2008.12.02/2016.08.04修正 MM第240号
*下に感想等の文があります。
【歩いた日】 2008年10月20日(月) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 観音山自然の家12:55発−13:13星の広場13:20−13:44まんさく峠−13:50観音堂13:58−14:07観音山 〈578m〉14:30−14:50間の沢展望広場15:00−15:18[ポイント21地点]15:22−15:30[ポイント3地点]15:40 −15:52観音山自然の家 【 登り 57分 下り(間の沢展望広場経由) 58分 合計 1時間55分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
自然の家の下「夢の坂」から自然の家を 中腹の「星の広場」から引佐湖方向の展望 山頂まであと少しという所に「観音堂」がある(奥は「しっぺい太郎の社」) 山頂は樹林に囲まれているが、10mくらい下った所に展望所がある 観音山の山頂からの展望 帰りは長いロープを伝わって下りた
【感想 等】 子ども達と観音山に登る機会があった。 私は静岡県内の多くの山に登っているが、この観音山ほど子ども達の山歩き入門にふさわしい山は知らない。 特に、山の麓には「静岡県立観音山少年自然の家」があり、県内の小中学生が2泊3日の自然体験教室に利用している。また、自然の家独自の宿泊訓練を実施している。それらの活動のため標識等よく整備されている。それが、子ども達の安全に配慮したものになっている。また、森林や草花を学ぶための説明板等も用意されているからである。 ここでできる活動は、「山頂登山」「冒険ラリー」「ナイトウォークラリー」「沢登り」「キャンプファイヤー」「飯ごう炊飯」「テント泊体験」などである。(詳しくは「静岡県立観音山少年自然の家」のHPに出ている) 東名高速道路の集中工事で約1時間到着が遅れてしまった。 乗用車は自然の家まで入ることができるが、大型バス等は引佐湖沿いの県道で下車し自然の家まで歩くことになる。車で行けず、歩いて自然の家まで行くのも、子ども達にとってまた良いことだろう。 自然の家は写真のように何もない自然の中に建っている(写真1)。 目的の観音山はこの上にある。方向で言うと東の方角である。 到着が昼近くなってしまったので、山の中腹「星の広場」で食べる予定だった弁当を、登る前に食べ13時少し前に出発した。 私にとってこの「観音山」は2度目である。前回は1人で休まずに20分ほどで登り、同じコースを15分弱で下りてきた。今回は子ども達と一緒なので、子ども達にとって少し負荷をかけ歩くことにした。また帰りは時間もあるので、山頂南斜面にある、自然の家の地図でいう「難所1」の急な長い坂をロープを伝わって下りることにした。 自然の家のすぐ上に「観音山登山道入口」と書いた木のゲートがある。 子ども達だけの活動でもコースを間違わないように、「位置番号」や補助標識などが至るところにある。また、自然の家で、雨に濡れても破れない大型の活動地図を分けてもらうこともできる(有料)。それを使えば、ある程度迷わないで野山を歩き回ることができる。 結構岩がごつごつした急坂を登っていく。10分余歩くと、左手が少し開けてくる。そこは牛の姿は見えなかったが、地形図では「観音山育成放牧場」になっている。 しばらく登ると、「星の広場」に着く。歩き始めて約20分、休憩するにはちょうどいい広場だ。 眼下には「引佐湖」が見える(写真2)。 この日は大変暖かな日で、もう汗が噴き出してきた。汗を拭いながら引佐湖などを見て数分休んだ。 ススキやセイタカアワダチソウが秋の日に気持ちよさそうに少し揺れている。 小学生の子ども達にとっては、気持ち早めに歩いてきたので休憩時間に動き回っている子はいない。 かと言って、まだわずか20分なので疲れて動けない子もいない。多くの子が水筒のお茶を飲んでいる。 星の広場を過ぎると、また灌木の中の道だ。展望はない。 岩でごつごつした道だ。 自然の家で設置した33番のポイントに着いた。そこからのお勧めコースはどうも6番の方向だったようだが私たちは尾根に沿って登っていった。少し行くと、小枝が払われていないので両手で避けないと歩けなくなった。しかも、両側の枝の間にはたくさんの蜘蛛の巣がかかっている。 歩かれていないのか、蜘蛛が多く1日の内に新しい巣をかけるのか・・・。 先頭の私にすべてくっついてくる。その中でも「べたっ」と顔に付くのが一番嫌である。 そのうちに道はなだらかになり、「まんさく峠」に出た。 ここで6番の道と合流する。(そちらのコースの方が登りもゆるやかそうだし、整備されていて歩きやすそうだった。) まんさく峠からは土の道になった。歩きやすいし、道幅も広がった。 そして少し歩くと、杉林の中に「しっぺい太郎の社」と「観音堂」があった(写真3)。 その近くにはしっぺい太郎という犬の伝説の説明板があった。 観音堂は、正しくは「観音堂清水寺」といって江戸時代に建てられたということである。 今の観音堂は平成になってから建てられた少し貧弱な建物だった。 この日陰で数分休んでから山頂へ向かう。 そこからの山道は表土が流されているのか、杉の根っこがむき出しになっている。その急坂を登っていくと約10分で標高578mの観音山の山頂に着いた(写真4)。 山頂は杉林の中にあり展望はない。 しかし、山頂のすぐ右側に「山頂展望台」という矢印がある。 ロープを伝わって急坂を10mくらい下りると南側の展望が広がっている(写真5)。 あいにく霞んでいて遠くまでの展望は得られなかったが、やはり山頂はこのような展望があるのがうれしい。 子ども達は自然に「ヤッホー」と声をそろえていた。 初めて山に登る子どももいるであろう。そんな子どもにとっても山頂から展望がある山がいい。達成感と共に眼下を見下ろすことで快適な気持ちのさせてくれる。 山頂で20分余休んでから、下山を開始した。 今回は500番のポイントに向かって長いロープの付いた急な下りを行く。 所々に石が転がる茶色の土の道だ。雨が降ったらかなり滑りそうであったが、幸運なことに適度な湿り気を保ちつつ乾いている。 石を落とさないように歩くことを注意し、前向きにロープを持ち下っていく。 1本のロープに何人も掴まると揺れて危ないので、少し間隔をとらせ下りていった。 1人運動の苦手なM子が恐いと言って来たが何とかロープを通過することができた。 500番のポイントは林道(間の沢林道)も通っているので、いざという時には車が入ることができる。 ここからはしばらくは林道歩きだ。 快適に数分歩くと、「間の沢展望広場」である。 10分ほど休憩を取り、草花を観察した。 ノアザミや白いリュウノウギクが咲いていた。 そこから20分くらい行ったところにはトイレが設置されている。 子ども達が活動するにはやはりトイレが必要だからであろう。 この活動エリアの中に4カ所のトイレが使えるようになっている。 そこから数分でポイント3であった。 ここからは林道から分かれ、細い山道を自然の家に戻る。 自然の家の近くは「ナイトウォークラリー」や「オリエンテーリング」などに使うのでいくつものコースがある。 地図を見ないで油断して歩いているとポイント番号を見落としたりして引き返すことになったり遠回りすることになったりする。 今回は迷わずにすんなり戻ることができた。 子ども達と山歩きを楽しめた3時間であった。 |