2007.12.31 MM第199号

   私の出合った日本百名山 by masarus
       
                         

竜爪山 (りゅうそうざん) [文殊岳1041m] [薬師岳1051m]

[ 静岡の百山 、 静岡市 ]

    
  この山の私の印象等は・・・                                  

「 二百号記念にと静岡市で最も人気のある山を中心に縦走した 竜爪山 」


【歩いた日】     2007年11月24日(土)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

静岡市鯨ヶ池9:35発−10:00林道終点10:05−10:53[632mピーク]11:00−11:03鉄塔−

11:13牛妻分岐−11:41則沢分岐−11:55文殊岳〈1041mm〉12:16−12:26薬師岳〈1051m〉−

 ( NO200号 真冨士山に続く )

   【 登り(薬師岳まで) 2時間18分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

  
【感想 等】

 メルマガも待望の200号に近づいた。
2003年5月に始め、まず日本百名山を順に紹介していった。100号記念は北海道の羅臼岳だった。
そして、その後は日本二百名山や静岡百山などいろいろ山を紹介してきた。
150号記念では生まれ育ったところにあり何度も登った虚空蔵山を紹介した。
200号は何にしようか地図を見ながら考えた。

そして、静岡市で最も人気のある山、竜爪山から真冨士山への縦走に決めた。
竜爪山は学生時代から何回か登っている。真冨士山も2度登ったことがある。
この両方の山とも登山ガイドの本にはよく紹介されているが縦走コースとして紹介された本は見たことがない。
縦走するには長すぎるからか・・・。

 地形図を見ると山道の点線が尾根伝いにしっかり繋がっている。
A3の25000分の1地形図3枚に及ぶのだ。
夏の日が長い時ならいいが、11月下旬で日が短いのが少し気にはなった。

 今回はその第1弾、竜爪山までだ。
タイトルのところに3つの山名を書いたが、竜爪山は「文殊岳」と「薬師岳」の総称である。
また、昔から信仰の山として親しまれてきたので平山、則沢、牛妻など6コースがある。
特に簡単に登れる穂積神社からの登山者が多い。
今回は一番南の鯨ヶ池・桜峠コースから登り始め、一番北の俵峰コース通り過ぎ真冨士山まで行こうというわけである。
バスを待つより自転車で戻る便利さを覚えてしまった私は今回も標高が少し高い下山口まで自転車を運ぶ。

 8時過ぎに自転車を載せた車で家を出発した。
9時、下山口の「真冨士山の登山口」に自転車を置き、出発点である鯨ヶ池に向かった。
自転車を置いた平野から上がったところにある「真冨士山の登山口」は思ったより近かった。

 自転車を置いてから約30分かかって鯨ヶ池に着いた。
さすが地形図3枚分、ちょっと遠すぎたかも・・・と車の中で縦走の長さを少し後悔する。
いずれはこの尾根を縦走して安倍峠まで繋げたいという思いもあるので良しとする。

 9時半過ぎ、鯨ヶ池を出発した。
しかし、第2東名の工事で予定していた山道を削ってダンプカーが通っている。
トンネル上の桜峠に行けそうにない。
それで第2東名の橋脚の下をくぐり、「山脇」の集落の舗装農道から入ることにした。
集落の上には黄色く色づいたみかん畑が広がっている。
近くの家で洗濯物を干していた女性に道を尋ねると、もっと詳しい人のところに連れて行ってくれた。

 やはり舗装された農道を上がっていき、尾根伝いに歩いていくということであった。
3時間くらいかかるという話であった。

 言われた通りミカン畑の中を曲がりくねった舗装道路を上がっていった。
まっすぐ登山道があれば半分の時間で登れそうだが、スタートからコースアウトは嫌なので車道を登っていった。
みかんがたわわに実り取り入れの作業をしている人も多かった。

 少し登るとみかんの木の向こうに鯨ヶ池や工事中の第2東名、安倍川が見えてきた(写真)。
NO186の「だいらぼう」でも写真を載せたが、静岡県内の第2東名の工事はかなり進んでいる。
これからどうなるのだろうか。開通はいつか・・・。

 30分歩くと、農道終点の茶畑に着いた。
ここから尾根に登っていくと茶畑の隅に登山道らしきものがあった。
しかし放置された茶畑もあり、下の写真のように伸び放題の茶の木のトンネルを通るところもあった。
10分ほど歩くと竜爪山への登山コースを示す黄色のプラスチック札が木に付けられていた。
安心したのもつかの間、台風による倒木が登山道を塞いでいた(写真)。
先日の台風9号は2か月以上前だ。整備する人もいないのだろう。

 11月中旬、大勢の子ども達を焼津アルプスに連れて行く機会があった。
それで3日前にコースを歩き下見をしたが高草山から坂本に下るBコース上に太さ12cmくらいの倒木があった。
子ども達が頭をぶつけては困ると思い、当日はノコギリを持参して行ったのだがその木は取り除かれていた。
本当にありがたかった。

 その後は倒木はなく杉林の中を順調に進んだ。
11時少し前、632mのピークに着いた。
地形図を見るとまだ1枚目の半分も進んでいないことに唖然とした。先は長い。

 鉄塔を過ぎ、牛妻への分岐に来た。
ここまで来ると標高も増し、紅葉したモミジがあった。
また、登山者の多い牛妻からの道と合流するので立派な木の標識があり、道が良くなった。

 そこから30分で尾根東側からの登山路、則沢からの道とも合流した。
文殊岳はすぐだ。

 時刻も12時近くなり、文殊岳で昼食を終えて下山する団体とすれ違った。
竜爪山のメイン「文殊岳」に近づくと、多くの登山者に会う。
則沢分岐までの2時間は全くの1人だったのだが・・・。

 12時5分前、文殊岳山頂1041mに着いた。
山頂は以前登ったときとほとんど変わらない。
また人の多さも変わらない、人気の山だ。
30人くらいはいるだろうか。
聞こえてくる話に耳を向けると県外から来ている人、毎週登る人がいる。

 山頂の木々は切られていて大勢の人が休息できるようになっていると共に、展望がある(写真)。
南側は静岡市街が一望できその向こうに駿河湾が見える。
東側には写真のように富士山がでんと見える。
あいにく、朝は麓から全部見えていた富士山は上部だけであった(写真)。
信仰と歴史、歩く時間と標高の手頃さ、展望の良さ、これが竜爪山の人気の秘密か。

 先が長いので20分余で昼食を切り上げ、もう1つのピーク「薬師岳」に向かった。
双耳峰の竜爪山は薬師岳まで10分、しかも薬師岳の方が標高が10m高い。
しかし、山頂が樹木の中にあり、私が行ったときにはだれもいなかった。
この人気の差は何なんだ・・・・。

 (NO200号、真冨士山に続く)
少し登ると第2東名高速道路と安倍川が 茶畑のはずれから登山道に入る
放置された茶畑のトンネル 台風の倒木もそのままだ
開けた文殊岳山頂で休む登山者 山頂からは展望は富士山も展望できる

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