2009.07.13 MM第269号
*下に私の感想等の文があります。また、メールアドレスを登録していただきますとこの文章が「無料メールマガジン」で毎週あなたに届きます。
【歩いた日】 2009年6月20日(土) 【天候】 曇り 【コース及び時間】 甘利山第2駐車場8:54発−9:11甘利山〈1672m〉9:15−9:33奥甘利山9:38−(道迷い)−10:21山道へ出る− 10:25千頭星山分岐−10:51御所山分岐10:57−11:13千頭星山〈2139m〉11:29−11:42御所山分岐−12:01 奥甘利山分岐−12:11大笹池入口12:18−12:23甘利山12:30−(汁垂方面)−12:45甘利山第2駐車場 【 登り(甘利山へ) 17分 千頭星山往復(道迷いを除く) 1時間52分 下り(甘利山から) 15分 合計 2時間24分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 やまなみの湯(500円) 南アルプス市 |
第1駐車場からわずか10分で山頂だ(写真1) レンゲツツジはかなり回復していた(写真2) 奥甘利山は静かだった。しかし、この後・・・(写真3) 気持ちの良い笹原を進んでいく(写真4) 雲の上に富士山が顔を出す(写真5) 千頭星山の山頂も賑わっていた(写真6)
【感想 等】 以前から「甘利山」が気になっていた。 それは2004年、甘利山にレンゲツツジを見に行ったとき、害虫にやられ全滅状態であったからである(小屋の親父さんは冷夏、寒風の影響と言っていたが・・・)。その様子は以前、速報で紹介した(HPあり)。 5年前は、この時期駐車場付近で「レンゲツツジ祭り」をやっていた。 韮崎市役所に聞くと、今年はやっていないと言うことであった。 また、レンゲツツジは復活して咲いているという話であった。 メルマガNO.266の始めにで書いたように、6月は仕事が詰まっていて大変忙しかった。 ストレスも最高にたまっていた。 そこで、準備も十分でないまま、山梨県韮崎市にある甘利山に行ってきた。 一度行ったことのあるところは、ある程度記憶が残っている。 家から車を走らせ、9時少し前に甘利山駐車場に着いた。 私の記憶よりも、山頂下にある駐車場までは遠かった。 それもそのはず、駐車場は標高1630mくらいの所にあるのである(山頂まではわずか40mだ)。 林道にも標高1000m、1100m、1200mと高さの標示が出ていた。 昨週から開花情報が流れていたので、第1駐車場は一杯で、その先にある第2駐車場に誘導された。 「レンゲツツジ祭り」は行われていないが、一年で一番混む時期である。交通整理をしないとどうしようもないのかもしれない。 8時54分、身支度をして出発した。 周辺は薄いガスが出ていた。視界100mくらいだ。 第1駐車場までは数分かかった。 登山口からはもうレンゲツツジの赤い花が見えた。 5年前より確かに回復している。レンゲツツジの苗を植えたという話も聞いた。 登って行くと、足元にはアヤメやスズラン、シロバナヘビイチゴ、ミヤマキンポウゲなどが咲いていた。 登山口からは6分で山頂だった。 標高差40mなので早いのはわかっていたが、こんなに早かったとは思わなかった。 山頂もうっすらガスがかかっていた(写真1)。 展望はなかったものの、思ったよりレンゲツツジが咲いていて良かった(写真2)。 先週末は7分咲きだったと聞いた。見たところ満開を過ぎ枯れ始めているが、木によってはちょうど満開のものもあった。 少し休憩し、奥甘利山に向かった。 所々にレンゲツツジの木があり、赤が鮮やかであった。 薄紫のハクサンフウロウもあった。 9時半、「奥甘利山→」という標識があり、20分弱で奥甘利山に着いた(写真3)。 樹木とクマササに覆われ展望はない。 甘利山がレンゲツツジと展望があるのとは正反対である。 そのためか、あんなに混んでいた甘利山と違ってほとんどしか姿を見なかった。 5分ほど休んで、千頭星山に向かって出発した。 たしか南側を巻いて行くんだったな、と踏み跡を進んでいった。 甘利山の山頂にはすぐ着いてしまうので、ハイカーは千頭星山まで行くと思うがそれにしては踏み跡が薄いと思いながら進んでいった。 