07.09.30 MM第188号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

玄岳(くろだけ 798m)

[静岡の百山 熱海市、函南町、伊豆の国市]

    
  この山の私の印象等は・・・                                  

「 暑さも少し和らぎ久しぶりに歩いたと感じた 玄岳 」


【歩いた日】     2007年9月8日(土)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

 玄岳ハイキングコース入口出発9:24−9:37車道終点9:42−10:35リンドウ峠−10:45玄岳

〈798m〉10:55−11:00リンドウ峠-11:17氷ヶ池(昼)11:32−《日金山(NO189)に続く》


   【 登り 1時間16分 下り(氷ヶ池まで) 22分   計1時間38分 】

*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

  
【感想 等】

 「青春18切符」。
これを使って旅する中高年が増えているという。
時間はあるがお金がない人にはぴったりの切符である。
私も時々使うが、多くは登山口まで入れる便利さで車を使ってしまう。

 私の手元に「青春18切符」が1枚あった。
 残念ながら時間が十分なく、あと少しで期限が来てしまう。
それで、期限最終の週末に使うべく、1週間前から日帰り登山を考えいろいろ調べてきた。
JRの駅から簡単に登れ、日帰りできるところを探した。
その結果、山梨県の東はずれの倉岳山に行こうと決め、すべて準備して前日、床についた。
ただ、2日前の台風で入山できるかも少し心配であった。

 登山当日の午前3時、ぼんやり考えた。
体に少し疲れが溜まっているし、静岡から往復11時間の鈍行列車の旅はちょっとハードだ。
この企画はまたの機会に譲ろうと思い直し、計画を変更することにした。

 すぐに飛び起き、急遽、机横の本箱から資料を出し、行き先を探した。
そしてインターネットで確認して決まったのが、JRで往復3時間の熱海周辺だ。
JR代金も3000円くらいで元が取れる(青春18切符は5枚綴りの1枚単価は2300円、チケット屋のばら売りで2500円から3000円だ)。

 熱海から入り、静岡の百山になっている「玄岳」から「日金山(十国峠)」に歩き湯河原に下り、温泉に入って夕方には家に戻るというコースである。これなら全部で11時間くらいで済むという計算になった。しかも、温泉入浴付きだ。

 今回はその前半部分、「玄岳」のレポートである。

 家を7時前に出て、JRを沼津で乗り継ぎ熱海に着いたのは8時45分だった。少し待つと、熱海市の南西にある「玄岳ハイキングコース入口」に行くバスが来た。バスは約20分で着き、すぐ歩き出した。
 熱海は何回も来ているので地形は少しは知ってはいるが、山にへばり付いた、平野が少ない土地である。バスもそんな中を登ってきていたが、バスを降りてからも民家を見ながら車道の坂を登る。
 9月に入ったばかりで、かつ、台風9号の影響の暑さで汗が噴き出してくる。湿気が多い。
嫌だなあ、と思って10分余歩くと車道は終わり、日陰の山道になった(写真)。
要所要所に写真のような案内板が出ていて自分が通っている道が間違っていないことを教えてくれる。
このような表示は大変ありがたいことだ。安心して歩ける。

 そこで5分ほど休み、出発した。
歩き始めてすぐ、竹が多数倒れていて山道を塞いでいた。2日前の台風9号も爪跡だ。
竹はまたいで通れば何とかなる。

 道はよく歩き込まれていてはっきりしている。玄岳は伊豆スカイラインに囲まれるようにあるので、もしかしたら廃道やそこまで行かなくても草ぼうぼうになっているかもしれないと心配していたが、よかった。
 表示があるくらいだし、名前の付いたバス停もあるということは地域に親しまれているのだ。

 小さな沢沿いの道を30分ほど登ると伊豆スカイラインへ合流する道を横切る橋の上に出た。

 少し展望が開け、伊豆の山が見えてきた。
地形や地質学のことは全くわからないが、赤茶けた火山灰の土になった。
富士山の噴火のものかな?何て考えたが、全くわからない。
ここまで来るとスカイラインを通る車の音が聞こえてくる。

 10時35分、氷ヶ池への分岐であるリンドウ峠に出た(写真)。
展望が開け伊豆スカイラインの車道や山々が見えてきた。
左に道を取り、山や熱海の町並みを眺めながら10分ほど登ると玄岳の山頂だ(写真)。

 玄岳は標高798mのなだらかな丘のような山で、360度の展望がある。
しかし、湿度が多く、水蒸気が立ち上っているためか少し霞んで景色ははっきりしない。
4年前に登った沼津アルプスも霞んで見える(写真)。
また、周りには写真のように高さ1mほどの木々が植えられ、高い木はないものの同じ場所では360度の展望があるわけではない。
こんなところでのんびり昼寝をするのもいいだろう。

 ここで昼食を取ることも考えたが、この下の氷ヶ池を選んだ。
10分ほど景色を眺め、リンドウ峠に引き返した。

 リンドウ峠からはかなり急な下り坂だった。
氷ヶ池が見えてきた(写真)。
池の周りには車道や駐車場がなく別天地の感じだ。

 急坂を下りきると車道にぶつかったが、歩行者の安全のためか車道に沿って遠回りをして回り込んでいく。
直線距離は近いのになかなか遠く感じる。

 11時過ぎ氷ヶ池に着く。
池の畔で1人、昼食にした。
近くに車道はあるので、時々、車の音は聞こえるがそれ以外の時は静かで山奥の池にいる感じだった。

 次号「日金山(十国峠)」に続く。
 
所々に写真付きの標識あり 台風の影響で竹や木が倒れていた
あと少しで玄岳(リンドウ峠過ぎから) 玄岳山頂は360度の展望
山頂から沼津アルプスを 少し下ると「氷ヶ池」が見えてくる

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