07.05.10 MM第173号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

 南伊豆 三浦歩道(石部温泉〜雲見温泉 160m) [ 静岡県 ]

    
  この山の私の印象等は・・・                                  

「 伊豆西南海岸の展望を楽しんだ 三浦遊歩道 」


【歩いた日】     2007年4月21日(土)

【天候】       晴れ

【コース及び時間】

 伊豆松崎町石部温泉13:27発−13:45黒崎展望台分岐−13:50黒崎展望台13:54−

14:03三競展望台14:08−14:37雲見温泉バス停

   【 所要時間(石部温泉〜雲見温泉) 1時間1分 】

*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

【温泉】  石部温泉 平六地蔵の湯  0円

  
【感想 等】

 心地よい南西の海風に当たりながら南伊豆遊歩道(入間〜千畳敷〜富戸ヶ浜)を歩いた後、車で伊豆半島の西海岸を北上し波勝崎に向かった。今回の伊豆の旅での最大の目的は『波勝崎遊歩道』歩きである。
石部温泉から雲見を通りサルの放し飼いで有名な波勝崎まで歩き、自転車で石部まで戻り、平六地蔵の湯に入って1日の疲れを癒す、といったものであった。路線バスを使えないか、時刻表を見ながら乗り継ぎを検討したがうまくいかなかった。それで、車まで戻る方法として自転車を持っていくことにした。初夏の風を浴びながら登山&サイクリングを楽しもうという計画だ。

 この日の天気予報は雨の降水確率も高かったが、晴れ間も広がり天気はまあまあである。
前座の『南伊豆遊歩道』も気持ちよく歩き、午後1時前には波勝崎に着いた。ここに自転車を置き、出発点の石部に行こうとした。
下の写真ように入口には遊歩道の看板と標識があった。しかし、遊歩道の真ん中に「この先土砂崩れのため通行止め」とあった。ずっと楽しみにしてきた一番の楽しみを取られてしまい、かなりショックであった。事前の問い合わせは全くしていない。チェックをしておけばよかったと後悔した。
 通行止めでも折り返しのコースだったり、エスケープルートがわかっていればそのまま通ってみることも考えたが、今回の計画はそれができない。仕方なく、コースを短縮し『三浦歩道(石部温泉〜雲見温泉)』のみにした。

 午前中、『南伊豆遊歩道(入間〜千畳敷〜富戸ヶ浜)』を楽しんだので、『波勝崎遊歩道』は次回の楽しみに回した。
そんなわけで、雲見温泉バス停近くに自転車を置き、石部温泉に車で向かった。

 石部温泉平六地蔵の湯に着くと、中年カップルが入っていた。下の写真のようにここは露天風呂で、混浴である。もっとも、水着でも構わないのでその女性は水着を着ていた。ここは海岸から標高1〜2mほどだ。この高さから150m以上登っていくのだ。

 午後1時半少し前に歩き始めた。川沿いに少しさかのぼると伊志夫神社がありそこから歩道は始まる。
少し上がると、三浦歩道と山道の2つに分かれる。(初めからこのコースだけなら、三浦歩道を通って山道を戻ったり、バスで戻ってくることもできる。せっかく持参した自転車を使いたくて今回の選択になった。)

 私は展望のいい三浦歩道の方を進む。
少し急な坂を登っていく。20分ほどで少し平らになり、黒崎展望台への入口の標識がある。
わずか5分ほどなので寄る。
このコースは、午前中に歩いた『南伊豆歩道』とは違い、コースのほとんどは山の中でその途中に海を見下ろす2つの展望台がある。そのコースの植物は普段、家の近くの里山で見かけるものとは違っていた(下の写真)。また、ウラシマソウが黒紫の首をもたげ、釣り糸状のひげ?をのばしていた。ちょうど、開花時期の初めで何百株も目にした。
 
 黒崎展望台からは駿河湾や近くの石部や岩地の海岸線がよく見えた。遠くの山は雲がかかっていてよく見えなかった。
黒崎展望台からほぼ平坦な道を10分ほどで三競展望台だった。こちらは歩道のコース上にあり、下の写真のように東屋もあった。
標高160mほどの展望台からは駿河湾や遠くの海岸線はよく見えた(下の写真)。

 そこから急な坂を10分余で国道136号線に出る。少し国道に沿って歩き、国道沿いの山の中の歩道に入る。
そこには「石切丁場跡」がある。江戸城の石垣を築き直すのに使ったという看板があった。かなりの空間になっていた。
標高は50mほどなのですぐに雲見の集落だ。
5分ほど歩くと、雲見温泉バス停だった。

 そこに置いてあった自転車に乗り、国道136号線を戻る。
この国道は雲見から石部までは海岸線に沿って標高10m〜50mの所を通っている。
masarusのコーナーに書いたが、私は学生時代長期休みを使いサイクリングで日本一周をしたことがある。
自転車さえ良ければ、少しの上り坂は平気である。今回持参した自転車は通勤通学用に内装三段変速の普通のタイプである。そのため、上りには苦労したが坂があまり急でなかったことと、下の写真のように海岸の風景が良くて疲れを忘れさせてくれたことが幸いして、走りきることができた。
このコースは山歩きよりもサイクリングに向いているかも・・・とも思うくらい、初夏の南西の風を感じながらのサイクリングは気持ちよかった。15分で石部温泉に着いた。

 石部温泉平六地蔵の湯は2年前の2月下旬に、長九郎山八丁池に登ったときに寄ったが、入れなかった。冬季は休業ということを知らなかった。私の持っていたガイドブックにも出ていなかった。それで、再挑戦だった。
 ちょうど、バイク野郎が1人入っていた(写真)。この泉質はガイドブックには「含塩化土類食塩泉」とある。無料であるので洗い場も手桶も石鹸もいっさいない。そのシンプルさもいい。
 私は手で湯をすくい汗をかいた体にかけて入った。温度はちょうど良かった。
先に入っていた人が出たら、水着をはいた若い男の人が入ってきた。女性はいなかったが、水着を着てはいるのに少し驚いた。私が入浴中にあったのはこの2人だけだった。できれば、地元のおじいさん、おばあさんと会いたいと思っていた。
 というのは、集落を歩いていてシニアカーに乗ったおじいさん、腰は曲がってはいるが元気そうに山の畑に向かうおばあさんを何人か見かけたので話してみたいと思ったのだ。元気の源はこの温泉なのか、海の幸山の幸なのか、年を取ってもやれる仕事を進んでやることなのか・・・。
その楽しみも次回に持ち越すことにした。

 私は屋久島に宮之浦岳に登りに行って入った「海中温泉」に深夜に入り、地元の老人と話して楽しかったことが今でも脳裏に焼き付いている。
『波勝崎遊歩道』は通行止めでがっくり 三競展望台からの眺め
普段とは違う木々が目を楽しませてくれる 三競展望台
国道136号線のサイクリングは楽しい 塩分の濃い平六地蔵の湯はいい!

 私の出合った百名山HPトップ   発行済みMM 「日本百名山」TOPに戻る   masarusにMail

inserted by FC2 system