5分ほど歩くと、踏み跡はますます薄くなった。 10分で、道を間違えたのがわかった。 戻ろうとも考えたが、もうしばらく歩いてみようと中腹を進んでいった。 いつものように地図を見ない、思い込み、が原因の道迷いである。 胸までのクマササを掻き分け進んでいく。 いつの間にか10時になっていた。時間は十分あるが道がないところを歩くのは疲れる。 稜線に向かって登ってみることにした。 そのうちに人の声が聞こえてきた。 近くに登山道があるはずだ、と進んでいくと山道があった。 数人のグループが歩いてきた。 彼らに聞くと、奥甘利に行く道だという。 約40分、クマササの中を彷徨っていたことになる。 そこから4分ほどで「奥甘利山→」の標識であった。 ここに「←千頭星山」という標識があれば、私のようなドジをやる人はいないだろう、と思いつつ千頭星山に向かった。 少し歩くとクマササの繁る草原に出た。空は樹木が途切れ、しかも青空がのぞききれいだ。 そんな変化を楽しみながら30分弱で、御所山への分岐に着いた。 今まで西方向に歩いてきたが、南北の尾根に合流したのだ。 数分休んでから、千頭星山に向かった。 もう千頭星山から戻ってくる人達、これから行く人とかなりの人が通る。 しばらく行くと、また笹原に出た。こちらの方がかなり大きい。 天気も良くなり、笹原歩きは快適である(写真4)。 そのうちにガスの上に富士山が顔を出した(写真5)。 笹原にカメラを構えて待っている人達は、この富士山をねらっているのだ。 私もかつては、それらのシャッターチャンスを待つ人達の1人であったが、今は「素敵な風景に出合えれば撮りたい」というスタンスに変わってきた。 11時過ぎ、千頭星山に着いた。 時刻も昼食にちょうどよい時刻であったので、山頂は大変混んでいた(写真6)。 草原まで戻って太陽の光を浴びながら昼食を取る人達も多かった。 私も山頂近くに座り、昼ご飯にした。 甘利山が花の時期ということもあり、団体も多い。 だから大変賑やかである。 写真のように千頭星山の山頂は樹木に覆われ、展望はない。 「その先から富士山が見えた」、というのを聞いたので、行ってみたがその方向にはガスが立ち上り見えなかった。 11時半、もと来た道を戻る。 ガスがさっと流れてきたり笹原が現れたりで、楽しめた。 アップダウンの少ないこのコースは初心者にぴったりだ。 初心者風の人達や団体が多いのも頷ける。 12時、奥甘利山分岐に着き、大笹池分岐に着いた。 大笹池方面もレンゲツツジの群生地である。 その方向に歩き、レンゲツツジをしばらく眺めたが行くのはやめた。 親切にも「急坂 難所 往復1時間45分」という看板が掛かっていたからである。 今から約2時間歩くのもよいが、それより温泉に浸かりたいという思いが強くなった。 そこから甘利山山頂までは5分であった。 あいかわらず、人が一杯である。 1組の親子がレンゲツツジを保護する柵を越えて写真を撮っていたので 「柵から出てください」と言ったところ、子どもは出ようと歩き出した。 親が「なに動いているの!撮れないじゃないの!」と、言う。 子どもはルールを破って悪そうに柵から出た。 親も仕方なく、柵から出た。 この子にはまだ可能性があるな、と思った一場面であった。 全滅しかかったレンゲツツジが、多くの人達の手でようやく回復つつあるのだ。 みんなでこの花を守っていかなくてはならない。 山頂からはもと来た道ではなく、汁垂ヒュッテ方向へ下りた。 第1駐車場には遠いので利用者は少なく静かである。 クマササの中をなだらかに下りていくと10分ほどで林道に出た。 そこから5分で車に着いた。 13時前の時刻なので、駐車場周辺はまだまだ賑やかである。 地元の郵便局や農産物などを売るテントもいくつかあった。 何回か入ったことのある「まほらの湯(増穂町)」に行ったが、改修中で休業であった。 そこで近くにある「やまなみの湯(南アルプス市)」に行く。 「まほらの湯」は国道52号線から近いのでよく利用するのだが、 今回入った「やまなみの湯」も気に入った。 湯の色が淡黄緑色で、いかにも効果がありそうである。 泉質はナトリウム塩化物の炭酸水素塩温泉だと書いてあった。 ストレス解消にぴったりの1日であった。 |