2008.12.20 MM第242号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

荒船山 (あらふねやま 1423m) 長野県南牧村・群馬県下仁田町 

[日本二百山]

                   

この山の私の印象等は・・・                              

「 天気も良く 紅葉過ぎであったが人気のある 荒船山 」

 *下に感想等の文があります。                                                


【歩いた日】     2008年11月2日(土)


【天候】        晴れ


【コース及び時間】

相沢登山口7:54発−8:33中の宮−8:53小屋場分岐8:56−9:14トモ岩分岐9:17−9:35行塚入口−9:43行塚山

(荒船山)〈1423m〉9:58−10:04行塚入口−10:20トモ岩分岐−10:23トモ岩10:36−10:52小屋場分岐−

11:05中の宮11:10−11:36相沢登山口P



       【 登り(相沢登山口から) 1時間43分  下り(トモ岩往復を含む) 1時間20分   合計 3時間03分  】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【温泉】        西下仁田温泉「荒船の湯」(500円)


  
荒船山最高地点、「行塚山」は灌木の中に石の祠があった(写真1) 「行塚山」の樹木の間からはたくさんの山々が展望できる(写真2)
「トモ岩」からの展望を楽しむ登山者(写真3) 「トモ岩」の下には紅葉した山麓が広がっていた(写真4)
登山口にある「荒船の湯」はなかなか良い(写真5) 下山後、国道254号線から「荒船山」を(写真6)

 【感想 等】

 11月1日に富士山に登った足で甲府から国道20号線通り141号線に向かった。
その時も少し書いたが体調不良なのか睡眠不足なのか頭痛がおさまらなかった。
それで、途中の韮崎で泊まることにした。

 早めに、そして十分寝たので、ある程度頭痛も取れ、荒船山に向けて出発することができた。
相沢登山口には8時前に着き、すぐに出発することができた。

 荒船山は写真6にあるように分かりやすい形の山である。上が平の船の形をしているから道路からもすぐ分かった(写真6)。
そして、荒船山は写真6の左側(北側)が「トモ岩」で絶壁になっている。右側(南側)の少し高いところが「行塚山」で最高峰1423mになっている。その行塚山に舘ヶ沢から登るコースやトモ岩に内山峠から登るコースなどあるが、登り口近くに「荒船の湯」があるので私はこの「相沢登山口」を選んだ。

 登山口脇の4台ほど置ける駐車場にはすでに2台止まっていた。しかし真ん中に置いてあったので私は1つ下の路肩の空き地に置くことにした。
 ゆるやかな登りの木々の中を歩いていく。
紅葉は過ぎてしまったようで、たくさんの落ち葉が山道に落ちていた。
前日富士山で火山灰のごつごつした岩肌の中を歩いたせいもあり、いつも以上に落ち葉を踏みしめて歩くすばらしさを感じた。サクサクという気持ちの良い音、足への負担に対する優しさ、そしてまわりの景色・・・。

 8時半過ぎ、「中の宮」に着いた。
樹林帯の中の大きい岩の下に木製の祠が置いてある。
休もうかとも思ったが、全く疲れていないのでそのまま歩くことにした。
前日の頭痛もすっかり治っていた。

 「小屋場分岐」を過ぎ、登りが急になった。
10分ほど歩くと山頂の平らな山並みが見えてきた。
それほど遠くはない。

 安心したのも束の間、直径5cmほどの白いガードレール?の付いた急な階段があった。
これまでそれほどの登りはなく、疲れていなかったので、思ったより簡単に登れた。

 広い平らな尾根に出ると、クマササの中の灌木だった。
灌木には所々に少し茶色になった葉が残っている。
少し歩くと、「トモ岩」分岐だ。ここまで出発してから1時間20分。

 右に行けばすぐにトモ岩だ。来る途中で見た展望のある高台の岩の上に出る。下からロッククライミングをする人もあるという。
左にこのほぼ平らな広い尾根を行くとこの山塊の標高最高地点である「行塚山」である。
まずは最高峰に行こうと、左に進む。

 写真6からも分かるように平らな歩きやすい尾根をすいすい歩く。
20分ほど歩くと灌木の隙間から「行塚山」が見えてきた。
とも岩分岐から20分で「行塚入口」だった。

 ここまで来ればあと数十m登れば山頂である。
すいすいと登り10分かからなかった。

 山頂には10数人がすでにいた(途中でも数グループ20人ほどに会った)。
山頂は灌木に囲まれていたが、木々の間からある程度山々を見ることができた。
葉が落ち、南方向を中心に見ることができる。
紅葉が終わり、葉が落ちていた良さである。

 人がいない端を探し15分ほど休み、トモ岩に向かう。
元来た道を20分ほどかけトモ岩分岐に引き返した。
そこから3分で「トモ岩」であった。
漢字で書くと「艫岩」である。難しい字であるが、「艫」とは船の船尾である。
下からの形といい、上からの眺めといいぴったりのネーミングである。
ここには東屋・トイレ・避難小屋があるのは事前に調べてあった。

 計画の過程で「この避難小屋に泊まってみたい」とも思ったのである。
小屋にくっついたその東屋では10人くらいが休んでいた。
雨戸が閉まった避難小屋を開けようとしたがうまく開かなかった。
もっと強くやれば開いたのかもしれないが・・・。
泊まろうと登ってきて鍵がかかっていて泊まれなかったら最悪である。
事前の連絡等必要なのかもしれない。

 その先のとも岩には20人ほどが展望を楽しんでいた(写真3)。
快晴の空の下、北側の展望が大きく開けている。
眼下には来るとき通った国道254号線や近くの山々が見え、その先には噴煙を上げる浅間山や妙義山などが見える(写真4)。
切り立った崖の上なので風は快く、見晴らしも大変気持ちが良い所だ。
荒船山の最高地点である行塚山より人が多いのも頷ける。

 その後も続々と登山客が集まってきた。
内山峠方向からも多く登ってきていた。
銅製の展望図版があるのもうれしい(写真3の右側部分)。

 10時半過ぎ、帰路に着いた。
手すりの付いた小屋場分岐までの下りもすいすい進み、「中の宮」まで30分、そこから登山口まで25分だった。
気持ちよく合計1時間で下り、「荒船の湯」に向かった。

 「荒船の湯」は国道254号線沿いにあり、登山口から国道に出てから少し戻ったところである。
わずか5分で着いた。
塩化物を含む泉質も悪くないが、露天風呂、遠赤外線低温サウナや泡風呂も疲れが取れて良かった。
また、天つゆ付きの野菜の掻き揚げが100円だったので、むすびのおかずにおいしくいただいた。
時間制限のなかったので、3時間くらいのんびり過ごすことができた。

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