07.11.08 MM第193号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

御正体山 (みしょうたいやま 1682m) 

[ 二百名山、山梨県 ]

    
  この山の私の印象等は・・・                                  

「 巨木やトリカブトなどの花を見ながら尾根歩きを楽しんだ 御正体山 」


【歩いた日】     2007年9月24日(月)

【天候】        小雨

【コース及び時間】

 白井平6:40発−6:55林道終点−7:25五合目7:30−7:43白井平分岐−8:22御正体山

〈1682m〉8:31−8:53前岳8:58−9:15中ノ岳〈1411m〉−9:40鉄塔9:50−9:54奥ノ岳

〈1371m〉−9:59山伏峠分岐−10:23山伏峠−10:28山伏トンネル東口=(自転車)=10:44白井平


   【 登り(白井平から) 1時間37分  下り(山伏トンネル) 1時間58分   計3時間35分 】

*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。


  
【感想 等】

 9月下旬の3連休を使って日本200名山3座にトライしようと出かけた。
3座の縦走ではなく山梨県の西、北東、東と移動しながらの登山だ。
その第3日目、最終日は山梨県山中湖の北東にある御正体山(1682m)である。

 第1日目の南アルプス鋸岳で書いたように今回は自転車を積んできた。
その主な目的は道志みちの快適サイクリングだ。
すなわち、道志みちの山伏峠トンネルから白井平まで自転車で下ろうというわけである。下山する山伏峠トンネルに自転車を置き、白井平から登りそこへ自転車で下るのだ。

 中山湖方面から国道413号道志みちを山伏峠トンネルに着いた。
アルペンガイドでは登山道は山伏トンネル西についているのだが、手作りの看板に山伏トンネル東だと書いてあった。
それで、トンネルを通過し登山口の看板を探しながら500mほど走ったが見つからなかった。(車から降りて探せば見つかっただろうが・・・)
だだ公園状の広場のような所があったのでそこが登山口だろうと思い、少し進みすぎたが道路脇に自転車を置いて白井平に向かった。

 白井平に着いたのは朝6時半過ぎだった。車を置くところがなかったので登山コースの別荘地の林道を少し登り駐車スペースを見つけた。
6時40分、霧雨が降る中、合羽を着ないで坂ノ沢沿いの林道を歩き始めた。
15分ほど進むと林道終点へ出た。

 そこからが山道歩きだ。
登山道の感じからこの「御正体山」がかなり前から大事にされている山であることがわかった。
山道に入ってから30分ほどで「五合目」と書かれた石柱のあるところに出た。
コースタイムだと林道終点から2時間だが、天気も今一歩で写真も撮らないから早く歩けそうだ。
地図の等高線はかなり混んでいるが、今日は登りはそれほど苦にならない。

 歩き始めてから1時間で「白井平分岐」に着いた。
傾斜が前より緩やかになった。
夏の終わりによく見るトリカブトの花が咲いていた(写真)。

 そんな花や水滴が付いた蜘蛛の巣などを見ながら歩くと御正体山の山頂だった。
白井平分岐から約40分だった。

 下の写真のように周りは樹木に囲まれているので展望は良くない。
広場になっていて祠や新しいベンチもあった。
そこで10分近く休んでから「前ノ岳」へ向かった。

 上の「コース及び時間」にも書いたとおり、「前ノ岳」「中ノ岳」「奥ノ岳」と尾根を縦走して山伏峠から下山する。
この縦走コースはたいした起伏もなく歩きやすいと思って選んだ。しかも4つのピークは標高がだんだん下がっている。
二百名山ピークハンターなら白井平からの往復を考えるだろう。

 この山塊は木々を大事にしている山々で大きな木々が出迎えてくれる(写真)。
木々を見て歩くだけで楽しい。
しかも雨に濡れ、木々が生き生きしている。

 20分余で前岳に着いた。
木々の中に木製のベンチが1つ、四角い木の杭に書かれた「前岳」の標識があるだけだ。
標識がなければ通り過ぎてしまいそうな小さなピークだ。
少し休んですぐ出発した。

 木々がまだらなところには夏の草花が花を咲かせている。
その中にはヒトリシズカやフタリシズカもあった。
20分弱で中ノ岳に着いた。

 やはり山頂は樹林帯の中にあった。
よりガスが出てきて見通せる距離が短くなってきた。
何という名前かはわからないが赤や白のキノコもあった。
下の写真の赤いのはベニタケだろうか。

 天気が悪いためか、全く人に会わない。
静かな山歩きだ。
9時40分、鉄塔に出た。
アルペンガイドの西丹沢に載っている地図には出ていない鉄塔であったので少しびっくりした。
(比較的新しい鉄塔であろう)
鉄塔を立てるために周りを切り開いてあるのにガスが出ていて全く見えない。奥ノ岳山頂の可能性もあると思い標識を探したがなかった。

 そこから5分で奥ノ岳であった。
またまた樹林帯の中に山頂はあった。
森林限界を超えていない山頂では樹林帯の中の方が一般的であろう。

 そしてすぐに山伏峠への分岐だ。
尾根歩きも終わりでここから標高を250mほど下げる。
山伏峠にはトンネルの東口、西口への下り道のことなど書いた看板が付いていた。
私は東口に自転車を置いてきたのでそちらの急坂を下った。

 10時半前、山伏トンネル東口に下りた。
そして、自転車に乗って10分で白井平に着いた。
ペタルは全く回さなかった。
ブレーキをかけるのが大変なくらいだった。
ここの道志道は川沿いの5kmほどのコースだ。
バスの便は良くないし下りだし、自転車に最適なコースであった。
地図を見ていてそれに気づいたときはうれしくなったくらいである。
合羽を着るほどの雨ではなかったし、楽しい尾根歩きができた。
霧雨の樹林帯の中を登っていく 御正体山の山頂は樹木の中に・
たくさんのトリカブトが満開だった 大きな木々が迎えてくれる
雨に濡れ赤がより鮮やかなキノコ 中ノ岳も樹林帯の中にあった

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