07.08.09 MM第184号
【歩いた日】 2006年11月12日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 三ツ峠登山口12:49発−13:30三ツ峠山荘13:41−13:47三ツ峠山(開運山)〈1785m〉13:53 −13:56富士見山荘−14:30三ツ峠登山口 【 登り 47分 下り 37分 計1時間24分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。 |
【感想 等】 昨年秋、山梨で午後の時間に空きができた。 しかも、天気はいい。 紅葉見物を兼ねて手頃に歩けるところはないか、考えたら日本200名山の1つにもあげられている「三ツ峠山」が思いついた。じゃあ、行ってみようと、国道20号から国道137号に入った。そこから御坂トンネルを抜けると「天下茶屋」だ。 天下茶屋周辺には人は多く、ようやく駐車スペースを見つけ展望を楽しむ。 そう、ここは太宰治が『富岳百景』で「富士には月見草がよく似合ふ」といった所だ。 下の写真のように紅葉の向こうに河口湖と富士山が見える。 やはり、最高のロケーションの茶屋「天下茶屋」だ。 昼食を取り、三ツ峠はたしかこの辺だったはず、と案内板を探すがない。 トンネルの西に登山道があったので「途中に標識でもあるかも・・・」とばかり登り始めた。 15分ほど登ると御坂山と八丁峠の分岐に出た。 三ツ峠山は近くにあるはずなのにわからない。 歩いてきた方角や尾根がどうも違っているんじゃないか、という思いが膨らんだ。 茶屋のおばさんか誰かに聞けばよかった、と後悔しながら15分ほど歩く。 登山地図も何もない当てずっぽうの山歩きはやはりだめだ。 あきらめて下山することにした。 富士山展望と紅葉を楽しめたのだからもうけもの、と考えることにした。 下山し、茶屋で登山口を聞くと、もう少し下ったところだと言う。 車で5分ほど下ると、しっかり「三ツ峠登山口」がそこにあった。 時刻は13時近かったが、何とか夕方には下山できると自分に言い聞かせ出発した。 (やはり、方角はさっきは逆だった。) 季節は11月中旬。 少し気持ちは焦っていた。 足下を見ると午後のこの時間でも霜柱があった(写真)。 そして、登山道は幅が広く、歩きやすかった(写真)。 山荘のジープが通るために整備されているからだとあとでわかった。 植生が違うのか、終わったのか、天下茶屋周辺に比べて紅葉は今一歩だった。 山で昼食を取ったであろう家族連れや年配のグループが数組降りて来た。 休まずに登ると、40分ほどで三ツ峠山荘だった(写真)。 山荘前には大勢の団体客が出発の準備をしていた。 富士山も見えてきた。 ここ三ツ峠山は、富士山写真家の撮影ポイントだ。 展覧会で何回も写真を目にしたことがある。 (残念ながら、この時間に傑作写真は無理であるが。) そして東方向には三ツ峠山の山頂である開運山が見える(写真)。 (下山後、この屏風岩が古くからクライマーのゲレンデであることを知った)。 山荘前で10分ほど休んだのち、開運山に向かった。 写真でもわかるようにここまで来れば、あと少しで山頂だ。 急なところもあったが、数分で1785mの山頂に着いた。 山頂には石でできた山頂を示す表示があり、1人だけ休んでいた(写真)。 空気はよく澄んで周りの山々がはっきり見えた。 数分展望を楽しんで下った。 行きに寄らなかった富士見山荘に少し寄り、三ツ峠山荘に寄らないもう1つのコースを下った。 山荘に泊まってご来光の写真をねらうのか、大きめのザックを背負いこの時間に登ってくる人もいた。 下りはすいすい歩け、2時半に車に着けた。 思った以上に早く下山でき喜んだが・・・。 静岡に戻るのに、行楽帰りの車の渋滞に巻き込まれてしまった。 (運悪く、自転車のロードレースも開かれ、不通個所もあった)。 伊豆にしろ、富士五湖にしろみんなが通る道は決まっているので仕方ないことだが、帰りに渋滞があることはすっかり忘れていた。 まあ、思いつきの山歩きはこんなものだ。 下山後、本で調べたらここ「三ツ峠山」は高山植物の宝庫だと知った。 次回はちゃんと地図を持ち花の時期に来て、テンニンソウやサンショウバラ、カイフロウなどを見たいと思った。 |
天下茶屋からの河口湖と富士山 | 登山道には霜柱が・・・ |
幅の広い整備された登山道 | 団体で賑わう三ツ峠山荘 |
三ツ峠山荘からピークの開運山を | 山頂から展望を楽しむ |