2010.04.11 MM第301号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

伯母子岳(おばこだけ 1344m) 奈良県野迫川村・十津川村
 
日本二百名山 ・ 熊野古道小辺路


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この山の私の印象等は・・・                                 

「 熊野古道が世界遺産になり年々道路が整備されているが山は変わらない 伯母子岳山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2010年3月22日(月)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】


奈良県野迫川村大股登山口P6:20−6:51萱小屋56−7:28桧峠33−7:51十字路(護摩壇山分岐)−8:05伯母子峠10−

8:20伯母子岳30−8:37十字路−8:55桧峠−9:20萱小屋25−9:46大股登山口P

【 登り 1時間45分  下り 1時間11分   合計 2時間56分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
「世界遺産」の標識はあるが・・・(写真1) 道幅がある整備された歩きやすい道を登る(写真2)
伯母子峠には避難小屋がある(写真3) 雨水が凍っていた(写真4)
伯母子岳は360度の展望が(写真5) 紀伊山地の山々が見渡せる(写真6)

 【感想 等】

 春分の日の3連休を利用して紀伊山地・熊野古道に出かけた。
そのメインは高野山から熊野本宮に繋がる小辺路の主峰「伯母子岳」である。
かつて大峰奥駆道を全山縦走したようにこのコースも全山縦走をしたいとも思ったが、日程や交通の便を考え、今回は見送った。

 3月いっぱいまでは「高野龍神スカイライン」が夜間通行止めということで県道を通って登山口のある「大股」に向かった。
19時過ぎ、国道480号を通り高野山に入ると冷気がただようような不気味な感じがした。
高野山には4年前に来たことがあり、その時日中に町のあちこちを散策をしたが昼と夜とでは全く感じが違った。
メインストリートを国道が通っていて、そこにはオレンジ色の街灯がつき商店などの家々が並んでいる。
しかし、時間が遅いこともありほとんど人が歩いていない。

 日中は多くの参拝客で賑わう金剛峯寺の横を通り、どんどん進んでいく。
県道733号線は川沿いの細い道でなかなか目的地に着かない。
20時過ぎ、ようやく大股に着いた。

 大股は小さな集落であるが、大股橋の所に写真のような立派な「世界遺産 小辺路 大股登山口」という標示が出ている(写真1)。
そこには車を4台ほど止めることのできる駐車場もあった。隅にはトイレがあるのもありがたい。

 朝6時20分、出発した。
車は3台、1人が山に行くような用意をしていたが私の方が少し早く出発した。

 この集落には登山口以外に世界遺産に関する物はない感じである。
食事を用意していただき小辺路を縦走するにはここにある旅館に泊まるのだろう。
写真には「津田旅館」という看板が写っている。

 集落の中の細い坂を上がっていく。
所々に標示があり、迷うことはない。
毎日お参りをしているであろう生き生きとした花が飾ってあるお墓を過ぎると山道である。
巾は2.5mほどあり、軽自動車なら1台通れそうである。

 杉林の中の山道をなだらかに登って行く。
前日の大風で倒れたのだろう、杉の木が4本ほど倒れ道を塞いでいた。

 出発してから30分で萱小屋に着いた。
新しい木の小屋で林業従事者が休息に使うのだろう。暖をとれるようになっている。

 ここまで登ると少しの急坂はあるが、道はもっとなだらかになり、ほとんど平だ(写真2)。
両側は杉林で展望はほとんどのぞめない。
少し開けたところの道の両脇には5cmほどの霜柱もあり、前夜冷え込んだのがわかる。
沢には氷柱もできていた。

 出発から1時間余、桧峠に着いた。
どうして桧峠というか知らないが、芽吹きがまだ十分ではない広葉樹の灌木林が広がり明るい。
その灌木越しに伯母子岳が見える。

 少し行くと、夏虫山への分岐である。
そこには寄らずに平らな道を進む。
山道には一昨日の雨水が残っていて、それが白く模様を作って凍っている。

 桧峠から20分弱で、十字路に着いた。
右に行けば護摩壇山であり、直登すれば伯母子岳である。
私は左に曲がり伯母子峠に向かうことにした。
どうしようか少し考えていると、駐車場で一緒だった人が伯母子岳へ直登して行った。

 私が峠を経由したかったのは、そこが小辺路のコースだからである。
(逆に伯母子岳は小辺路コースから少し外れるのである。)

 十字路からはほぼ平らな道を15分で伯母子峠に着いた。
ここには写真のような避難小屋と便所がある(写真3)。

 小屋の中に入り、日誌を読みながら休んだ。
少しではあるが利用している人もいる。

 峠からはなだらかに登っていく。
足元には雨水が流れた後に水が残り、それが凍っていて上の方に続いている(写真4)。

 峠から10分で伯母子岳(標高1344m)に着いた。
休憩を入れてちょうど2時間。
たいした登りではなかったし、朝の気持ちの良い運動であった。

 そして、天気も良く展望は360度である(写真5)。
山の名前はわからないが、大峰奥駆道で歩いた山々や日本百名山の「大台ヶ原山(メルマガNo.54)」や「大峰山(メルマガNo.55)」も見えているであろう。紀伊山地の広い範囲がわかる地図を持ってこなかったことを悔やんだ(写真6)。

 10分ほど休憩し下山を開始した。
大股方向の十字路へ向かう。
7分で十字路に着き、25分で桧峠に着いた。
また、そこから25分で萱小屋に着く。

 なだらかな歩きやすい道である。
萱小屋で5分休み、大股の駐車場に着いたのは10時前であった。
下りは1時間余しかかからなかった。快適な山歩きであった。

 二百名山登山ガイドに出ている、林道奥千丈線登山口からなら標高差は100mしかなく、もっと楽である。
今回、連続して歩くことができなかった「護摩壇山」に高野龍神スカイラインを通って向かう。
私の持ってきた2007年発行の奈良県広域道路地図には大股からスカイラインに出る道が1本しか書かれていなかったが、地元に人の聞くと3本あるという。未舗装だったら嫌だな、なんて思っていたが、さすが「世界遺産」地区である。新しい道がどんどん整備され、道路マップは追いついていない。

しかし、ここからが大変な一日がスタートする。(次号メルマガ302号で)
  

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