2009.05.03 MM第260号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

白鳥山 (しらとりやま 568m)

      [山梨百名山・静岡の百山]  山梨県南部町・静岡県芝川町

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 吹雪やホワイトアウトを体験した後は ゆっくり春を味わった 白鳥山 」

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【歩いた日】     2009年3月24(火)

【天候】        快晴

【コース及び時間】

白鳥山森林公園P9:50発−(近道)−9:57白鳥山〈568m〉10:05−(富士山を見下ろすコース)−10:12

白鳥山森林公園P

       【 登り 7分  下り 7分    合計 14分   】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
紙の原料のミツマタの花が満開だった(写真1) スミレやタチギボウシ、山桜なども満開(写真2)
山梨・静岡両県の百山だけあって富士山もばっちり(写真3) こんな富士山はどうですか?(写真4)
富士川の蛇行もよく見える(写真5) 近くの学校だろう「学校林」の表示があった(写真6)

 【感想 等】

 前号まで3回にわたって紹介した「春の上高地・蝶ヶ岳」では、予備日を1日取ってあった。
そのまま帰宅しても良かったが、前から気になっていた白鳥山に寄った。

 白鳥山は山梨・静岡両県の境にあり、山梨百名山・静岡の百山に選ばれている。
いつも国道52号線を通るとき山梨県万沢で「時間があれば・・・」と思っていた。
何と言っても名前が素敵だ。(登ってみたら展望もすばらしかった。)

 しかし、今回は蝶ヶ岳からの下山中に足を痛めてしまった。
それで、登り始めをJR芝川駅近くの本成寺からではなく白鳥山森林公園からにし、登山靴ではなくズックに変えて登ることにした。

 10時前、国道52号線から万沢トンネル手前をセンチュリー富士ゴルフ場の横を通り白鳥山森林公園に着いた。
そこまでの道路にはミツマタが植えられ、ちょうど花が咲いていた(写真1)。
ミツマタは紙の原料になる木である。
時々、新聞には自分たちで卒業証書の紙を漉いたことが載っているが、きっとこれもそんなように使われるのだろう。

公園には整備された広い駐車場があり、看板やトイレもあった。
そして、日溜まりにはスミレが咲き、山桜も満開であった(写真2)。
車から降り、北東方向に目をやると木々の上から真っ白な富士山が顔を出していた。

 公園に来る手前に「富士山を見下ろすコース 山頂へ300m」という標識があった。
どこから登ろうかな、と山頂の方を見ると細い山道が見え、「山頂へ近道」の白い杭が見えた。
よし、決めた、そこを登ろう。

 植林された杉林の中を登ること7分、屋根の付いた展望台が見えた。
その近くには三角点があり「白鳥山登山道 頂上」の小さな石柱があった。
あっけなく山頂に着いてしまったが、足の指の関節もかかとも皮がむけひりひり痛む足にはちょうどよいくらいである。

 しかも、山頂からは天子山塊の向こうに、全く欠けるところがない富士山の姿が見える(写真3)。
富士山付近の山以外で富士山全体が見える山はそれほど多くはない。
簡単に山頂に着いたが、来て良かった。

 山頂には他に鐘やハートをくりぬいた形の「恋人の聖地」といったものもあった。
そのハート形のくりぬきに富士山を入れたこんな写真はどう?(写真4)

 もちろん、富士川と周りの集落も見える(写真5)。
他には山々の眺望図もはめ込まれていた。
なかなか至れり尽くせりの山頂である。

 ここは歴史的に見れば、展望がよいので「狼煙台」があったという。
その跡が山頂にあり、説明板も設置されている。

 山頂には下から登ってきた人が1人いたが、すぐに下っていった。
私も散策して見つけた、巾2mほどの道を通って下ることにした。(多分、それが「富士山を見下ろすコース」と書いてあった入口に繋がっていると思ったからである。

 「タチギボウシ」と案内板に書かれた木に薄黄色の花が咲いていた。ちょうど満開だ。
登山道の周りは杉林であるが、「学校林」という表示もあった(写真6)。
森林を小中学校の教育に生かすのはすばらしいことだ。

 「2000年 卒業記念」と書かれた石盤もあり、卒業生らしい名前の付いた広葉樹も植えられていた。
そこにあるのは人間が手を入れた自然ではあるが、山を大事にされていることがよい。

 下りもわずか7分であった。
登山靴をしっかり履き、すいすい歩けば5分で歩けるようなコースであったが、楽しむことができた。

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