2009.03.02 MM第252号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus

       
                         


上蒜山 (かみひるぜん 1202m) 岡山県・鳥取県

[ 日本二百名山 ]

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この山の私の印象等は・・・                              

「 1リッター180円でも車で走った 上蒜山 」

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【歩いた日】     2008年8月23(土)


【天候】        曇り・霧雨


【コース及び時間】

上蒜山登山口P9:47発−10:10二合目10:15−10:37六合目−10:54八合目(槍ヶ峰)11:00−11:16上蒜山〈1202m〉

11:20−11:28三角点11:38−11:45上蒜山−12:18六合目−12:29三合目12:34−13:00上蒜山登山口P



       【  登り 1時間16分  下り 1時間10分   合計 2時間26分 (他に、山頂より三角点往復 15分)  】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【温泉】  岸本町保険福祉センター 岸本温泉「ゆうあいの湯」  400円


  
牧草地に、「登山道」という立て札があった(写真1) コギツネが私の方に近づいて来た(写真2)
木々のガスの中を進んでいくと、山頂の標識があった(写真3) 上蒜山から8分かかって1200mの三角点に着く(写真4)
ガスが晴れ、稜線が見えてきた(写真5) 賑わう蒜山高原道の駅「風の音」(写真6)

 【感想 等】

 昨夏の四国・中国地方二百名山の旅、第5弾は「上蒜山」である。
第4弾の「三瓶山(NO.249)」で書いたが、上蒜山は公共交通機関の便がよいとは言えない。
岡山からのバスはあるが、日帰りで帰る便はない。米子など山陰からの便もない。
JR姫新線の「中国勝山」に蒜山高原からのバスは止まるがやはり便は良くない。

 そこで、四国同様に車で登山口に向かうことにした。
この夏、ガソリンが高騰して安いところでも1リッター180円だった。
しかし、車しか行く方法はないからだ。
前夜、温泉津から米子まで来て宿泊し、朝一番でレンタカーを借りた。
レンタカーのオフィスは8時に開き、予約しておいた軽自動車を借りすぐに出発した。

 登山口までの道順は簡単である。
国道181号線を南東に進み、江尾から国道482号で行けば着く。
米子自動車道に乗らなくても時間はあるし、それほど遠くはない。

 9時過ぎ、蒜山高原道の駅「風の音」に着いた。
賑わっていたので寄ってみると、朝市が安い。
いろいろ買いたくなったが、翌日のリュックを背負っての歩きを考えると、荷物は増やしたくない。
それで、トマト7つで100円を買って食べる。おいしかった。

 上蒜山スキー場方向に走り、登山口に向かった。
林道の終点から登れば「百合原牧場」に出ると思い歩き始めたが、少し違っている感じがした。
引き返して、別荘の住人の姿が見えたので道を訪ねると、この下に駐車場があり登山標識もあると言う。
標識を見落としていた。

 話の通り、少し車で下りた所に駐車場があり、草が生い茂った近くに確かに標識があった。
30分ほどのロスで再出発した。

 天気は曇り。
前日の夜の雨がまだ残っている感じだ。
山頂付近はガスがかかっている。

 標識には「上蒜山登山道入口0.9km」とある。林道を少し上がったところに登山道があるのだ。
登って行くと、サイロがあり牧場があった。
それを過ぎたところの牧草地に、「登山道」という立て札があった(写真1)。
そこを歩いて行くと、「大山隠岐国立公園 蒜山登山道案内図」があり、上蒜山、中蒜山、下蒜山の3つの登山口とコースを結ぶルートが記してあった。

 少し歩くと、老夫婦に追いついた。
天気がそれほど良くない中、私のように登る人があって心強い。
下の駐車場には軽自動車が1台止まっていたのを思い出した。
(結局、会ったのは彼らだけであった。)

 杉林の中を進んでいく。
そこを出たところで、何やら私の方に近づいて来る動物がいた(写真2)。
よく見るとキツネの子どもであった。
自然のコギツネを見るのは初めてだ。なかなかかわいい(本当にキツネなのかちょっとわからないが・・・)。
私は脅かさないようにじっと止まっていたが、1分くらいの遭遇でコギツネは茂みの中へ行ってしまった。

 そこからすぐに二合目だった。
周りの草は湿っているが、整備されていてある程度の道幅があるので合羽を着なくても済む。
眼下の風景が見えてきた。牧草地や樹木が茂っているのが見える。

 すると、目の前を灰色のヘビが横切った。
静岡では見たことがないヘビである。
まむしかもしれない、と一瞬びくっとしたがそうではないようだ。
麓にあった「マムシ注意」の看板ではマムシは灰色で描かれていたからだ。
(帰宅後、ちょっと調べると「タカチホヘビ」に似ているがほんとの名前はわからない。)

 三合目に来ると、木は少なくなった。
草地にはキキョウなどの花が咲いていた。
そして、ガスが目の前に迫ってきた。

 10時半過ぎ、六合目に着いた。
手前にはワレモコウの茶色ぽいかわいい花が付いていた。

 ガスがだんだん迫ってきた。
八合目は槍ガ峰と名前が付いているが、ガスの中で視界は30mほどしかない。

その先は、また灌木に覆われていた。
覆い被さる木々の中を進んでいくと、山頂の標識があった(写真3)。

 写真のように樹木の中の1202mのピークは展望は全くない。
もっとも、ガスがかかっているので木々がなくても何も見えなかったのではあるが・・・。

 予定より早く山頂に着いた。
休みながら地図を見ると、少し北西に行ったところに三角点がある。
せっかくここまで来たのだから行ってみようと、その方向を見ると下草が刈ってなく、湿ったガスで笹がぐっしょり濡れている。
仕方なく、合羽を着て行くことにした。

 道はクマササが生い茂り、足元の様子がわからない。
ササに掴まったり、木の根に躓いたりしながら8分かかって1200mの三角点に着く(写真4)。
上蒜山のピークより、標高が2m低いことになる。
やはりここも、展望がきかない。

 簡単に昼食を取り、元来た道を通り下山を開始する。
八合目辺りに来ると、ガスが薄くなって来た。
視界が200mほどに伸びた。

 進行方向の尾根が見え、眼下に広がる農地等が見えてくる。
登りでは気づかなかったマツムシソウやアザミが目にとまった。

 ガスはどんどん晴れてきて、山容全体が表れた。
なかなか、なだらかな草地の多い山である。

 1時間余で、下山する。
展望や山自体の良さにはあまり触れることができなかったが、コギツネとヘビに合えた山歩きであった。

 帰りには、また道の駅「風の音」に寄り、茹でトウモロコシを食べた。
1本200円と安くておいしかった。
半分残っていたトマトも平らげた。

 下山後の温泉は、レンタカー屋で聞いておいた岸本温泉「ふれあいの湯」に入った。
蒜山から国道181号線を米子の方に戻る途中にある。
伯耆町岸本保険福祉センターの中にある新しい施設で、アルカリ性単純泉だ。
露天風呂や高温サウナ、冷凍サウナなどありゆっくり楽しめた。

 米子に着いてガソリンを入れると、なんとリッター30km近く走っていて最近の軽自動車の燃費の良さに驚いた。
信号もあまりなくほど60kmの低速で走ったのが良かったのかもしれない。
すごく得した気分で、中国地方の最後の1つ、「氷ノ山」に向かった。
 

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