2008.05.19 MM第216号
*下に感想等の文があります。
【歩いた日】 2008年4月26日(土) 【天候】 霧時々小雨 【コース及び時間】 5:17山犬段発=(自転車・徒歩)=5:59千石沢取付−6:13自転車乗り捨て−9:29バラ谷の頭登山口−9:37崩落箇所通行不能で引き返す−9:40バラ谷の頭登山口−(ヤブ登り)−11:01尾根道11:07−11:34[2000m地点]11:46−11:49バラ谷山(バラ谷の頭)〈2010m〉 バラ谷山11:51−14:30鋸山〈1668m〉−14:41千石平14:49−14:59千石沢分岐−15:24千石沢取付 15:28−15:34自転車の場所−15:46千石沢取付−16:11五樽沢のコル下−16:41山犬段 【 林道歩き 4時間23分 登り(バラ谷の頭登山口からバラ谷山) 1時間51分 】 【 下り(バラ谷山から山犬段) 4時間38分 合計 10時間52分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
所々にある標識がうれしい コバイケイソウの群落がいっぱい 鋸のような尾根を越えたところにあった鋸山の山頂 立派な「千石沢」への標識 千石沢に咲いていたヤマネコノメソウか? やっと下って着いた「千石沢登山口」南赤石林道
【感想 等】 (前号「メルマガ214号」、「メルマガ215号」から続く) GW、春を感じることができ、混まないところに行きたい、と探し出したのが南アルプス深南部の「黒法師岳(日本三百名山)」。 山犬段からは南赤石林道を歩いていって上西平沢から登るコースを選び、歩いていったが林道の落石・崩落に苦しみ「バラ谷の頭登山口」まで戻り、そこを登りバラ谷山に着いた。尾根は雪がいっぱいだった。残念だがそこで引き返した。 今回はその帰路の山歩きだ。 バラ谷山を出発し、元来たなだらかな尾根を下るとすぐにヤブを登ってきた道に着いた。 ガスが濃いが、冷たい雨も降ってきた。仕方なしに雨合羽を着る。 不思議なことにその下の尾根にはほとんど雪はない。 また所々の木に赤いテープや白いビニルひもが付いている。 濃いガスがあり展望がきかない中、安心できるうれしいサインだ。 バラ谷山から歩き始めて1時間余、小さなピークを越えた。 もしかしたら「房小山(1868m)」か、とも思ったが標示を見つけることが出来なかった。 地形図にも載っている山名なのできっと、幾筋もある内の標示のない山道を通ったのだろう。 展望もあるようだが、視界30mでは山頂か否かさえ気づかなかった。 13時20分過ぎ、プレートに消えかけた字で歩いてきた方向に「房小山」とあって房小山を通り過ぎたのがわかった。 左には「鋸山」の字が見える。ガスの中、歩いている道は山犬段に向かう尾根道間違いはない(写真)。 ガスで展望がきかない分、木々や足下に目がいく。 コバイケイソウの群落がかなりあった。 コバイケイソウは花もいいが、この青々とした葉の状態が好きだ。 14時過ぎ、笹の尾根から岩の小さいピークがいくつかある尾根になった。 この辺りが「鋸山」だろう。 その最高峰のようなところで10分近く休憩した。ピークを示す標識はなかったが房小山もなかったのでそんなものかと思った。 そのうちに2mmくらいの雹(ひょう)が降ってきた。寒いわけだ。 その雹は20分ほど続く。 そして歩いていくと、14時半、標識のある本物の鋸山(1668m)に着いた(写真)。 そこは高さ的にはピークであろうが、写真からもわかるように広々としていて鋸状には見えない山頂であった。 ガスはまだ晴れず、なだらかな尾根をどんどん下っていくと10分ほどで「千石平」に着いた。 そこにもコバイケイソウがたくさん群生していた。 ひらけたところにはベンチも作られていた。 ガスで展望はなかったが、そこで休憩して辺りを見回した。 アルペンガイドではこの辺がキャンプサイトになっている。 水は千石沢を下って手に入れるのだろうか・・・。 千石平から10分ほどで千石沢であった。 そこには写真のような立派な標識があった(写真)。 ここを下りていけば、自転車を置いてきた近くの「千石沢取付」だ。 コバイケイソウの中を下っていく。 ガスは相変わらず濃い。 沢の脇にはあまり見たことのない変わった黄色い花が咲いていた(写真)。 (家で調べたが、ヤマネコノメソウか?) この千石沢は水量が少ないので他の沢と違って登山ルートになっているのではないかとも思った。 林道から見たいくつかの沢は水量が多く、大きな石が上流から流されてきたり豊富な水量で登れるような感じがしなかった。 下り始めて25分、林道に着いた。 行きがけの朝見た懐かしの標識が傾きながら立っていた(写真)。 時刻は15時半前だ。予定よりかなり早い。これなら十分明るい内に山犬段に着くことが出来る。 荷物を置いて自転車を取りに行く。 朝14分間かかったが、自転車までわずか3分であった。自転車がなければ早い。 自転車を3カ所ばかり担ぎ、落石箇所を越えた。 例の苦労した1mの倒木越えは行きの時以上に大変だった。 足場も悪く、逆からはもっと高かった。 やっと越えたと思ったらバランスを崩して前につんのめった。 前輪が大きな石にぶつかり、反動でくるっと180度回転した。 ハンドルが前屈みになった左の頬にぶつかった。 「いたっ!」 頬の骨が折れたかと思った。 骨は大丈夫そうであったが、頬から少し血が流れていた。 しばらくそこで休んだ。 「油断大敵」 時間も予定通り以上に来ることができ、疲れてはいるものの体調もまずまず。 その油断がいけなかった。 千石沢取付からは慎重に、自転車で走ったり自転車を押したりしながら山犬段に戻った。 16時41分、山犬段休憩舎に着くことが出来た。 |