2008.03.03 MM第206号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

石割山 (いしわりやま 1413m)  [山梨県山中湖村]

    
  この山の私の印象等は・・・                                  

「 軽いふわふわの新雪の中楽しく歩いた 石割山 」

 *下に感想等の文があります。                                         


【歩いた日】     2008年2月10日(日)

【天候】        薄曇り

【コース及び時間】


平野8:23発−8:47石割神社赤い鳥居−9:02石段終了9:07−9:30石割神社奥社9:35−9:55石割山

〈1413m〉10:17−10:43平尾山分岐10:48−(東海自然歩道)−11:18林道−11:25平野P


   【 登り 1時間22分  下り 1時間3分   合計 2時間25分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
国道413号も積雪多く、駐車スペースなし(石割神社前社) 長い石段も雪に埋まっていた
ふかふかの新雪歩きは気持ちいい 石割神社奥社は雪に埋まっていた
石割山山頂は富士山のビューポイントだ 雪が深いところは腰まであり楽しい

 【感想 等】

 
白銀の世界に浸かりたいと出かけた2月中旬の3連休、2泊3日の第2弾「石割山」である。
石割山は富士五湖の1つ山中湖の近くにある山である。

 NO.205(丸岳)で書いたように、御殿場温泉会館で温泉に浸かったあと、簡単に早めの夕食を取り山梨県の富士吉田市に向かった。天気予報の大雪注意報の通り雪がどんどん降ってきた。
御殿場から富士吉田まで24km。わずかその距離を雪のため2時間半かかった。

 17時半過ぎ、御殿場から国道138号線を走り始めてすぐチェーンを着けなくてはならなくなった。
昨年まではスタッドレスタイヤでチェーン脱着の苦労はなかった。スタッドレスタイヤが古くなってきたのでタイヤの交換はやめて、今年は昔のチェーンを着けることにしたのだ。しかし、着け始めて後悔した。ひさし振りのチェーン交換がうまくいかないのだ。タイヤの前に広げたチェーンを置き、車を移動させてタイヤを乗せる。それがうまくいかないのだ。20分かかったがうまく装着できなかった。仕方ないのでジャッキアップしてチェーンを着けた。
 国道138号線はチェーンを着けてない車があるのかのろのろ運転だ。
山梨県との境、篭坂峠を越えてものろのろだ。少しスピードが出たと思うと、除雪車に追いつきまたのろのろ運転だ。
そんなことで予定よりかなり遅れ、20時少し前に富士吉田に着いた。


 翌10日、登山口の平野に向かった。雪は20cmほど積もっていたが、除雪車が朝早くから活躍し道路は走りやすくなっていた。雪はやみ、天気は回復しつつあった。

 私は平野に車を置き、石割神社の赤い鳥居から登り平尾山に登ってから下山する計画を立てた。
商店でパンを買いながら道を尋ねると、すぐ先の神社から入っていくと石割神社だと教えてくれた。

 道路脇に駐車スペースを探したが、除雪してない空き地は30cmほどの降雪のため車の置き場所は見つからなかった。また、逆に除雪車が雪を道路の両脇に避けているため40cmほどの壁ができ車が進入できない。
予定を変更して石割神社の赤い鳥居前まで車で入ろうかとも思ったが、降ったばかりの雪でタイヤが滑ったり側溝に脱輪したりするのが恐くてやめた(写真)。
パンを買った商店の方に戻ると、店のおやじが周辺の雪をどかしていたので「どこか車を止めるところないか」と訪ねると店の駐車場に置いていいという。ご厚意に甘え、置かせてもらうことにした。

 そんなわけで出発に時間がかかってしまい、8時半近くになって出発した。
国道413号線脇にある石割神社前社の脇から舗装された林道を登っていく。
林道の途中からはこれから登る石割山が見えた。

 降ったばかりの今回の雪は少し滑りやすいので慎重に登っていく。
途中、2台の車が通過した。やはり新雪の中を車で入る人もいるのだ。

 平野を出てから20分余、赤い鳥居に着いた。
マイクロバスの団体と乗用車の2人組が出発の準備をしていた。
団体のあとをついて歩くのは嫌なので、そこで休まず彼らより先にそのまま石段を登っていく。
80mくらい先には2人組の若者が登っていた。

