2009.06.29 MM第267号
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【歩いた日】 2009年5月5(火) 【天候】 雨 【コース及び時間】 麻布山登山口10:03発−11:28麻布山〈1685m〉11:38−12:14前黒法師山〈1782m〉12:21−12:51麻布山 12:58−14:09麻布山登山口 【 登り(麻布山へ) 1時間25分 前黒法師山往復(麻布山から) 1時間6分 下り(麻布山から) 1時間11分 合計 3時間42分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
本格的な雨の中を出発(写真1) ここにもコバイケソウが元気に生えている(写真2) 麻布山への最後の急登だ。ここからは展望がよい(写真3) 木が切られた尾根から周りの山々が見える(写真4) 麻布山から前黒法師向かうところには・・・(写真5) 前黒法師山の山頂は樹林の中に(写真6)
【感想 等】 今年のGWは、静岡県西部の山を巡った。 1日目は標識が少ない京丸山(NO.264)を歩いた。 2日目はまず、同じく水窪町にある常光寺山(NO.265)を歩き、門桁山(NO.266)に登った。 入口にある「野鳥の森案内図」の南北を勘違いしていたので、隅にあった「ウグイスの門」を見落としていた。 それで、麻布山に登るつもりが、歩く予定のなかった「野鳥の森」を歩いてしまい、そこには門桁山があった。 車まで戻り、車で少し走ると、「ヒバリの門」「オオルリの門」「ホオジロの門」とあり、最後に「ウグイスの門」があった。 麻布山登山口は「野鳥の森」の東隣にあった(写真1)。 そこにはトイレも付いた屋根付きの休息所があったので、その下で身支度を整えた。 10時過ぎに出発した。ここにも「クマ注意」の看板が掛かっていた。 雨は本降りになってきた。 なだらかな登りを軽快に登って行く。 落ち葉の降り積もった林の中に木でできた小さな祠が置いてあった。 常光寺山もそうであったが、山の神かなにかの信仰の跡であろうか。 傾きかけていて、それほど大事にされているようには見えなかった。 歩き始めて10分ほどで尾根に出た。 新緑が芽生えたばかりのやや若い木が多い広葉樹林の中を進んでいく。 そんなところにはコバイケソウが多い(写真2)。 常光寺山にも門桁山にもあった。緑がまだ少ない中なので目立つし若々しさが気持ちがいい。 大きな木が多くなってきた。新しい東屋もあった。 30分ほど歩くと、左手に樹林の切れ間があり、下の方にガスのかかった山々が見えた。 ミツバツツジが咲いていたり、たくさんのヒメシャラの木があったりし目を楽しませてくれる。 出発から1時間くらい歩くと、2つ目の東屋とベンチがあった。 コース全体、良く整備されている。 少し急な尾根を登ると、木が切られたのか若木が多い見通しの良い場所に出た(写真3)。 ガスがあるものの周りの山々が見える(写真4)。 詳しい地図を持ってこなかったので山々の名前はわからない。 そこから15分ほどで、麻布神社跡(説明の看板あり)と倒壊した作業小屋に着いた。 説明によると、昭和39年の台風の被害と水窪ダムの諸問題でここへの再建を諦めたようである。 また、コバイケソウの群落があり、その先に麻布山の二等三角点があった。 木々の芽は芽吹き始めたばかりで今は明るいが、周りは木々に囲まれている。 その先には東屋があった。 合羽を着て雨に濡れながらの昼食はつらい、と思っていたところだったのでうれしい。 静かな木々の中の東屋で昼食を取る。 そして、11時半過ぎ、前黒法師山に向かう。 そこには、「これより標示おわり ご無事で」「黒法師方面 注、標示なし」とあった(写真5)。 前黒法師攻略は手強そうである。前日、標示のない京丸山で2回も道に迷ったばかりである。 時刻はまだ早い。 コースタイムで40分ほどである。何とかなるであろう。 黒法師山は麻布山より標高にして100mほど高いだけである。そして、地形図を見ても尾根歩きで、それほどアップダウンはなさそうである。 実際歩くと、すいすい歩け、戸中山右を巻き、最後は小さなピークを4つ越えたら黒法師山であった。 残念ながら、ここ黒法師山の山頂も樹林に囲まれ、展望はない(写真6)。 前黒法師山までの道はわかりやすかった。 迷うような所は全くなかった。 「黒法師方面 注、標示なし」というのは、この先の「黒法師岳」への道を指すのかとも思った。 (この付近には3つの黒法師がある。二百名山の1つである黒法師岳、今回登った前黒法師山、そして寸又峡から登れる前黒法師岳である。大変紛らわしいが、2つは黒法師岳の前衛ということだろうか。) この前黒法師山から昨年登った「バラ谷山(NO.214〜216)」までは4時間、そこから黒法師岳まで1時間、合計5時間である。 今回もこのコースを検討したが、日帰りは大変なので断念し、翌日「戸中山ゲート」からの山歩きを決めた。 私は熊が出没する山でのテント泊は恐くてできないのである。 ガスが出てきた。 今来た道を引き返す。 あまり手が入っていない原生林の山歩きは楽しい。 ここにはブリキの標識が木にめり込んでいるものもあった。 最近の標識では伸び縮みのするバネ状の針金を付けているのでこんな事はないが、年月を感じると共に少しかわいそうでもあった。 麻布山までは30分であった。 雨で火照った体が冷やされるし、写真を撮る数も減るので早く歩ける。 東屋で少し休んでから登山口に向かった。 山頂から15分ほど歩いたところにある急坂手前からは、まだ山々が見渡せたが、ガスが増えていた。 急坂を下り樹林帯にはいると、視界が50mほどになった。 行きに一度歩いた道なので、困ることはなかったが、ガスの中を誰にも会わずに1人歩くのは心細いこともある。 14時過ぎ、登山口に着いた。 駐車場付近にもガスは広がっていて視界80mほどの中を黒帽子岳登山口の「戸中ゲート」に向かった。 |