2008.10.27 MM第236号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

東赤石山(ひがしあかいしやま 1707m) [日本二百名山]

愛媛県新居浜市・四国中央市

 

この山の私の印象等は・・・                         

「 ミニ滝を見ながらゆるやかな登りを楽しんだ 東赤石山 」

 *下に感想等の文があります。                                         


【歩いた日】     2008年8月19日(火)


【天候】        晴れ


【コース及び時間】

愛媛県新居浜市筏津P5:37発−6:21瀬場谷分岐−7:52赤石山荘分岐−7:54赤石山荘8:03−8:04赤石山荘分岐

−8:16権現越巻き道分岐−8:26赤石越−8:32東赤石山〈1707m〉8:45−8:51赤石越−9:03権現越巻き道分岐

9:08−10:07瀬場谷分岐10:13−10:43筏津P


           【 登り 2時間46分  下り 1時間47分   合計 4時間33分   】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。

  
瀬場谷沿いの山道は小さな滝が目を楽しませてくれる 「東赤石山」山塊の赤茶けた岩肌が見えてきた
東赤石山荘は閉まっていたが、裏の水場からおいしい水が出ていた 「東赤石山」山頂
東赤石山から瀬戸内海の眺め 権現越巻き道に「リンドウ」が咲いていた

 【感想 等】

 
8月に四国・中国地方の日本二百名山に登ってきた。今回はその第2弾「東赤石山」である。
 まず、1日目に高松から出発し「三嶺」に登り、大歩危・小歩危を経由して東赤石山の登山口の筏津に着いた。
北側の新居浜ICから南下した所にある登山口から登る方法もあるが、三嶺からの行き易さから筏津を選んだ。

 今回は荷物を減らすように1人用の細長いツエルトテントと夏用のシュラフを持ってきていた。
平地の1人用テントは暑く、かと言って開ければ蚊に刺され参ってしまった。
やや睡眠不足だったが、目があいてしまったので早めに出発することにした。

 筏津バス停に向かうと、そこには山登りの格好の年輩の方が1人いた。
私は、車を川を渡ったところにある駐車場に置いて、5時37分に出発した(登山口に駐車場の場所のことが書いてあり助かった)。

 筏津バス停にはとんがり屋根の大きな待合室が付いている。これなら雨が降ってもバスを待てる。しかも便所も付いているのがありがたい。
 5時37分、バス停右横の登山口から登り始める。少し登ると豊後で瀬場バス停からの道に合流する。

 先に歩いていた男性に追いつく。彼も東赤石山に登るという。珍しい花の写真を撮るために山口から来た。しかも、2週間前にも来た、と言う。年なので、今回この花の写真を撮ったらもう山歩きは辞めるとも言っていた。
 花の名前は「オトメシャジン」と言って白いかわいい花だという。彼は、その花の写真を撮るために、今回また山口からやってきたのだ。その情熱に感心した。私もその花を探してみようと思った。彼の話によると、この東赤石山は花の山として有名だと言うことである。どんな花があるのか楽しみになってきた。

 6時21分、「瀬場谷分岐」に着いた。
ここから瀬場谷沿いに山頂西の赤石山荘に登っていく道と直接東赤石山に登る道に分かれる。
私は瀬場谷沿いに赤石山荘に登っていく道を選んだ。
 渓流沿いの山道は傾斜が緩やかで疲れない。しかも水の流れを見ていると気持ちがいい。
時々、名もない小さな滝があり足を止める(写真)。

 杉林もあったが雑木林が多い。
7時40分、登りがかなりゆるやかになりあと少しだと思っていたら、「東赤石山」山塊の赤茶けた岩肌が見えてきた(写真)。
ツリガネニンジンに似た薄紫の釣鐘型の花や薄い青色のリンドウの仲間の花が咲いていた。
「オトメシャジン」とはどんな花なのだろうか・・、と歩きながら考えた。

8時前、山荘への分岐に着いた。
目の前には「東赤石山」山塊がそびえている。山塊はかんらん岩でできているという。四国では珍しい山容だそうである。
そこから山沿いに2分ほど回り込むと東赤石山荘であった。
山荘は閉まっていた。ガイドブックには要予約・素泊まりのみと書いてあった。
あの日本百名山「石鎚山」でさえ、お盆過ぎは山小屋すべて閉まっていて困ったこともあった(メルマガNO.57)。
地図によると小屋の近くから直登で「八巻山」に登るコースがある。それを探したが、踏み跡はあったもののはっきりした山道は見つけることが出来なかった。

 かわりに小屋の西裏に水場を見つけた。山から黒いホースで引いてありかなりの水量があった。
冷たいその水はとてもおいしかった。10分近く休憩し山頂に向かった。

 ガイドブックには山荘から西に行き「石室越」から八巻山に登るコースも書いてあったが、それはやめた。
南側から東赤石山に直登するコースを選んだ。山腹を回り込みながら花を探して進む。

 花は思ったより多くはなかった。
ミネウスユキソウのような花、シモツケソウのような花などを見つけたくらいだ。
私が登った時期が花の最盛期よりも遅いのかもしれない。

 権現越巻道への分岐に着いた。
そこから直登すること10分、「赤石越」に着いた。
「東赤石10分」「西赤石2時間20分」と標識に書いてあった。

 8時半過ぎ、東赤石山1707mの山頂に着いた(写真)。
山頂からは瀬戸内海も見えた(写真)。
八巻山や周りの山々、石鎚山周辺の山もよく見えた。
しばらく景色を眺めて休憩する。

 下山は権現越巻道への分岐まで下り、東赤石山荘方向には行かずそのまま「瀬場谷分岐」に下る。
権現越巻道への分岐まで下ると、朝会った年輩の方が登ってきた。彼はまだ「オトメシャジン」は見つかってないと言う。
私もよくわからなかった、と伝えた。

 しばらく行くと、リンドウがたくさん咲いていた(写真)。
歩きやすい道をどんどん下っていった。
下り始めて1時間くらいで沢に出た。こちらの沢もなかなか小滝がきれいだった。
しばらく行くと、朝通った「瀬場谷分岐」に着いた。

 そこからは30分で車の置いてある筏津である。
快適に下り11時前に着いた。

 新居浜市に向かうのに銅山川に沿って下った。
別子ダムの入口に「旧別子銅山(別子山)案内図」があり駐車場があった。
車を止めて案内図を見たが、別子銅山の遺跡を見ながら「西赤石山」に登り「東赤石山」にも縦走することができる。
次回はここから上がり縦走したいと思った。


 帰宅後、ガイドブックやインターネットで調べると、山頂付近で東赤石山が見えてきたときに見たツリガネニンジンに似た薄紫の釣鐘型の花が「オトメシャジン」であることがわかった。また、この東赤石山は前日登った「三嶺」と共に『花の百名山』でもあることもわかった(私が登った時期は最盛期よりやや遅かったのかもしれない。)。

 四国にある花の百名山は3つで、あと一つは「石鎚山」であった(こちらもやはり8月下旬の登頂と、やや時期が遅かった)。
花の百名山は花の最盛期に登らないと本当の良さはわからないかもしれない。
まあ、どの山も1年を通してそれなりの良さは持っているが・・・・。

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