07.07.26 MM第182号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

 登り尾山(1056m)[静岡の百山 伊豆・河津町] 

    
  この山の私の印象等は・・・                                  

「 素敵な木々に出合った天城山の 登り尾山 」


【歩いた日】     2007年4月22日(日)

【天候】        曇り時々小雨

【コース及び時間】

 天城・寒天橋6:20=(自転車+徒歩)=6:50登り尾登山口6:54−7:06新山峠−7:41登り尾山

〈1056m〉7:47−8:12新山峠−8:23登り尾登山口=(自転車)=8:35寒天橋


   【 登り 1時間17分  下り 48分   計2時間5分 】

*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

  
【感想 等】

 天城山は、毎回すてきな木々との出合いがある。
天城高原から八丁池・天城トンネルまで縦走した秋にはふかふかのもみじの落ち葉の絨毯に出合い、
5月の天城山ではアカヤシオと天城シャクナゲ、ブナの巨木の新緑に出合った。
今回の登り尾山では写真のような素敵な木々に出合った。

朝の6時20分、寒天橋から自転車で寒天道路を八丁池方面に向かった。
今回はタウンサイクル(自転車)を車に積んできていた。
それは内装3段変速でタイヤサイズは27インチの自転車だ。
寒天橋から登山口までの道路は舗装であることは、2月に八丁池に来たときに確かめてある。

 2万5千分の1の地形図で調べて、まあ自転車で走れると思いこぎ出した。
天気は早朝の雨もやみ、合羽を着ずにスタートできた。
始めはゆるかった傾斜も、だんだんきつくなりジグザグに登っていく。
最後はとても走れず、自転車を引きながら歩いてしまった。
そのため登り尾登山口まで30分かかった(これなら歩いてきた方がよかったとも思ったが、帰りの快適さを思い、頑張って自転車を引いた)。
 地形図をよく見ると、登山口の標高は830mで、寒天橋からの標高差は180mだった。
少々大変であったわけである。

 4月下旬だというのにまだ道路脇には桜の花が残っていた。
それは、湿った生き生きとした朝に木々と共に私を迎えてくれた。

 登山口に自転車を置き、山道に入っていった(写真)。
小川を木の橋で渡り木々の間を新山峠に向かう。

 木々の間の山道を歩くこと約10分、新山峠に着いた。ここは四辻になっていて右に曲がり緩やかな尾根を登っていく。
登るに連れてガスが出てきた。
そして、写真のように赤い落ち葉の上に見たこともない木々が現れた。
それは、上に上に伸びたり太くなったりする木々ではなく、横に幹を増やしていく木々だった。
それらの木々が緩やかで広々とした稜線に点々と陣取っている。
今まで出合ったことのない風景であった。

しばらく行くと、花の咲いた木々が何種類かあった。
前に聞いたことのある花もあったが、忘れてしまった。
写真は桜の仲間だろうか、南アルプスの南部にある山、蕎麦粒山に登ったときに見たことがある。
 
 そんなことを考えながら歩いていたら、木々が茂り、木々の葉が登山道を狭めている地点に来た。
ズボンも濡れそうなので、合羽を着た。
葉が覆い被さっていたのはほんの数10mほどだった。
雨が降りそうなので、そのままの格好で歩いた。

 新山峠から30分余でもう標高1056mの登り尾の山頂だった。
下の写真のように、なだらかな山頂だ。
新山峠からの標高差は100mほどしかない。
展望はきかないが、木々の中を歩くのも楽しい。
特に今回のように見たこともない楽しい木に会ったときの喜びは大きい。
山頂付近にも、下のような半分朽ち落ちた老木もあった。
またたくさんのヒメシャガの木もあった。
ヒメシャラは木の肌がうす茶色で光っているのですぐわかる。
天城山万三郎岳のしゃくなげコースにはもっと大きい木々があったことを思い出した(HPに写真あり)。

 下りは同じコースを、写真を撮りながら歩く。
8時半前、登山口に着いた。
自転車で下ろうとしたら小雨が降ってきた。

自転車は全くペダルを踏まなくてもどんどん進んでいき、雨が顔に当たったが12分で寒天橋に着いた。
途中、ガスのかかった登り尾の稜線が少し見えたのであわててシャッターを押した。

ガスと小雨はあったものの、素敵な木々に出合えた早朝の散歩になった。
登り尾登山口に自転車を置きスタート 新山峠を過ぎると・・・
何の花だろう、咲き始めていた 登り尾の山頂もひっそりと
こんな老木もなかなか素敵だ(山頂付近) 寒天橋に向かう途中、稜線が顔を出す

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