2009.04.04 MM第256号
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【歩いた日】 2009年2月28(土) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 鹿路庭峠13:30発−13:55池への分岐−14:24矢筈山〈816m〉14:33−14:54池への分岐−15:14鹿路庭峠P 【 登り 56分 下り 41分 合計 1時間37分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 伊豆駒の湯温泉 源泉荘 500円(80分) |
大室山の焼けた山容が見えてくる(写真1) 水がたまっている窪地に着いた(写真2) 2つ目の窪地は杉林で大水が流れた跡がある(写真3) 窪地から5分ほどで「山頂まで700m」の所に着いた(写真4) コケの生えたごつごつした岩を見ながら登っていく(写真5) 池分岐から30分で矢筈山の山頂に着いた(写真6)
【感想 等】 寒い冬には春が恋しい。 静岡は雪は降らないし温暖であるが、もっと早い春を探したりもっと温暖な地域に行きたくなったりする。 2月下旬、伊豆半島に出かけ、まず「達磨山」と「金冠山」(NO.254)に登った。 次に「発端丈山」と「葛城山」(NO.255)へ行った。 達磨山ではガスも出ていたので戸田峠から歩いたので時間が余った。また、益山寺からの発端丈山も思ったより近かった。 それで、予備に考えていた、伊東市にある「矢筈山」に向かった。 この「矢筈山」は偶然に見つけた。 別冊 山と渓谷「マイカー登山 便利マップ[関東と周辺の山2002]」の伊豆半島の地図を見ていて静岡県伊東市にあることを知った。 今まで名前を聞いたこともなかった。私の持っている県内の数冊の本にも出ていない。 城山や大室山が「静岡の百山」に入っているのに、この「矢筈山」は入っていないからでもある。 インターネットで調べると、記録は少ないが迷いそうでなかなか面白い山であることがわかった。 知る人ぞしる山、それもいい。 25000分の1の地形図を用意し、向かう。 登山口は1ヶ所。 中伊豆バイパスの南、伊豆スカイラインの南端[天城高原IC]の先の「鹿路庭峠」である。 私は鹿路庭峠を13時半に出発した。 もちろん、下山者もこれから登ろうという人もそれらしき車もない。 ただ、伊東市や伊豆東海岸に通じる大事な道なので車の交通量は多い。 登山口はどこかな、と思い探すと、地図通りT字路の真ん中にあった。 ありがたいことに誰かが付けてくれた小さな白い札があった。 植林された杉林の中を緩やかに登っていく。 数分で木の枝の隙間から大室山の焼けた山容が見えてくる(写真1)。 新聞によると先日、山焼きをしたばかりである。 そして山道ががれて歩きにくい所に出る。 慎重に渡る。 今度はたくさんの杉の倒木帯だ。 数十本の杉が倒れている。 木々をまたいだりくぐったりして進んでいく。 小川が流れている感じに水がたまっている窪地に着いた(写真2)。 湿り気が多いのだろう、木々にもコケが付いている。 写真をよく見れば、水溜まりの中の石の上を渉っていけばよいのがわかるが、 わずかな踏み跡を頼りに苔むした岩の直進し何とかこの水たまりを越え向こう側に出てから、コースはこの飛び石でよかったことにに気づいた。 矢印のような小さな木の杭で「頂上」の方向を示してくれる。 歩き始めてから20分、2つ目の窪地に着いた。 そこには杉が植林されているが大水が流れた跡がある(写真3)。 今まで見たことのない不思議な感じの所だ。 そんな中をしばらく歩いたらようやく、登りになった。 鹿路庭峠から660mの山腹を通り、矢筈(弓矢の弓の弦にはさむ凹形の部分)の窪地にいたのだ。 そして、816mのピークに向かって歩き始めた。 岩が多くなり、いくつかの岩からは木が生えている。 割れ目に根を張るそれらの木々の生命力に驚く。 窪地から5分ほどで「山頂まで700m」の所に着いた(写真4)。 そのまま進むと池があるという手書きの表示もあった。 ここからは本格的な登りである。 10分余り登ると少し景色が見えてきた。 けっこう山深い所にいることがわかる。 コケの生えたごつごつした岩を見ながら急な山道を登っていく(写真5)。 周りは葉を落とした灌木だ。 池分岐から30分で山頂に着いた(写真6)。 南側が伐採されていて展望がある。1197mの遠笠山が見える。 あとは灌木の上からかすんだ山々が見える。 晴れていれば、大島や房総半島も見えると言うことである。 帰路は今来た道を引き返す。 おまけで登ったが、本日登った3つの中で一番楽しかった。 案内表示も充分なく迷うと思っていたが、山頂までわかりやすく付けられていた。 今まで見たこともない風景に出合えたのがうれしかった。 伊豆にはいろいろな温泉があり楽しんでいるが、今回入りたいと思ったのは「伊豆駒の湯温泉 源泉荘」である。 私は利用しなかったが、この温泉には「湯楽健康プログラム」というものもあり、健康と温泉をしっかりリンクさせて考え、ぬるめの源泉に長く入る、という方法も一度体験したいと思ったのだ。 東海道本線函南駅から車で15分ほどの所にある小さな温泉宿で、湯船も小さかったが、湯治客と雑談しながら入浴した。 気温が低く泉温39度(湯船は36度くらいか)に入ったままでは、風呂から上がることができないくらいであった。浴槽がいつくかあり、温度が違うのも面白いと思った。上がり湯に入って出た。 宿の外には、足湯、手湯もあり楽しむことができる。 早春探しの伊豆山歩きであったが、まずまずの1日であった。 |