2008.10.20 MM第235号
*下に感想等の文があります。
【歩いた日】 2008年8月18日(月) 【天候】 曇り 【コース及び時間】 徳島県三好市名頃P9:26発−9:52三嶺林道登山口9:57−10:40ダケモミの丘−11:31三嶺ヒュッテ分岐− 11:40三嶺〈1893m〉12:00−12:07三嶺ヒュッテ分岐−12:08三嶺ヒュッテ12:11−12:42ダケモミの丘 12:47−13:13林道13:18−13:40名頃P 【 登り 2時間9分 下り 1時間27分 合計 3時間36分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 大歩危温泉「サンリバー大歩危」 500円(下に写真あり) |
ダケモミの丘を過ぎるとなだらかで快適に歩けた 森林限界を越えると展望がよくなる。左手に剣山からの尾根も見える 山頂付近の「三嶺ヒュッテ」 「三嶺」山頂 大歩危は水がきれいで観光客で混んでいた 大歩危温泉「サンリバー大歩危」の露天風呂は気持ちよかった
【感想 等】 8月に四国・中国地方の日本二百名山に登ってきた。今回はその第1弾「三嶺」である。 四国では前回もそうであったが、香川県高松市を拠点にしている。それは、岡山からJRのマリンライナーで一本で行け、本州からの便が良いように思うからである。 また、日本一小さい県でありながら讃岐うどんやお遍路さん、小豆島など元気があるなと思うからである。 前回は高松に行ったついでに、「金比羅山」「讃岐富士」、小豆島の「皇踏山」「碁石山」「洞雲山」に登った。 その時は電車やバスで登山口まで行って登った(公共機関で行けるところを選んだ)。 また、その前には日本百名山である「剣山」「石鎚山」に車で来ている。 今回も公共機関を考えたが、無理だった。1つ目の三嶺はバスで登山口まで入れ何とかなっても、残りの日本二百名山2つはかなり歩くか、タクシーを使う以外は無理であった。 そこで3日間、車を借りて回ることにした。まず、三嶺に行き、東赤石山、笹ヶ峰と登ることにした。 前夜高松市に入り、この日6時半過ぎに出発した。国道193号を南下し、両側すぐそばに家があるほんとに狭い国道438号を見ノ越に向かった。前回、剣山に来たときもこの国道438号を通ったが、その細さにびっくりしたものだ。少しは広くなったところもあったが、細い道も健在だった。 この三嶺は剣山(日本百名山)のすぐ西、直線距離にして7kmにある。剣山からこの三嶺に縦走することもできる。 見ノ越からはもっと細い国道439号を進み、「奥祖谷二重かずら橋」の先にある「名頃」に着いたのは9時過ぎだった。 国道から入ったすぐのところに新しい立派な駐車場があった。そこには新しいトイレもありなかなかよい。また、「三嶺周辺の自然と利用案内」の新しい案内板もあり参考になる。 車は軽自動車が1台だけ止まっていた。 私は9時半少し前、出発した。初めは林道歩きだ。かつてはこの先まで林道を上がることができたと、地元のおじさんが言っていた。 林道入口には簡単なゲートがあり、ビニルでパウチされた「ツキノワグマに注意!!」の写真付き紙がぶら下がっていた。熊のことは全く考えていなかった、とラジオや鈴を忘れたことを後悔したがどうすることも出来ない。 少し歩くとイノシシ牧場があった。観光用の感じではないので食肉を出荷しているのだろう。 歩き始めて30分で三嶺林道登山口に着いた。林道はこの先まで続いていて、車で上がれればこの上の登山口から歩くこともできる。わざわざ林道を歩いて遠回りすることもないので、ここから山道に入った。 ブナなどの落葉樹の自然林の中を登っていく。曇りで暑くはなく快適に歩いていく。 歩き始めてから1時間余、「ダケモミの丘」に着いた。ここは林道の終点からの道への分岐になっている。標高は1517mだ。 傾斜はかなりなだらかになり、気分良く歩ける。写真のように樹林帯の下は一面花が咲いている。この花は前にも見たことはあるが名前は思い出せない(写真)。 ダケモミの丘から30分ほど歩くと、森林限界に近くなる。ピンクのハクサンフウロウが咲いている。本州中部から東北にかけて咲くということだが、四国の地で会うとは思っても見なかった。白馬岳などの北アルプスでよく目にする花なので見間違えはでない。 他の花も少し咲いていた。 森林限界を越えると展望がよくなる。足元は背の低いクマササと草が中心だ。 左手に剣山から連なる尾根も見えてくる。あいにくガスがかかり出している。 11時半、山頂近くの稜線へ出た。ここはT字路になっていて、目の前に池が現れた。周りにはクマササが生え、右手向こうにはおとぎの国から抜け出てきたようなメルヘンティックな「三嶺ヒュッテ」が建っていた(写真)。 こんな風景が私は好きだ。秋田駒ヶ岳の山頂近くの池の周りにヒュッテがあった。こんな小屋でのんびりしたいものだ。 左に行けば、山頂だ。 ちょうど、山頂付近からガスが流れてきた。急がないと展望がなくなる。 私はすぐに山頂をめざした。 10分もかからずに山頂に着いた(写真)。 老夫婦が2人、休んでいた。彼らは名頃から上がってきたというので、きっと1台あった軽自動車の方達だろう。 残念ながらガスが立ちこめ展望がきかないので、彼らと20分ほど話し下山を開始した。 分岐まで行くと単独の中高年の方が登ってきた。2言、3言話し、私は三嶺ヒュッテに向かった。 分岐からわずか1分だった。 通年解放(管理人無)のよい感じの山小屋であった。 分岐まで戻ると下山を開始した。 登りと同じコースを快適に下り、ダケモミの丘まで30分、林道まで30分で下った。林道からは1カ所だけショ−トカットがあったのでそれを利用した。標識はないので登りは違ったら困るので使わなかった。 13時半過ぎ、駐車場に着いた。 下山後は、次の二百名山「東赤石山」に向かった。国道439号を西進し、県道から国道32号に出る。 途中にはちょうど「大歩危・小歩危」があるので寄ることに決めていた。 名頃から1時間余で着いた。さすが四国を代表する観光地の1つ、観光バスやマイカーで混んでいた。 私は遊覧船で奇岩を見物する趣味はないので上から俯瞰して楽しんだ(リバーラフティングなら、あればやりたいと思うが・・・)(写真)。 山から下山後は、やっぱ温泉でしょう!ということで、その後、ホテル大歩危峡「まんなか」に寄った。 しかし、残念ながら日帰り入浴の営業時間を過ぎていた。 そこで、大歩危温泉「サンリバー大歩危」に向かった。ここならこの時間でも十分入浴ができる(写真)。 受付も丁寧な接客で、屋上近くの大浴場&岩風呂に向かった。私より他に入浴者はなく、渓谷を眺めながらゆっくり湯船に浸かった。 |