2010.04.18 MM第302号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2010年3月22日(月) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 タワーへ2kmの崖崩れ地点11時01分−(ヒッチハイク5分)−11:21ごまさんスカイタワー−11:31護摩壇山11:41−11:46 ごまさんスカイタワー−(ヒッチハイク5分)−12:00タワーへ2kmの崖崩れ地点 【 登り 30分 下り 19分 合計 49分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 かなや明恵峡温泉(和歌山県有田郡有田川町) 600円 |
うそ〜!あと3kmくらいなのに・・・(写真1) | この土砂がどけば通行できるのに・・・(写真2) |
ごまさんスカイタワーだ!(写真3) | ゆるやかな坂を登っていく(写真4) |
護摩壇山からの展望(写真5) | 下山後に寄った「かなや明恵峡温泉」(写真6) |
【感想 等】 伯母子岳(メルマガNo.301)に登った大股からは高野龍神スカイラインへ出る道は3つあった。 その内、一番大股に近い分岐の道を上がっていった。 途中、展望台もあり車を止め展望を楽しんでから護摩檀山に向かった。 あと3kmほどの所で、「通行止め」の表示が出ていた(写真1)。 しかも、そこから有田川町清水へ下る道も「冬季通行止」と出ている。高野山に戻るしかないのか・・・。 それならスカイラインの通行止めの隙間から車を進めてみようと、先の様子を確かめることにした。 1kmほど進むと、ショベルカーが道路の土砂をどかしていた(写真2)。 その場所で前夜崖崩れがあり、通行止めになっているということがわかった。 一昨日の大雨とその後の強風で崖の木々が揺れて崖が崩れたようである。 この高野龍神スカイラインはここまでも何カ所かで崖崩れがあり信号機による片側通行になっていた。 やはり通り抜けることができないのだ。護摩壇山まであと2kmで敗退か・・・・。 困った!! しばらく工事を見ていたが、代替えのルートはない。 思い切って、ガードレールの外を歩いて通らせてほしい、と工事のおじさんに頼んだ。 おじさんは、いいとは言えない・・・、と返事を保留にした。 何かあったとき、自分たちの責任になるのは困るのだ。 目をつぶっていてくれれば、その間に通ります。私はこの先の護摩壇山に登るためにはるばるやってきたのです、としつこく頼み込む。 と、1台の車が止まり、警察官と町役場の担当者がやってきた。 これは、ちょっと無理な感じになってきた、と思いながらも彼らにも話をした。 警察官は多分、派出所のおまわりさんであろう。そんな穏和な感じの人であった。 ありがたいことに、「2kmか、気をつけて歩きなよ」、とそこを歩いて通過することを認めてくれたのだ。 その間も、ショベルカーで土をすくいダンプカーに積んでどこへやら運んでいた。 私は11時に車の所から出発し、スカイラインを歩いて護摩檀山に向かった。 あまりアップダウンはないが、舗装道路歩きは好きではない。 15分ほど歩き、あと数百mかな、という所でダンプカーが来た。 乗せてって、というと「少ししか走らないよ」、といいながらもOK。 工事のおじさんと話しながら5分ほど乗せていただく。 急なこの工事が入り、彼らは1時間半ほどかけて龍神町からここにやってきたという。 11時21分、「ごまさんスカイタワー」に着いた(写真3)。 数日前に、家からごまさんスカイタワー電話をしても出ないわけであった。 3月いっぱいは休みのようである。 ここ高野龍神スカイライン関係の営業開始は4月からである。 ごまさんスカイタワーからは緩やかな坂を上っていく(写真4)。 スカイラインは通行止めなので歩いているのは私一人である。 山頂まではわずか10分で着いた。 山頂からは周りの山々が見渡せる(写真3)。 山々の名前が書かれた丸い金属の説明板もあった。 シーズンには多くの観光客が歩いたり、山頂で景色を楽しんでいるであろう。 山の上まで簡単に来ることができるのは足の悪い方にはありがたいことであろう。 下山も同じコースを下る。 わずか5分でタワー下に着く。 そこからはまたスカイラインを戻る。 またまたあと数百mの所でダンプカーが来て乗せてもらう。 わずかの距離ではあったが、乗せていただけたというのはラッキーであった。 合計1時間の簡単な山歩き?だったが、登頂できて良かった。 もし、ごまさんスカイタワーまで行くことが出来ていれば、往復で15分の山歩きになっていた。 今日の予定は、あと1つ楽しみにしていたものがある。 それは「龍神温泉」に入ることである。 この「龍神温泉」は泉質がよく日本三美人湯として名高い。 最初の計画通りスカイラインをそのまま南に走っていけば、龍神温泉はすぐであったが通行止めでかなり遠回りしなくてはいけなくなった。 昼食を取りながら考えたが、龍神温泉は次回の楽しみにして諦めることにした。 おまわりさんと一緒に来た町役場の人に聞いてわかったのは、冬季通行止めの有田川町清水へ下る道は通行することができるということであった。彼らもその道を上がってきたのである。 私もその道を下り、県道19号線に出て国道480号線を有田川沿いに下っていき国道424号にでてすぐの所にある「かなや明恵峡温泉」をめざすことにした。 この温泉には着くまでにかなりの距離を走り1時間半ほどかかった。 温泉の外観は写真のように円形の形といい黒っぽい木製の壁といい、一風変わっていた(写真6)。 しかし、川沿いの山に囲まれた高台にあり、露天風呂も気持ちが良かった。 この「かなや明恵峡温泉」で1時間半ほど過ごし、翌日歩く熊野古道中辺路「大雲取り」「小雲取り」の出発点である那智に向かった。 と、言ってもここ「かなや明恵峡温泉」は田辺市より北にある有明川町である。 通行止めのせいで紀伊半島のかなり西に来てしまった。 どの道を通ったら一番いいかは地元の人に聞くのが一番である。 海岸の国道42号線を通るのは遠い、と思っていたが新しい長いトンネルができ便利な道を教えていただいた。 世界遺産になってから高速道路を含め、県道など地方道も次から次へと作られ便利になってきた。 善し悪しは別であるが・・・。 那智への道は、国道424号線を東に走り、横畑から425号に出る。少し走ったら県道198号の「水上栃谷トンネル」を通り国道311号に入る。そこは以前歩いた中辺路だ。滝尻から牛馬童子口(メルマガNo.114)、牛馬童子口から本宮(メルマガNo.115)と2回に分けて40kmを歩いた。 まさかその横をまた車で通るとは思わなかった。そして、ゴールである本宮町も通る。 熊野古道中辺路「大雲取り」「小雲取り」を本宮から南に向かって歩く方が標高差から考えて簡単である。 しかも、こうして通過するのであればここをスタート地点にしたいところである。 しかし、バスの便が悪く、1日で歩くのは無理である。それで、那智から登ることにしたのである。 国道168号線を熊野川沿いに新宮に向かう。この道を通るのも3回目である。 新宮付近の国道42号線は混んでいた。 18時40分、那智に着いた。 1日の走行距離は216kmであった。しかも高速道路は一切なしである。 なんとか護摩壇山には登れて良かったが、その後、遠回りで那智までかなり遠かった。 長く感じた1日であった。 中辺路「大雲取越」は次号メルマガ303号で。 |