2009.12.15 MM第289号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

蓬莱山 (ほうらいさん 1174m) 滋賀県

日本三百名山・関西百名山


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この山の私の印象等は・・・                                 

「 静岡の冬より寒かった真夏の雨の 蓬莱山 」

*下に私の感想等の文があります。また、メールアドレスを登録していただきますと、この文章が「無料メールマガジン」で毎週あなたに届きます。                                          


【歩いた日】     2009年8月10日(月)

【天候】        雨

【コース及び時間】


JR蓬莱駅7:30−8:18林道終点−8:26薬師の滝−9:47小女郎峠−10:19蓬莱山〈1174m〉10:25−

10:34リフト下−10:43下山口発見−11:00金ピラ峠11:08−11:31林道−11:51金比羅神社の名水−

12:31JR蓬莱駅

   【 登り(小女郎峠経由) 2時間49分   下り(金ピラ峠経由) 1時間57分   計 4時間46分 】

*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
山はガスが低く垂れ込め霧雨が降っている感じ(写真1) 杉林の中を10分進むと「薬師の滝」があった(写真2)
薬師の滝の上に「レスキューポイント」の看板(写真3) 小女郎峠先の稜線(写真4)
地蔵が安置されていた(写真5) (写真6)

 【感想 等】

 8月に大阪に行ったついでに日本三百名山の「蓬莱山」に登る計画を立てた。
「蓬莱(ほうらい)」とは、中国の神仙思想で説かれる想像上の仙境である。
それは、東方の海上にあって、仙人が住む、不老不死の地と信じられていた。
徐福が秦の始皇帝に命令されて日本に来た・・・という伝説を聞いたことがある。
それとどんな関係があるのか私にはわからないが、「蓬莱山」とは、いい名前である。

 そう、蓬莱と言えば、家の近くの島田市には大井川に架かる「蓬莱橋」があった。
これはギネスブックにも認定されている世界一長い木造歩道橋である。

 今日は天気予報では「雨」。
今年の週末は天気が崩れることが多く、GWからの月一度の山歩きは晴れたためしがない。
今回も天気が悪かったが、まあ仕方ない、と考え宿泊していた京都からJR蓬莱駅に向かった。

7時半前に着いたが、まだ雨は降っていないでどんより曇っていた。
ただ山はガスが低く垂れ込め、ガスに覆われ霧雨が降っている感じであった(写真1)。
すぐに出発した。

 山頂へのコースは、標識や地図があり、わかりやすかった。
10分ほど歩くとお地蔵さんがあった。見守ってくれているようでありがたい。
どんどん山の方へ進んでいく。

 やがて、山に囲まれた細い舗装道路になった。
8時20分近くに林道は終わり、山道に入った。
杉林の中を10分近く進むと「薬師の滝」があった。
思ったより素敵な滝である(写真2)。
しかも、不動明王があり、道中安全祈願をしてくれるというのである。
うれしいことだ。

 そこから10分余登ったところに、「レスキューポイント1」の看板があった(写真3)。
この比良山系では以前も「武奈ヶ岳(NO.169)」でこのレスキューポイントを見かけた。
遭難したときには救助する方もされる方も便利である。
それだけ遭難が多いのだろうか。

 やがて、雑木やシダ類が増え、自然の山らしくなってきた。
突然、25cmくらいのヒキガエルも現れた。
一瞬びっくりしたが、ヒキガエルは何度も山で見ているので驚きはすぐに収まった。
メルマガ・HPではかつて、高塚山(NO.217)で写真も紹介した。

 9時半過ぎ、真ん中が窪んだ尾根道に出た。
そのため展望はなく、またうっすらガスがかかっている。
尾根に出れば起伏はあまりなく快適に歩き、すぐに「小女郎峠」に着いた。
標識の横木が2枚下に落ちてはいる。早く直した方がよいと思った。

 疲れてもいないし、暑くもない。
休まず山頂をめざす。
稜線は雨交じりの風があり、薄い半袖では寒くなってきたので雨合羽を着た。

 両側クマササの道をどんどん歩く(写真4)。
10時、地蔵が安置されているところに着いた(写真5)。
全く人に会わないこの山の稜線で修行僧が1人で行をやっているように思われた。
風が強く、ザックカバーが飛んでしまった。
付け方が悪かったのかもしれないが、風が強すぎる。

 そこから20分で、蓬莱山の山頂であった(写真6)。
山頂には下から2つのリフトが設置されている。
もちろん、平日の雨降りでは人っ子1人いず、聞こえるのは風雨が柵やリフト関係の建物をたたく音だけである。
リフトの軒下で休憩した。

 軒下は雨は吹き込まないが、少し風が来る。
雨合羽を着ていても汗で濡れた綿シャツが冷えてきた。
気温は10度くらいか、手もかじかんできた。

 真夏というのに、静岡で味わう冬より寒い感じだ。
1ヶ月前の北海道トムラウシで10人亡くなった遭難事故を思い出した。
標高1000mの近畿地方でこんなに寒いのである。
緯度が低く、標高も高い北海道ではこんなものではないだろう。
乾いた服に着替えることも考えたが、また汗で濡れてしまう。
それで、着替えるのはやめ、下山まで我慢することにした。

 寒くなったのですぐ切り上げ、下山をすることにした。
残念ながら、ガスがかかり、また標識が十分ではなく、ルートがわからない。
仕方ないので、「琵琶湖アルプスゴンドラ駅」に下るリフト沿いに下りながら下山路を探すことにした。
途中までフェンス沿いに右隅を下ったが、うっすらその右にもフェンスが見えてきた。
とにかく下ってみようと下りると、プレハブの横に
「←ゴンドラ山頂駅 比良縦走路、→蓬莱山・小女郎ヶ池 金ピラ峠を経てゴンドラ山頂駅」という標識があった。
しかし、その矢印「→蓬莱山・小女郎ヶ池 金ピラ峠を経てゴンドラ山頂駅」の方向に行ったが、フェンスばかりで山道を見つけることができなかった。
それで、フェンス沿いに山頂方向に歩いてみることにした。
高さ20cmくらいの草の中をどんどん歩く。

 約10分、山頂方向に登ると「ゴンドラ山頂駅 蓬莱駅」という標識を見つけることができた。
ラッキーであった。

 山道がわかれば、その道を下るだけだ。
15分ほど下ると、「金ピラ峠」に着いた。
そこには、「JR蓬莱 守山」の標識もあった。

 当初の予定では、JR蓬莱から登り、JR志賀へ下ろうと考えていた。
しかし、この雨と寒さでなるべく早く下ろうと思った。

 金ピラ峠で地図を見たり行動食を食べたりして少し休んでから、下った。
約20分余で林道に出た。
あとは林道を下ればいい。

 林道を20分下ると、「金比羅神社の名水」に着いた。
そして、そこから40分でJR蓬莱駅に着いた。

 夏に寒さを体験できたが、強風でザックカバーを飛ばされてしまった。
そのため、携帯電話を濡らし新品に交換するハメになってしまった。
携帯はビニル袋に入れてあったが、隙間から水分が入ってしまって濡れてしまったようである。

 

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