2009.12.21 MM第290号
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【歩いた日】 2009年9月5日(土) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 JR湯河原駅9:01発−9:28新崎川(宮ノ入橋)9:33−9:52登山道9:57−10:25幕山分岐(林道)10:30− 10:44南郷山〈611m〉10:50−10:59林道−(道迷い30分)−11:45幕山入口11:53−12:03幕山〈625m〉 12:05−12:23東屋−12:39幕山公園−[城山に続く] 【 登り(JR湯河原から南郷山) 1時間28分 縦走(南郷山から幕山) 35分 下り(幕山公園へ) 34分 計 2時間37分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 湯河原温泉 『ままねの湯』(200円) |
あった、南郷山への標識(写真1) | 山頂付近に立派な舗装道が(写真2) |
「南郷山」は草がぼうぼうで参った!(写真3) | 幕山への整備された道にうれしくなる(写真4) |
ここ「幕山」も草が生い茂っていた(写真5) | 「幕山」はロッククライミングの練習場だ(写真6) |
【感想 等】 12月中旬になり、急に寒くなってきた。 9月初めに行ったこの南郷山、幕山に行った頃の暑さが懐かしい。 9月初め、静岡からJRを使い、日帰りで簡単に行けて、かつ、温泉に入ることができる場所を探した。 できればバスを使わず、駅から直接山まで歩くことができる所ということで探すと、この「南郷山・幕山」と「城山」があることを見つけた。 時間があれば、両方歩こうと決め、地形図と「神奈川県の山(山と渓谷社)」のコピーを持ち出かけた。 今回はその第1弾、「南郷山・幕山」だ。 静岡から普通電車に乗り、JR湯河原に着いたのは午前9時少し前であった。 湯河原と言えば、2年前の9月に熱海から「玄岳(NO.188)」「日金山(NO.189)」に登り、下山したのがこの湯河原である。 そして、下山後に入った「ままねの湯」は地元の共同浴場で、浴場の外でおばあさん達と話してよかった、という記憶がある所である。 駅から南側の道を東へ向かい、JRのガード下を越え、線路の北側に出た。 私の考えていた道は別のルートであったが、道の角に標識があったのであまり考えもせずそれに沿って右折し進んでしまった。 道は少し高台にあって、海の方や街並みがきれいに見えた。 15分ほど歩いて、地形図を見ると当初計画していた山の方でないことがわかった。 少し遠回りにはなったが、その道は「新崎川」に突き当たり、そこの道を上流に向かっていけば「南郷山」の登山口に行けそうなことがわかった。9時半近く、「宮ノ入橋」に着いた。 そこには「→幕山4.7km →南郷山3.9km」などの立派な標識があった。 合っていて良かった、と少し安心した。 標識に従って、300m先にある村社「五郎神社」を過ぎ、北に向かって細い車道を進んでいくと山道に着いた。 そこには「南郷山2700m」と標示があった。。 巾2mくらいの道を進んでいくと、道のすぐ右側に「湯河原カントリークラブ」が見えてきた。 そのゴルフ場脇をしばらく進む。 大水が出た時だろうが、1カ所ゴルフ場からの大水で山道がえぐられているところがあった。 松の倒木が道を塞いでいるところもあった。 名残惜しむようにガクアジサイが咲いていたり、名前は忘れたがトラノオに似た黄色の花もあった。 10時半近く、南郷山中腹の林道に出た。 その林道は舗装されていてなかなか立派である(写真2)。 「白銀林道」と地図に出ている。 今の時期だけなのか、手が回らないのか、写真のように立派な林道は両側から草が覆い被さり落ち葉や枯れ枝が一杯であった。 そこで少し休み、林道を東に300mほど行くと林道からの登山口があった。 登山道は林道同様に草に覆われていた。 草をかき分け10分余、南郷山の山頂(標高611m)に着いた(写真3)。 写真のようにススキなどで草ぼうぼうの山頂だ。 草の向こうに、相模湾に突きだした真鶴岬が見えた。 幕山で昼食にしようと、少し休んで出発した。 自鑑水のある北西方向への下りはもっと草が生えていて体を覆うほどであった。 半袖であったので露出部分を切らないように慎重に下った。 8月下旬から低山では、草が生い茂って歩きにくい所も多い。 道幅が0.5mでは草で埋まってしまう。 道幅はやはり1mはほしいところである。 約10分で林道に出た。 そこから、源頼朝が石橋山の戦いで負け、池の水を飲もうとしたら水面にみじめな姿が映り自害しようとしたが、従者にとめられたという伝説が残る「自鑑水」に行こうと思ったが、草が生い茂っているのでやめた。 林道を行くことにした。 ほぼ平で歩きやすい。 地形図で見ると幕山への分岐までは300mほどである。 しかし、左方向に行く道らきしものは見つけたが、その標識を見つけられずにどんどん歩いてしまい、25分が過ぎた。 林道はかなり北に向かい、自分が行きすぎたことはわかった。 しかし、引き返しても道が見つけられる確証はない。 もし道を見つけることができなければ、元来た道を五郎神社の方に下ればいい、と決め歩き始める。 すると、ラッキーなことにオートバイがやってきた。 オートバイを止めて、道を聞くと運良く地元の方だった。 彼の話によると、やはり、先ほどの標識のない左方向の道が幕山への道であった。 彼は「乗せてあげるよ」と言って幕山への分岐まで連れてきてくれた。 ほんとにありがたいことである。 幕山への分岐でどうしてそれに気づかなかったか、あたりを調べた。 幕山への標識は幕山への道の所ではなく、自鑑水の出口の草の所にあった。 それを私が見落としてしまったのである。 「幕山へは左折」とばかり、左側ばかりに意識が行ってしまった。 林道を歩いてくる人もいる、という標識設置者の意識がなかったのであろう。 立派な道がありながら、そこには標識はない。 時刻は12時近くなっていた。 30分ほどのロスタイムであった。 ゆるやかな木の段が付けられた灌木の道を少し登ってから昼食にした(写真4)。 南郷山とは違って、もっと整備されているように感じた。 灌木の下なので、草が生えず、私がそう感じただけかもしれないが・・・。 幕山分岐の林道からゆるやかな道を10分ほどで幕山(標高625m)であった。 こちらの方が雑草の草丈が低く、広々としていて普段の登山者が多いように思われた。 ただ、ススキは多く私の背丈より高く茂っているところもあった。 そのススキ越しに真鶴半島が見えたが、他はあまり見えなかった。 すぐに下山することにした。 標識に沿って南側の幕山公園に向かう。 下りは急なジグザグの山道である。 しばらくすると、木々の間から眼下に幕山公園が見えてきた。 標高差450mほどを下るのだ。 少し下ると、子ども2人を連れた夫婦に出会った。本日始めて登山者に出会った。 夏という時期が悪いのか、草はぼうぼうでハイカーには会わなかった。 また湯河原の市内もよく見え、山頂から20分近く下った所には東屋もあった。 正面には城山も見える。 東屋から数分下ると切り立った岩も見えてきた。 そして、下から仲間を呼ぶ声が聞こえてきた。 この岩場はロッククライミングの練習場である。 幕山公園近くまで下るとヘルメットをかぶった多くのクライマーが岩登りの練習していた(写真6)。 12時半過ぎ、幕山公園に着いた。 クライマーがいた岩場下や幕山公園には梅やツバキの木が多かった。 冬の花のシーズンには臨時のバスも出るという。 その頃は、この山も人が一杯だろう。 (NO.291、城山に続く) |