2010.03.07 MM第298号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

鳥ノ胸山 (とりのむねやま 1208m)

山梨県道志村 (山梨百名山)

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 急遽決定し地図もなく登り、富士を見た 鳥ノ胸山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2010年1月24日(日)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】


道の駅『道志』P8:05−(林道)−8:34山道と合流−9:13鳥ノ胸山〈1208m〉9:27−9:50グリーンロッジへの分岐−9:57

グリーンロッジの林道−10:10P道の駅『道志』


       【 登り 1時間08分  下り 43分   合計 1時間51分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。

【温泉】   道志の湯(500円)   山梨県南都留郡道志村

  
橋の所には標識がありそれに従う(写真1) 林道を回り込まなくてもコースはあった(写真2)
少し灌木はあるが展望がよい山頂(写真3) 富士山の眺めがいい(写真4)
道の駅「道志」から見た鳥ノ胸山(写真5) 『道志の湯』で疲れを取る(写真6)

 【感想 等】

 1月下旬のこの日、ご来光と紅富士を見に三国山に山に登った(NO.297)。
当初の予定では、高座山から杓子山に縦走するつもりであったので、あまりにも時間が余ってしまった。
何しろ、下山したのが7時なのである。

 静岡への帰り道にあるまだ登っていない山に登る方法もある。
しかし、せっかく山中湖まで来たのだからこの近くにある山梨百名山に登ろうと考えた。
御正体山(NO.193)」と「石割山(NO.206)」は前回に登った。

 地図で探すと道志の湯近くに「鳥ノ胸山」があった。
これはいい。山に登ってから温泉に入れる、と即決する。

ただ、急に決めた山である。
登山地図や地形図は持っていないし、全く土地勘のない初めての山である。
登頂できるかはわからない。

 また、持参した「山梨県の山(山と渓谷)」にも載っていない山であった。
「山梨県広域地図(昭文社)」には大まかな等高線が出ていたので見ると、ありがたいことに山の形が複雑ではなく、迷っても何とか下山できそうな地形であった。
それで、コンビニで地図をコピーして持っていこうと考えたが、登山口のある「道の駅どうし」までの間にコンビニはなかった。

 「道の駅どうし」に着いたのは7時50分であった。
道の駅には案内板があったがそこには「鳥ノ胸山」については書かれていなかった。
道の駅から見える山である(写真5)。
しかし、道の駅も横を流れる川の橋も工事中でもあり、前途多難な感じでさっぱりわからなかった。

 また、この時間では道の駅も開いていないし、困ったな、と思っていると軽トラが来て道の駅の裏手に止まった。
急いで行って登山口について訪ねると、ここの人間ではないのでわからないが、建物の中に老人達がいてストーブにあたっているので聞くとよい、と教えてくれた。

 裏口から入ると、80歳代の農家風の老人達が7人ほどストーブにあたりながら話をしていた。
その内の2人が教えてくれた。
工事中の橋を渡りまっすぐ行くと小さい橋があり川沿いに歩いていけば、鳥ノ胸山に登れると言うことであった。
このように親切な方がいるので山歩きができる。ありがたいことである。

 道の駅近くからの登山道があると思ったが、まあ登れればいいと思いその車道を通ることにした。
その道は手元の山梨県広域地図に書かれている細い道である。山の中腹まで伸びている。

 コピーが取れなかったので山の様子を頭の中に入れ、8時過ぎに出発した。
老婆から聞いた通りに歩いていくと、確かに橋があった。
橋の両側に道がありどちらを進んだらよいかと一瞬考えたが、ありがたいことに標識があった(写真1)。

 林道をすたすたと歩いていく。それは、未舗装の足に優しい歩きやすい道であった。
両側は植林された杉林である。
20分余歩くと、小さな木片の「←鳥の胸山 道志村道の駅」という標識があった。
よかった、この道で間違いないのだ。
また、その近くには「横浜市の水源」という看板もあった。
山梨県に・・・?と思ったが、この山の向こうは神奈川県なのを思い出した。

 途中の林道の二股を左折し歩いていくと、8時半過ぎ、道の駅方向から登ってくる山道と合流した(写真2)。
やはり林道を回り込まなくても直接登ってくる道もあったのだ。

 その先から山道に入る。
樹林越しに山頂方向が見えてくる。
山道の右側は杉の植林、左は葉を落とした灌木である。
北側の風景を見ることができる。それは以前に登った御正体山から続く山塊である。

 やがて右手の展望も開け、「鳥の胸まで15分」の標識があった。
急登を少し登るとクマササの繁るピークに出た。
すぐ目の前には、今日のゴールである「鳥ノ胸山(標高1208m)」の山頂がある。

 そこから山頂までは10分弱かかった。
山頂には9時過ぎに着いた。道の駅から1時間余であった。
山頂には三角点と山梨百名山の標識があった(写真3)。

富士山展望の山らしく、富士山方向の木が切られていてよく見える(写真4)。
地形図もなくほとんど情報を持っていない山に登頂できるかどうか不安であったが登ることができた。
そこには登頂を祝福するかのようにきれいな富士山が待っていてくれた。
また、その横には南アルプスの山々が白い帯のように見えている。
山頂には私しかいない。富士山の見えるすばらしい風景を独占するのもいいものである。

 しばらく展望を楽しんだ後、元来た道を引き返した。
10分余下ると、中高年3人組が登ってきた。
しばらく立ち話をした。
彼らはこの鳥ノ胸山付近の地図を持っていた。
それは丹沢山系の地図であった。

 全く情報を持っていなかった私は、山梨県の山にも載っていないこの鳥ノ胸山の登山ガイドや地図は何に載っているのか疑問であった。
話をして初めて、鳥ノ胸山が丹沢山系の端にあることがわかった。
帰宅後調べると、『アルペンガイド 丹沢』にもでていた。

 9時50分、登りで通れなかった道の駅への山道に着いた。
杉林の中の急坂を7分下るとグリーンロッジ近くの登山口に着いた。
そこには「鳥胸線登山道案内図」というカラーの案内板があった。
一般的にはここから登るのだ。

 林道を10分余歩くともう道の駅であった。
時刻は10時過ぎ。
ちょうど「道志の湯」がオープンした時刻だ。
道の駅から10分の所にある道志の湯に行き汗を流した(写真6)。
まだすいていて朝風呂も悪くない。
しかも2山登った後の充実感もある。
露天風呂もあり気持ちよかった。

 露天風呂では、元銀行員の70歳の人と話をした。
都会からETC1000円で来て山中湖に泊まり、早朝紅富士の写真を撮り、その後は近くの温泉でのんびりする。
彼もかつては山歩きをしていたそうである。
私も退職し歩けなくなったらこんな週末も悪くないと思った。
  

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