2007.01.07 MM第200号
【歩いた日】 2007年11月24日(土) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 ( NO.199号 竜爪山から続く ) 11:55文殊岳〈1041mm〉12:16−12:26薬師岳〈1051m〉−12:28穂積神社分岐−12:55 俵峰・西里分岐−13:10駒引峠−13:44富士見岳〈1078m〉13:49−14:24俵峰分岐14:30− 14:51平野分岐−14:53第1真冨士山〈1343m〉15:00−15:05河内分岐−15:10ヲイ平分岐− 15:29第2真冨士山〈1401m〉15:34−15:49ヲイ平分岐−15:59ヲイ平−16:26登山口(林道) −16:36トラックにpick up=16:44下の登山口 【 登り(薬師岳から第2真冨士山) 2時間45分 下り(第2真冨士山から登山口) 52分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。 |
【感想
等】 メルマガ・HPもついに200号だ。 静岡市で最も人気のある山、竜爪山を前回紹介した(NO.199)。 今回は第2弾で、そこから真冨士山への縦走である。 昼食後、竜爪山(文殊岳・薬師岳)を後にし北への縦走を続ける。 薬師岳から2分ほどで、穂積神社への分岐点に着く。 ベンチがあり静岡県・環境庁が設置した木でできた立派な「東海自然歩道の標識」がある。 ここから下る人が多いので、この先はやはり誰にも会わなかった。 落ち葉を踏みしめ稜線を進んでいく。 800m〜1000m稜線であるので登山道の両側とも樹木である。 この時期の山歩きの良さは木々の葉が落ち、樹木越しに周りの風景が見えることである。 俵峰・西里への分岐には静岡市の設置した「静清庵自然歩道」の立派な標識があった。 静清庵とは静岡、清水、庵原地区のの略である。 13時過ぎ、送電線の鉄塔下に出た。 地形図にも送電線が出ているのでピンポイントで現在位置がわかるのだが、まだ2枚目の半分まで来ただけだ。 残りは半分もある。 日没まであと4時間。 自転車が真冨士山に置いてなかったら俵峰へ下っていたかもしれない。 俵峰に下りてバスで、車のある鯨ヶ池か自転車のある真富士登山口へ向かう方法も一瞬脳裏をよぎった。 上手くすれば日没に間に合うし、遅れてもヘッドライトもあるし、縦走を続けることにした。 すぐに駒引峠に出た。先を急ぐ。 振り返ると樹木の間から竜爪山の形が見えるようになった。 それだけ進んだことになる。 登山道脇の杉の幹を動物が掻いた跡がある。シカだろうか。 13時44分、1078mの富士見岳に着いた。 標高は竜爪山より高いが徐々に高度を上げてきたし、これから向かう真冨士山は300mほど高いので標識がなければ気づかないで通過したかもしれない(写真)。 山頂は樹林の中にあり写真のように手作りの標識が木にくくりつけてあるだけだった。 5分ほど休み出発した。 振り返ると竜爪山はかなり遠くに見えた(写真)。 地形図もようやく3枚目に入った。 何とか日没までに真冨士山に着きそうな気がしてきた。 背丈の大きいクマササの間を進んでいく。 真冨士山の稜線方向にガスがかかってくる。 まずいな、と思いつつ快適に歩き続ける。 14時半前、1137m地点を過ぎ、俵峰分岐に着いた。 真冨士山がかなり近づき、目の前にそびえている。 クマササはなくなり、葉を落とした灌木の中を進む。 落ち葉を踏むサクサクというリズムカルな音が気持ちいい(写真)。 15時前、平野への分岐を過ぎ、標高1343mの「第1真冨士山」に着いた(写真)。 竜爪山もそうであったが、この真冨士山も双耳峰である。 しかも2つの山頂が竜爪山より離れている。 15時前に山頂に着けたからといって安心はしていられない。 地形図では第1真冨士山手前の「平野への分岐」に戻ってから下山しなくてはならない。 (ガイドブックには双耳峰の中間からヲイ平に下る道が出ていたのでそれが利用できれば、時間短縮になる) 第1真冨士山の山頂には石仏があり東側の展望が開けている。 ガスは切れていたが、文殊岳では見えていた富士山も雲に隠れていた。 少し休んでから第2真冨士山に向かった。 薄いガスが出てきて視界が100mほどになった。 5分で東側に下る「河内」への分岐に着いた。 10分で平野へ下る「ヲイ平分岐」に着いた。ここから下山すれば往復20分以上の短縮になる。 地形図には載っていない下りのポイントがあって良かった。 また前方の稜線にガスが出ていた。 第2真冨士山の最後の登りにかかる。 少し急な登りになりロープもつけられている。 15時29分、標高1402mの第2真冨士山に着いた。 第1真冨士山よりはやや狭いが、山頂の真ん中に二等三角点がでんと構えた山頂である。 やはりここにもお地蔵さんがあり、私たちを見守ってくれている。 少し休んでから下山を開始した。 15分でヲイ平分岐に戻った。 太陽はかなり西に傾き木々の間からの日差しがきれいだった(写真)。 そこから急坂を下っていった。 このコースはまさに直滑降である。 両側の木に捕まりながら10分でヲイ平に着いた。 竜爪山とともに歴史のある人々に親しまれた信仰の山であることが伺える。 (このあとも何カ所かにお地蔵さんが置かれていた。) 桧の林の中は暗いが、まだ西日もあり十分歩くことができる。 この下りは西に下りるコースなので西日に向かって歩く感じだ。 下りるに連れて、標高も下がり紅葉の木々に出くわした。 それが西日で輝いている(写真)。 明暗の差が激しい西日越しの紅葉を傑作写真に仕上げるゆとりはなかったが、脳裏に十分焼き付けた。 16時18分、山の稜線に太陽は沈んでいった。 登山口まではなかなか遠い。 太陽が沈んでから約10分で登山口に着いた。 しかし危惧していたことが現実になってしまった。 登山口には私の自転車はなかった。 当然である。私の自転車を置いた登山口はもっと下なのだ。 今から林道を下らなくてはならない。 細い登山道ではないのでヘッドライトを付けなくても歩けるのが不幸中の幸運である。 歩き始めて10分、まだ辺りは見えている。 林業のチェーンソーの音がやんだと思ったら普通トラックが下りてきた。 そして乗せていってくれるというのである。ほんとにラッキーである。 トラックの荷台に乗って8分、自転車にたどり着いた。 トラックから見たら真冨士山の登山口は3つもあった。私が自転車を置いたのはその一番下であった。 歩けばあと30分はかかったと思われる。 車で30分かかった鯨ヶ池までやや下りの道を自転車を全速で飛ばし50分で戻った。 いろいろなハプニングはあったが、充実した1日を過ごすことができた。 |
「富士見岳」山頂は樹林の中にあった | 富士見岳過ぎから竜爪山を振り返る |
標高1100m以上になると葉を落とした灌木だ | 15時少し前、第1真冨士山に着いた |
太陽は高度を下げ林の中で輝いていた | 夕日に光る紅葉に見とれた |