06.09.01 MM第145号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

富士山村山古道2 (西臼塚〜富士山新五合目[富士宮口])  2400m  

         (日本百名山 富士山) 静岡県富士宮市
 

    
  この山の私の印象                                  

「 倒木帯で歩きにくい所いもあったが スムーズに歩けた 富士山村山古道 2 」

【歩いた日】     2006年7月15日(土)

【天候】       快晴

【コース及び時間】 

 富士山スカイラインの道路(西臼塚への道路)11:33発−12:16富士公園太郎坊線(県道152線 10.8km地点)−14:14

富士山本宮浅間神社中宮祠跡−14:49宝永山への分岐−14:58富士山新五合目(富士宮口)〈2400m〉


       【  登りのみ 3時間25分   】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

【温泉】  富士山「天母の湯」   1時間 400円  (3時間 700円)

  
【感想 等】
 
 前号(NO.144号)の続きである。
 1日で歩いたのだが、2つに分けて載せたのには理由がある。

 新聞の「村山古道」の記事の中に、下のように「3回に分けて4日間で登る」と出ていた。
一日目 田子の浦海岸〜村山浅間神社(約20km)
二日目 村山浅間神社〜西臼塚(約10km)
三日目 西臼塚〜富士山七合目
四日目 富士山七合目〜富士山頂〜下山

 電話で村山古道を復興させている方に登るのにかかる時間を聞くと、村山浅間神社〜西臼塚までが約5時間、西臼塚〜富士山新五合目が約5時間と教えてくれた。一般的には2つを別々に歩いた方が無理がない。前号で書いた西臼塚にはバス停があるから帰ることができる。

 前号で書いたように、11時18分にここ富士山スカイラインの道路(西臼塚への道路)に着いた。そこで15分かけ昼食をすませた。
食べながらいろいろ考えたが、天照教までは、別の歩きやすい本物のコースがあるはずだ。
どこで見落としたのか見当も付かない。スタートから間違えていたのかも知れない。
 また道を間違えたり迷ったら、五合目に着くのはいつになる事やら・・・・。

 道路の反対側の登山道入口には下の写真のように「村山口登山道案内図」があった。
それを見てコースを確かめてから11時半過ぎに出発した。

 木には目印の赤い布があり、道ははっきりしていて歩きやすかった。
写真で少しわかるように、植生は針葉樹や広葉樹の潅木とクマササであった。
この富士山スカイラインから県道までの部分は唯一、25000分ノ1の地図に出ている。前から活用されているのだろうか。
40分ほど歩くと、富士公園太郎坊線に出た。
ここからは道路の右側を直登して行く。

 飲料水の残りは少ないのでちびりちびり飲み、高度を上げていく。
天照教から車道を行ったという外国人3人組とも出合わない。
歩いているのは私だけだ。
そして、水は100mlを切った。

 富士公園太郎坊線から45分ほど歩くと、倒木帯に出た。
写真のような倒木がかなり続いた。
倒木の所は日光が良く当たり草が生え、目印の赤い布が見えなかったり、
ルートが変わったのか赤い布が2・3ヶ所あったり、途中で途切れていたりした。
しかし、天照教までのルートほどわかりにくくはなく、安心して歩けた。
道には鹿の糞も落ちていた。

 樹林帯歩きの時はまだのどの渇きはなかったが、直射日光に当たると汗が出てのどが渇く。
水は30mlになった。

 倒木帯も終わりかけると、下のような木の杭があった。
そこには「富士山本宮浅間神社中宮祠跡」と書いてあった。
きっと神社の建物が建っていて参拝者が大勢いただろう。
また樹林帯に入ったところで、残りのわずかな水も飲み干した。

 もう、水は終わった。
あとは我慢するしかない。
展望は相変わらずきかなく、現在位置がわからない。
このまま、あと2時間も水なしで歩けるだろうか、という不安もよぎった。

 中宮祠跡から30分余り歩くと、ようやく見慣れた風景に到着した。
富士山新五合目富士宮口から宝永山へ通じる道にぶつかったのである。
宝永山は、今から300年前に噴火口がある2693mのピークである。
あとわずかだ。

 ゴールである富士宮口に向かって歩いていくと、今回では初めての黒々とした溶岩の塊が現れた。
普段私達が富士登山をするとき目にするのは森林限界過ぎにあるこれらの溶岩の塊だ。
宝永山への遊歩道を10分ほど戻るとバス停のある駐車場に着くことができた。
下の写真のように駐車場はまだ空いていた。

 この駐車場には自然の飲み水はない。
自動販売機があるのでジュースや飲料水を購入することはできる。

 バス停で30分ほど待つと、バスが出発した。
バスはつづら折りの道を下っていく。
西臼塚に通ずる富士山スカイラインに近づいた時、3人の外国人が歩いてくるのが見えた。
多分、車道をずっと来たのだろう。
道を間違うことはないが、時間は3時半を過ぎている。
彼らが五合目に着くのは日没近くだろう。

 バスで村山浅間神社に下山後、車で10分の所にある「富士山天母の湯」で汗を流した。
この温泉の露天風呂からは富士宮の街並みが見える。富士山は駐車場から見ることができる。

 今回、私は3つの失敗をしてしまった。
1、25,000分ノ1の地図が1枚足りなかった。ルートがはっきりしないときは多めに用意した方がよい。
2、水筒を1本(1L)、車に忘れた。夏の暑さには水は欠かせない。
3、靴が布製メッシュの軽登山靴で朝露で5分でびしょ濡れであった。ゴアテックスにすれば良かった。
この経験を次回に生かしたい。
案内板で確認後、出発 倒木帯がかなり続く
富士山本宮浅間神社中宮祠跡 宝永山コースに合流
富士山新五合目(富士宮口)へ到着 富士山「天母の湯」は近い

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