ。
 そこから少し下がると東屋や立派なトイレ、ベンチ、駐車場があった。藤枝市が整備に力を入れていることがわかる。

 そこは、南東方向が開かれていて展望がある。
 満観峰、高草山をはじめ焼津アルプスや駿河湾が見える。すっきり晴れていれば、富士山や伊豆半島も見えることを大きな看板の図が示していた。
 山頂でのどを潤しながら20分ほど休んだ。
 休憩の間、3台の車が来て展望を楽しんでいった。時刻の関係か、登山者には会わなかった。

 帰路は元来た道を引き返した。
 尾根道から少し降りたところで「ハクビシン」に出合った。
 30mほどさきから私の方に向かって山道を登って来るのに気づいた。
 私は動きを止めじっと見ていると、私にどんどん近づいてきた。
 5mほどに近づいたところで私に気づき、あわてて草むらに下っていった。

 野生のハクビシンは子どもの時以来だ。
 私の家では山でミカンを作っていたのでよくやられた。その時、見たことがあった。
 
 15時過ぎに駐車場に着いた。
 せっかく来たので、笹山集落にある「水玉神社」と「十四地蔵尊」に寄ってから帰った。
 良い運動になった1時間半だった。
 
『笹山八十八石』のスタートは「表石」から 名前の付いた石は沢沿いの登り道にある
高草山をはじめ焼津アルプスや駿河湾が見える 「平家落人段」先の杉林の尾根
山頂も大きな石に囲まれて 山頂付近には東屋や立派なトイレが

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