07.04.24 MM第171号
【歩いた日】 2006年11月12日(日) 【天候】 曇り 【コース及び時間】 鉢伏山荘下7:15発−7:25鉢伏山荘7:30−7:47鉢伏山〈1929m〉7:52−8:07鉢伏山荘下P 【 登り 27分 下り 15分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。 |
【感想 等】 読者のみなさんからのメールで、私のメルマガの読者にはお体の良くない方や今は山には行かれない方もかなりいることを知った。 そんな方は是非、歩かないで山頂に立てる日本百名山他の山々に出かけられる事をお勧めする。 歩かなくても行くだけで何か得ることがたくさんはあるはずだから・・・。 今回紹介する「鉢伏山」は、もちろん麓から歩いて登ることもできるが、国道20号線塩尻峠から車で入っていけば、上のコースタイムにあるように簡単に山頂に立つことができる。また、山頂付近には山荘もある。 もちろん、以前紹介したように歩かなくても山頂に立てる山もある(伊吹山、霧ヶ峰、美ヶ原、筑波山)。 山頂でなくても、歩かなくても、山に行ってそこの空気を吸うだけで気分が爽快になったりする。 私は家の近辺で写真展があるとなるべく都合をつけて見に行く。 写真は自分で撮ることも他の人が取ったものを見ることも好きだからである。 静岡は富士山に近いので富士山に関係のある写真展や富士山が写っている写真が含まれている写真の展示も多い。 そんな富士山の写真の撮影地の中に「高ボッチ」があった。その近くには二百名山の「鉢伏山」もある。 両方に行ってみようと出かけた。 午前6時半、国道20号線を塩尻峠から上がった高ボッチの撮影ポイントの駐車場付近はガスがかかっていた。前日の雨やガスが冷え、木々には霧氷が着いていた。その中、下の写真のように三脚を備え付けたりガスが切れるのを20人くらいが待っていた。ピーカン(快晴)の写真より雲やガスで変化のある写真の方が面白いのだ。 晴れれば、ここからは八ヶ岳、南アルプス、として富士山を見ることができる。駐車場の石版に概観図が描かれていた。 残念ながらガスは深く晴れない。午前7時過ぎ、私は高ボッチの山頂に行くために、第2駐車場に移動し歩き始めた。 下の写真のようになだらかな歩きやすい道で、両側の草は霧氷で白くなっていた。そんな草を眺めながらもわずか6分で山頂だった。 まだガスは晴れないので展望はない。すぐにUターンをし車に戻った。 そして、林道を車で北上し林道終点の鉢伏山荘に向かった。 走っている車はない。ガスの中の運転なので、万が一のことを考え、ヘッドライトを付けて走行した。 山荘が近づくにつれ、ガスは晴れた。 7時半、道路の終点に車を止め、鉢伏山山頂に向かって歩き始めた。 鉢伏山荘のある方向が山頂だと思い歩いていく。 しばらく行くと間違っていることがわかった。 この時期、鉢伏山荘は閉まっていて、人影も車もない。 説明の看板を読んだり、辺りを見回して登山道を探すと小さな矢印があった。 高ボッチ同様、誰もいない静かな高原を歩いていく。草には霜が付いている。霜柱がサクサクと音を立てる。 所々にぽつんと立っている木にはうっすらと白い霧氷が付いている。 空気はひんやりして気持ちがいい。 部分的ではあるが、だんだんガスが晴れてくる。 真下のカラマツ林が銀色に光り出した(下の写真)。 あまりの美しさに、足を止めしばらく眺めていた。 今日は「花の百名山」としてのマツムシソウなどの花々や広大な展望はないがそれ以上の風景に出合えた幸せをかみしめた。 なだらかな幅の広い山道を登っていくと、すぐに広い山頂だ。 下の写真のように山頂には石仏や鳥居もあった。 もう少し南に進むと山頂の標識と円柱状の展望台があった。 上に上がっても展望は望めないことはわかっていたが行ってみた。 そして、見えるであろう風景を想像した。 歩き始めてからわずか30分でここにいる。 なにか不思議な感じだ。 帰路は元来た道を戻った。 下りは半分の時間だった。 1時間弱の短い滞在ではあったが、充実したひとときを過ごせた。 帰りに早朝寄った高ボッチの駐車場に寄った。 たくさんあった車も数台に減っていたが、三脚を据えて気長に富士山をねらっている人たちもいる。 良い写真を撮るには忍耐が必要なんだな、と見ていて思う。 と、そのうちにガスが切れ、東の空が一瞬晴れてきた。 そして銀色に輝く諏訪湖が顔を出した。 カメラマンの1人に聞くと少し前に富士山も顔を出したという。 富士山の撮影現場のポイントに立てたことを喜び、帰路に着いた。 |
高ボッチPで富士山が出るのを待つ人達 | 高ボッチ山頂までは6分だ |
草には霜がおり静かだ | 急にガスが切れ霧氷が光る |
山頂には石仏や鳥居もあった | 鉢伏山の山頂 |