2008.02.25 MM第205号
*下に感想等の文があります。
【歩いた日】 2008年2月9日(土) 【天候】 曇り 【コース及び時間】 乙女口11:35発−12:09乙女峠(昼)12:23−13:08丸岳〈1156m〉13:15−13:30富士見台− 13:42長尾峠−13:50見晴亭−(車道K736)−14:31乙女口 【 登り 1時間19分 下り 1時間16分 合計 2時間35分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 御殿場温泉会館 500円(2時間) |
乙女峠からは富士山は見えなかった | 丸岳山頂のベンチは雪をかぶっていた |
丸岳からは雪に覆われたゴルフ場や芦ノ湖が見えた | 縦走路からはなだらかな箱根外輪山が見えた |
長尾峠からの下りは長い竹のトンネルが道を塞いでいた | 中腹の県道からは丸岳山頂のアンテナが見えた |
【感想 等】 先日の2月9日から11日の3連休、大雪の天気予報が出ていた。 私はかなり前から富士山へ行きたいと思っていた。といっても、富士山山頂は無理だと思うので行けるところまで行こうかな、なんて楽に考えていた。 今の時期、富士山でやっている山小屋は1つ。 5合目の佐藤小屋だけだ。 そして宿泊客があると小屋を開けるという。 3連休なら行く人があるだろうと、1月下旬に佐藤小屋に電話すると、 「2月に入ってからもう一度電話して」と言われた。 出発3日前に電話すると、8日から10日まで小屋を開けるという。 私は10日に泊めてほしいと思っていたが、その日には下山すると言う。 しかも、雪が多く、「中の茶屋」から歩かなくてはならないし、今は入山者がほとんどないからずっとラッセルだという。 宿泊するグループも冬山訓練で入山する、という。 金魚の糞のように彼らのあとを付いていくのもつまらないし、 とても1人でラッセルはきついので今回はあきらめることにした。 ということで、急遽、雪に戯れながら富士山展望の山歩きをすることにした。 以前にも書いたが、雪なし県に住んでいる私は、1年に雪に会いに出かける。 正月の初歩き「蛾ヶ岳」は山頂に少し雪があっただけで物足りなかった。 はやり白銀の世界に浸かりたい。 2泊3日、所用にあった箱根から富士五湖を回る山歩きに出かけた第1弾「丸岳」である。 箱根山で書いたが、箱根は3重の火山である。 最高峰は内輪山の神山で、メルマガNO.119で書いた。 外輪山を明星ヶ岳から明神ヶ岳、金時山(メルマガNO.120)と歩いた。 今回はその続きの丸岳である。 少しのんびりしていたので、乙女峠の下の「乙女口」を出発したのは11時半過ぎであった。 早くしないと雪が降って来るという焦りもあったが、それもいいかと居直った。 乙女峠まではかつて金時山の下山路に利用したのでコースは覚えている。 乙女口が約標高730mであり、そこからやや急な登りで標高1005mの乙女峠までは標高差約270mだ。 国道138号線の両側には雪が積もっていて、歩き始めから積雪20cmくらいあった。 歩いた跡もいくつかありそこを、スパッツなしで登っていった。 途中、長靴を履いたおじさんが下山してきた。登山者という感じではなかったので、小屋関係の人かも。 樹林帯の中、汗をかいたが30分余で乙女峠に着いた。 小屋の前では小屋の人が2人でチェーンソーで丸太を切っていてその音が響いていた。 乙女峠展望台は誰もいず、ひっそりとしていた(写真)。 雪の降りそうなあいにくの天候で富士山は見えないが、市街地は何とか見えた。 そこで昼食にした。雪が積もっていて座れないので立って食べた。 そして、丸岳に向かった。 足跡は急に少なくなった。 5分ほど行くと、長靴を履いたおじさん達3人が雪に埋まった木を持ち上げ作業をしていた。 そこからは歩いた跡は1つだった。 しかも私とは反対回りに丸岳からこちらに向かって来ていた。 丸岳まではあまり起伏がない南東方向への尾根道だ。 標高差は150mほどしかない。だから気持ちよくすいすい歩ける。 尾根道の両側には灌木が生えているが、葉を落とした木々の間から時々縦走路が見える。 13時過ぎ、丸岳の無線中継所の大きなアンテナが見えてきた。 山頂はベンチにも20cmほどの雪が積もり静かにたたずんでいた(写真)。 眼下には仙石原の雪に覆われたゴルフ場と芦ノ湖があった(写真)。 その向こうには山頂付近が雲に覆われた内輪山の神山が見える。 富士山が見えないのは残念だが、雪と遊べてこれだけの展望があれば十分だ。 ベンチの雪を少し払い、座って休んだ。 山頂付近は積雪25cmくらいであったが、苦労せず歩けてよかった。 ここから先、富士見台方向にはやはり足跡が1人分こちらに向かってついていた。 いつ雪が降ってくるかわからない。 数分休んで出発した。 両側は枯れたクマササで展望が開けている。 丸岳から続くなだらかな山並みの外輪山が見える(写真)。 展望を楽しみながら15分ほど歩くと、富士見台に着いた。 そこの看板には「富士山と芦ノ湖が見えるのはここだけ」と書いてある。 裏には林道が通っていた。雪の時期でなければ、車で来ることもできる。 雪があり車で入れないとき来るのが楽しくていい。 10分余で長尾峠だった。 箱根は東京に近いので開発が進んでいる。 外輪山の長尾峠から湖尻峠、三国山、山伏峠、箱根峠へと芦ノ湖スカイラインが続いている。 ここから芦ノ湖方面に下る。 少し下っていくと、長い竹が雪のためか登山道の手入れが不十分のためか道を塞いでいた(写真)。 雪が入りそうなのでリュックからスパッツを取り出し付けた。 強引に通り抜けたりよつばいになって歩いたりして通ることができた。 仙石原に下ることも考えたが、見晴亭から県道を乙女口に戻ることにした。 この県道は外輪山の中腹を通っているので仙石原を展望しながら歩くことができる。 道路には雪はないのでアスファルトの上をすいすい歩けた。 今登ってきた丸岳の無線中継所の大きなアンテナが見えた(写真)。 仙石原は真っ白だが、雪がほとんど見えないのが不思議なくらいだ。 下り坂のあまり車が通らない県道を歩くこと50分、乙女口に着いた。 国道138号線を乙女峠を越え、その下にある御殿場温泉会館に向かった。 天気予報の通り小雪が舞い始めていた。 温泉から富士山が見えなかったのは残念であったが、とても気持ちよく汗を流した。 |