2009.11.23 MM第286号
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【歩いた日】 2009年8月9日(日) 【天候】 小雨 【コース及び時間】 近鉄長野線富田林発8:20=(金剛バス)=8:45河内バス停8:46−10:09大和葛城山〈959m〉10:16−11:10持尾辻 −11:35平石分岐11:47−11:56岩橋山−12:22平石峠12:26−13:02竹ノ内峠−(二上山に続く) 【 登り(河内〜大和葛城山) 1時間23分 縦走(大和葛城山〜竹ノ内峠) 2時間26分 計 3時間49分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
バス停から30分歩いたところに湧き水がある(写真1) | 登山道も良く整備されている(写真2) |
フシグロセンノウが咲くとお盆が近い(写真3) | ガスの中の大和葛城山の山頂(写真4) |
10時44分、忍海駅への分岐に着いた(写真5) | 13時過ぎ竹ノ内峠に着いた(写真6) |
【感想 等】 8月の初め、大阪に行った。 ついでに山に登ろうと計画したのが、大和葛城山と二上山である。 近くにある金剛山(NO.247)は2008年11月に歩いた。さすが関西の人口密集地から近いだけあって登山者が多いのに驚いた。 大和葛城山、二上山は、日本三百名山であると共に関西百名山で、私はやや古い「関西百名山(山と渓谷社大阪支局、1998.9発行)」の本からページをコピーして持っていった。 6時半頃の電車に乗り、近鉄富田林に着いたのは7時過ぎであった。 電車の乗っている途中から雨が降り出していた。やはり、富田林も小雨である。 バスの始発が8時20分であることは調べてあったが、早く目を覚ましすぎ始発バスを1時間待ちになってしまった。 暇なのでベンチに座り、本日登る予定の2つの山について再度資料を読み直していた。 合羽を着て歩いて、下山後に脱いで電車で移動して、また合羽を着て歩くのは嫌だな、と思っていた。服は雨に濡れなくても汗で濡れてしまう。 すると、大和葛城山と二上山の地図がダイヤモンドトレイルでつながっていることに気づいた。 地元の人にとってはあたりまえのことであろうが、単独の山としてとらえている県外人にとっては意外な発見であった。 このダイヤモンドトレイルは2007年3月に岩湧山(NO.170)で一部を歩いたことがある。 たしか大阪、奈良、和歌山にまたがる40km以上のトレイルである。 それがここ大和葛城山と二上山の間にもあることがわかり、大和葛城山を下山後の移動時間を考えるとたいして変わらないことがわかった。 荷物を増やしたくないので、昼食は買ってなかったが、ダイヤモンドトレイルを縦走することになれば必要になる。 しかし、駅前にはコンビニや弁当・パンなどを売っている店はなかった。 駅前を歩いている通行人に聞いて10分くらい離れたところにあるコンビニに、傘を差しておにぎりなどを買いに行った。 1時間の余裕があったからダイヤモンドトレイルを歩くこと考えついた。 金剛バスは定刻に出発し、8時45分に河内バス停に着いた。 私は標識に沿ってすぐに出発した。畑の脇の細いコンクリート道を歩いていくとすぐに樹林帯に入った。 バス停から30分歩いたところに湧き水があり、コップが置いてあったので喉を潤した(写真1)。 都会に近い低い山の湧き水で、大腸菌などの安全性に少々心配はあるが、まろやかでおいしかった。 5月中旬にはたくさんのツツジが山頂付近に咲くということで有名な山で、年中登山者が多いとガイドブックにあった。 そのためか、登山道も良く整備されている(写真2)。 9時半過ぎ、青崩分岐に着いた。この辺りでは杉の木を伐採している。 林道がないので、ワイヤーで下ろすためのコース上の木を伐採して下ろすようである。 林業については全く知らないが、関係者の知恵が凝縮されているようで見ていて楽しい。 樹林帯の中に、雨に濡れてフシグロセンノウが咲いていた(写真3)。 久しぶりに見るフシグロセンノウの花である。枝の分かれ目の所が赤黒くなっているが、ふしが黒いことからフシグロというそうである。この花が咲くともうすぐお盆であるとも、本に出ていた。 日陰には、アジサイが元気に咲いているものもあった。 お盆が近いのに、今年の週末はすっきり晴れた日は少ない。GW後半の山行きからほとんどがだめである。 雨が多いのでアジサイも元気なのかもしれない。 10時、未舗装の林道に出た。山頂付近に、車が通れる道があるのだ(もっとも一般車両が通行できるかは知らない)。 そこには新しい案内板があり、金剛山と大和葛城山がダイヤモンドトレイルで結ばれて描かれていた。 どちらの山にもロープウェイが付けられている。花の時期など、一般の観光客でも簡単に登れるのだ。 そこから約10分で大和葛城山(標高959m)の山頂であった。 山頂付近はガスが出てきて、展望は全くなかった(写真4)。 河内のバス停で5人組が下りたがそれ以外の人には会わなかった。 20人くらい乗っていたバスの乗客は金剛山に向かったのだろうか。 風もあり、体が冷えてきたので数分で切り上げ、二上山に向かってダイヤモンドトレイルを歩き始めた。 急なコース変更のため、詳しい地図がないが地図上で7kmくらいか。 良く整備されていて案内板もたくさんあるので安心して歩くことができる。 小雨の降る、ガスの少しかかった樹林帯をひたすら歩く。 アップダウンはあまりなく、暑くもないのでそれほど疲れない。 途中、単独行の男性2人と会う。私のような物好きがいてうれしかった。 10時44分、忍海駅への分岐に着いた(写真5)。 写真のような立派な標識が至るところにあって迷うことはない。 「持尾辻」「平石分岐」と順調に歩き、12時少し前に三等三角点のある岩橋山(標高659m)に着いた。 山頂は樹林帯の中にあり、晴れていても展望はない。 そこから約30分で平石峠、13時過ぎ竹ノ内峠に着いた(写真6)。 写真のようにこの峠を舗装道路が横切っている。 国道166号線である。 ここから直接二上山に行くことができないのが残念である。 雨も上がってきた。 そして二上山も近い。 (MM第287号に続く) |