 赤い鳥居の先の石段は20cmほど雪をかぶり真っ白で石は見えなかった(写真)。
やや急な石段を滑るのを心配しながら手すりにつかまったりしながら登っていく。
足跡は先発の2人組のものだけだ。
約400段あると言われる石段を15分で登りきった。
2人組がそこの東屋の中で休んでいた。
あいさつをして私も少し休んだ。

 ここからは巾の広いなだらかな道だ。
気持ちよく歩いていくと数分で先発の2人に追いついた。
「どうぞ」というので私が先頭になる。
人の足跡のない中を、自分の足跡を付けていく。
ルートもはっきりしているし積雪も20cmほどなので苦にならない(写真)。
樹木の間から新雪を頂いた富士山が顔を覗かせたりウサギの足跡が現れたりの快適な山歩きだ。

 20分余で石割神社奥社に着いた。
登山道と違い、かなりの雪に覆われていた。
神社の社名である割れた大きな石の間を通ろうと思って途中まで行ったが雪が深くあと少しのところで断念した。反対からも同じく腰以上の雪の量であった(写真)。
お参りだけして出発した。

 奥社からはやや急坂になる。
足を滑らせたり木を掴んだりして20分で石割山山頂に着いた。
10時少し前だった。

 山頂は木がなく、風の吹きさらしになっていて寒かった。
目の前には山中湖の向こうに富士山が大きく見えた(写真)。
その手前にはこれから向かう平尾山やそれから続く大平山・大出山が見えた。

 商店のおやじからは「新雪で一日がかりだぞ」、と言われていたが雪の量は思ったよりも少なく夏のコースタイムくらいで歩くことができた。
 風の来ないところにシートを敷き休んでいると、続々と登って来る。
マイクロバスの団体は中年女性がほとんどの28人グループであった。

 にぎやかくなってきたのでそろそろ出発しようと平尾山へのルートを探していると10mほど先でお尻を出している。
そこは先日歩いた「御正体山(NO.193)」へのルート上だ。
そんなところでしないでほしい。しかも他に数人しようとしている。目のやり場がなくすぐ向きを変えた。
雪の中でする場合、雪が解ける春先まで黄色やオレンジ色に白い雪を染めてしまう。形跡を残さない工夫をしてほしいのもである。そんなこともリーダーや引率者の責任であると思う。できれば、携帯トイレを持参してほしいものだ(500円くらいからある)。

 山頂で20分ほど休んで、平尾山に向けて出発した。
山頂までは冬用のウールのズボンにゴアテックスのスパッツという格好で新雪の中を歩いてきた。
枝から落ちてきて時々付く雪は手で払えば何とかなった。

しかし、ここからは急な下り。
滑って転ぶことはわかっているので雪が付きにくい上下服を着た。
そして厚手のウールの手袋の上にもゴアテックスのオーバーミトンを重ねた。
これでばっちり。

 40cmから50cmの雪の中を滑りながら降りていった。雪の中は転んでも滑っても汚れないし雪がクッションになっていて痛くないのがいい。
10分ほど下るとほぼ平坦な尾根歩きだ。
時々吹き溜まりがあり膝まで埋まる。
しかし写真のように道のところはへこんでいて迷うことはない。

 山頂から30分ほどで平尾山への分岐に出た。
平尾山に行くことも考えたが、東海自然歩道を平野に下ることにした。

 新雪の中を自分の足跡を付けながらすいすい歩く。
所々に動物の足跡がある。
ウサギならわかるが、残念ながら何の足跡であるかわからない。
犬のように木に黄色い小便をかけてマーキングをしている動物もいる。

 分岐から20分で石割神社前社の上の林道に出た。
朝通った道である。
ここからは車まで近い。
下り坂を慎重に7分で平野に置いてある車に着いた。
11時半少し前であった。

 これから登る数人のグループが2つ、石割神社に向かって歩いていった。
冬の山はいくら初心者コースでも、日が短いので早く出発した方が良いと思うのであるが、みんなの出方を見てゆっくり出発するグループが多いように思う。
 
新雪の中を軽いラッセルを楽しんだ余韻をかみしめながら次のポイントへ向かった。

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