2009.10.12 MM第280号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

岩管山 (いわすげやま 2295m) 長野県 日本二百名山



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この山の私の印象等は・・・                                 

「 快適な歩きの良い山であったが蚊の大群に襲われた 岩管山 」

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【歩いた日】     2009年7月20日(月)

【天候】        曇り時々晴れ

【コース及び時間】

聖平登山口P8:38発−8:46小三郎小屋跡−9:01荒板沢出合9:06−10:05のっきり10:10−10:36岩菅山

〈2295m〉10:52−11:09のっきり−11:49荒板沢出合11:57−12:12小三郎小屋跡−12:18聖平登山口P


          【 登り 1時間48分  下り 1時間18分     合計 3時間6分  】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。

【温泉】         湯田中駅前温泉「楓の湯」 (300円)   長野県中野市

  
一ノ瀬へ続いている「上条用水路」の流れている山道(写真1) 「岩菅山中間点」の看板近くからは山頂が見えた(写真2)
雲海の向こうに山々が見える(写真3) 「のっきり」の先かたは山頂方向が見えてくる(写真4)
笠ヶ岳山頂(写真5) 石の祠横にクルマユリが(写真6)

 【感想 等】

 
7月の3連休、ETC1000円割引を使って、長野県北部に出かけた。
3日目は、まず「横手山(日本三百名山)」に登り、同じく日本三百名山の1つである「笠ヶ岳」に登った。
県道を戻り、国道292号線を少し北上し志賀高原から県道471号線に入っていくと岩菅山登山口に着く。
「東館山ゴンドラ山麓駅」からゴンドラで尾根に上がり歩く方法、バス停のある一ノ瀬登山口から歩く方法等あるが、私は最短コースである聖平登山口に車を止め登ることにした。

 早めに買っておけばと良かったのだが、本日3山目になり非常食や行動食を少し切らしていた。
今回の3つの登山口には残念ながらコンビニや商店はなかった。
通りかかりにあった観光案内所で聞いたが、近くにはないと言うことであった。
岩菅山は道もわかりやすいし、コースタイムは4時間なので、行動食を買うのは諦めてそのまま登ることにした。

 8時半過ぎ、登山口に着いた。
10台近い車が止まっていたが、運良く少しスペースがあったのでそこに車を置き、すぐに登山を開始した。

 路肩の駐車場の横の案内には「岩菅山登山道入口 標高1535m」等と書いてあった。
登る標高差は700m余だ。(この標識からしてなかなか整備されている感じである。)
私は標高差をいつも歩いている焼津アルプス主峰「高草山501m」と比較して考えている。
焼津アルプスの石脇登山口の標高が海抜10mなので、いつも約500mを1時間で歩いている。
だから、700mは1時間半だ、それほど大変ではない。よかった、と。

 登山口からそれほど急ではない階段を10分ほど登ると一ノ瀬へ続いている「上条用水路」の流れている山道に出た(写真1)。
ここから荒板沢出合までは用水路脇のなだらかな道である。
いつ作ったのかは知らないが、山の中によく作ったのもである。

 ほとんだ平なので歩きやすい。
荒板沢出合までは15分であった。
この荒板沢出合で用水路の水を引いているのであるが、沢はある程度の水量もあり水際の板状の岩もなかなかいい。

 そこからはゆるやかな登りである。木段も付いてある登りやすい山道を登って行く。
30分ほど登ると、「岩菅山中間点」の看板があった。どこからの中間点かはわからないが、山頂まではあと70分との標示もあった。
その近くからは岩管山の山頂も見えた(写真2)。

 10時過ぎ、「のっきり」に着いた。ここは「東館山ゴンドラ山麓駅」からゴンドラで尾根に上がり歩いて来る道との合流地点である。
ちょうど日陰にベンチもあるので、そこに座って休むことにした。
休み始めた途端、黒っぽい小さな虫が30匹くらい飛んできてまとわりついてきた。
小さなブヨか何かだろうと、軽くあしらっていたが、腕に止まったときつぶしたら血が皮膚に付いた。
よく見ると、それは蚊であった。まさか、2000mを越える所で蚊の大群にやられるとは思わなかった。
行動食を食べ始めていたが、すぐに片づけ出発した。
歩きながら刺されたところを確かめると、5カ所あった。

 私は蚊に全く弱い。
家の庭の草取りも、膚の出ている部分には虫除けのスプレーを塗り、蚊の針が刺さらないくらいの厚さの服を着る。
そして、腰には蚊取り線香をぶら下げて作業をするのである。

 ここ「のっきり」は稜線である。
写真のように森林限界の感じになっている(写真4)。
木がなく草の生えた山頂方向がはっきり見えてきた。

 夏は樹林帯の中も涼しくていいが、木の生えていないこのような草原を登って行くのは展望もひらけ、気持ちがいい。
「のっきり」から20分余で山頂に着いた。
山頂には3人が休んでいた(写真5)。

 山頂は結構広くて、避難小屋や石の祠があった。
その祠の周りにはオレンジ色のクルマユリが咲いていた(写真6)。

ユリは好きな花の1つである。
山にわが家のみかん畑があった頃、母が球根を取ってきて植えたオニユリが毎年庭に夏に咲く。
クルマユリより大きく、外に向かってひらく花弁は夏の暑さを感じる。
それに比べ、このクルマユリは可憐でかわいい。

 石の祠の中には達磨大師のような像が彫られた木の板が置かれ、周りにはお賽銭の小銭がたくさんあった。
これほどお賽銭がころがっている山頂の祠も珍しい。
信仰されている証である。

 本来は山頂からの眺めはいいのだが、うっすらガスがかかってきてよく見ることはできない。
しばらく休んだ後、足元の高山植物を見ながら引き返した。
木がなく草が生えていれば、普通は高山植物が咲いている。
ウサギギクや紫色の名前のわからない花が咲いていた。

 11時過ぎ、「のっきり」に着いた。
私が蚊の大群に襲われたベンチで老夫婦が休んでいた。
蚊はいませんか、と私が聞くと「気になりませんよ」という事であった。
虫除けの薬を塗っている、という事であるがその薬が効果があるのかもしれない。

 薄日が差す中、荒板沢出合を過ぎた。そして、上条用水路脇の道に出ると、ギンリョウソウも目についた。
小三郎小屋跡から聖平登山口に下り、12時過ぎに車に戻った。

 この岩管山が、3日間の山歩きで一番天気が良かった。
用水路横の道は歩きやすかったし、最後の草だけの登りは気持ちが良かった。
今年の「海の日」を入れた3連休には梅雨明けにはならず、天気は今一歩であったが、充実した山歩きができた。

 下山後は、温泉である。
登山口から少し車で行ったところに、「湯田中駅前温泉」がある。
温泉が、駅に隣接してあるのだ。
車を止めることができるか心配であったが、ちゃんと近くに立派な駐車場があった。

 駅前には無料の足湯があり、休息室からは電車が見える。
泉質はナトリウム−塩化物・硫黄塩で、露天風呂もついて300円という値段だ。
ゆっくり浸かり、3日間の疲れを取った。

 その後は、静岡への300kmの高速道路走行が待っている。
14時半過ぎに出発し、信州中野ICから高速(上越自動車道)に乗る。
夕方の混む時間ではないので、順調に走っていったが、岡谷ジャンクション手前で
「18kmの渋滞 通過に2時間」の標示。
2時間はかからなかったが、暑い高速道路ののろのろ運転は疲れた。
自宅に着いたのは20時半過ぎであった。
初めてのETC1000円の利用であったが、走行には工夫がいることがつくづくわかった。

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