2010.03.14 MM第299号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

城山 (じょうやま 342m) 静岡県伊豆の国市 静岡の百山

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 登山道が滝のようになっていた大雨警報の 城山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2010年2月27日(土)

【天候】        雨

【コース及び時間】


城山登山口P7:22−7:34ロッククライミングルート分岐−7:54城山峠−8:04城山〈342m〉8:10−8:17葛城山分岐

−8:43城山登山口P


       【 登り 42分  下り 33分   合計 1時間15分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。

  
いつもは水がない所からも幾筋もの水が(写真1) 城山の岩盤が見えてくる(写真2)
中腹でも大水が流れていた(写真3) 山頂近くには梅の花が(写真4)
城山山頂(写真5) 山頂からの展望(写真6)

 【感想 等】

 「城山」
「城山」は全国各地にあるだろう。
戦国時代、攻守に都合のいい山城が各地に作られ、それが山の名前になっていることが考えられるから。
昨年9月にも、城山(神奈川県湯河原町、メルマガNO.291)に登っている。

 ここ伊豆の国市にある「城山」は「じょうやま」と読む。
普通、漢字の連なる熟語は両方とも音読みか訓読みのどちらかである。
このような音訓混じりの読み方は「重箱読み、湯桶読み」といい特殊である。
私も読み方を知らず、間違って読んでいた。

 普段使う言葉ならたいして間違わない。
例えば、雑木(ゾウき)、音読み(オンよみ)、番組(バンぐみ)、本棚(ホンだな)、残高(ザンだか)、夕刊(ゆうカン)、手本(てホン)である。
しかし、固有名詞は間違いやすい。間違って読んでいることを、全く気づかなかった。


 この日は、前日から雨であった。
雨はやむか、小雨になるかもしれないというかすかな希望の下、静岡から出かけた。
しかし、夜中は大雨であった。

 この「城山(じょうやま)」は、伊豆半島の入り口、伊豆の国市にある。
真鶴の幕山(No.290)と並んでロッククライミングの練習場所である。

 実は、前日の新聞にこの「城山で滑落事故」という小さな記事が出ていた。
それによると、2月25日に登山者が滑落者を発見し、県警のヘリで調べたところ山頂から50m下の絶壁の樹木にひっかかった人を発見したが死亡している可能性がある、というものだった。
 なんだか、嫌な感じであったが、ここまで出かけてきたのである。

 すぐ近くには「発端丈山・葛城山(メルマガNO.255)」があり、前年のこの時期に来ている。
益山寺から2山を歩いたのであるが、この城山は岩場を見ながら狩野川のある東側から登ろうと残しておいたのである。

 午前7時、狩野川沿いの城山南にある登山口は、川ではないところから滝のような水があふれている(写真1)。
ラジオの天気予報では、伊豆北は大雨警報、その他の伊豆地方は大雨注意報であった。

 普通なら登山をやめて帰宅するところであるが、ある程度知っている山であり、簡単なハイキングコースである。
登ってみることにした。

 雨は小降りである。
7時半近くなって重い腰を上げ出発した。
入口にはカラーで描かれた「城山ハイキングコース」の看板がある。
また、城山が富士箱根伊豆国立公園に属し、静岡の自然100選にも選ばれ、富士山や天城連峰も展望できる山である、等と書かれた看板もあった。

 山道は案の定、流れの速い小川と化していた。
雨の日にもよく歩くので、慣れてはいるが・・・。
靴に水が浸みないように石の上や道の隅を歩く。

 10分ほど登ると、ロッククライミングルートの分岐に来た。
岩登りの人達はここから別れて岩場に行くのだ。
その後、そんな分岐があと1カ所あった。

 滝のような水の流れる山道はまだまだ続いた。
登山口から20分ほど登ると、城山の山頂方向が見えてきた(写真2)。
それは、とても素人には登ることができない、岩の塊である。

 そこにはなんと滝ができていた。
巾1mくらい長さ10mくらいが見える。
夜半にそれだけ大雨が降ったことになる。
山道を登って行くと、木の間から雨水が滝のように流れているところがあった(写真3)。
なかなか素敵な良い風景ではあるが、普段は全く水がないところであろう。
さっきの崖の滝といい、今日でなければ見ることができない風景だろう。

 少し登ると両側が開けたところに出た。
草を刈り込んであり、梅の花が咲いている(写真4)。
整備してくれる人があるのだ。うれしいことである。
もうすぐ、ここの梅の花も満開になるであろう。

 そこから数分で城山峠であった。葛城山への分岐である。
登山口から、靴の中に水が入らないように水から出ている石を探して歩いても30分であった。
まだ8時前である。そして、山頂は近い。

 あとは尾根歩きである。
なだらかな山道を東方向に進む。
数分歩くと、ロッククライミングのルートがあり、その先に城山(標高342m)があった(写真5)。

 山頂は、東側がひらけている。
狩野川やその先の山が見える(写真6)。
残念ながら富士山や天城山は見えなかった。

山々の名前を書いた銅板が付けられている。
また、そこには二等三角点が設置されている。

 小雨は相変わらずやまない。
今日はずっとこんな天気であろう。
数分後に元来た道を引き返した。
雨は小降りなので、登山道の水量は少し減ってきている。

 この登山道はそれほど広い範囲からの水を集めているわけではない。
かつて槍沢で経験したように、槍穂高の東側に降った雨がすべて集まり小雨でもあっという間に水量を増しテントに浸水したときとは大違いではあるが、大雨による自然の驚異を感じた朝であった。

 帰宅後、しばらくしてから天候が回復し、大仁署が城山の男性遺体を回収したという記事が出ていた(3月4日新聞)。
天候が悪く確認はできなかったが、あの日も山の中腹には男性はいだのである。

  

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