2010.06.24 MM第311号
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【歩いた日】 2010年3月21日(日) 【天候】 小雨&強風 【コース及び時間】 曽爾高原少年自然の家P6:16−6:27亀山峠−6:45二本ボソ(小屋)−7:00倶留尊山〈1038m〉7:05−7:20二本ボソ −7:31亀山峠−7:40少年自然の家P 【 登り 44分 下り 35分 合計 1時間19分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 曽爾高原「お亀の湯」 700円 |
ひっそりと静まりかえった曽爾高原少年自然の家(写真1) | 湿った山道を登って行く(写真2) |
眼下に見える少年の家はもう霞んでいる(写真3) | 風さえなければ、すいすい歩けるが・・・(写真4) |
こんな日は当然、無人で通行フリー(写真5) | 残念ながら山頂は展望なし(写真6) |
【感想 等】 春分の日、私は紀伊半島の300名山にいた。 三重県と奈良県の境に3つの日本三百名山が南北に並んでいる。それらに登ろうというわけである。 まずは、北側にある「倶留尊山(くろそやま)」である。 前夜、曽爾高原(そにこうげん)にある「お亀の湯」に入った。 入浴後、そこのスタッフに「倶留尊山」登山について聞いたら、ラッキーなことに少年の家の所長が近くにいて紹介してくれた。 少年の家に車を置かせてくれ、そこから登ればいいという事になった。 ただ、不思議に思ったのは、「お亀の湯」の外にある案内板には亀山峠までのハイキングコースは書かれているが、日本三百名山である倶留尊山までのコースは書いてなかった。 また、お亀の湯のスタッフも入山料500円を取られるので「二本ボソ」で戻ってくればいい、というようなことを言っていた。 日本百名山の「両神山」のように地主と行政がトラブッているのだろうか・・・。 そのせいでもないだろうが、夜は天候がかなり荒れた。 台風並の暴風雨で木や車は揺れに揺れた。 朝起きると、強烈な黄砂で車は黄白色に染まっていた。黄砂のすごさを初めて知った。 雨は弱まったが、強風の中を6時過ぎに少年の家駐車場から出発した。 強風注意報が出ていたので、行くか否かを迷ったが1500m以下の山であるので大丈夫だろう、と簡単に考え出発した。 少年の家の所員がちょうど来たので、登り口を訪ねた(写真1)。 「こんな天気に?」という顔で、自然の家の右道路を登って行くコースを教えてくれた。 自然の家の裏に山はそびえているので、そこを登ればいいことはわかっているが無駄のないコースを知りたかった。 カヤトのある山を焼いた跡が残る裸の山を登っていく。 気温も低いのか、手がかじかんでくる。 作業用に車に置いてあった軍手をはめ、冷たさを防ぐ。 焼け跡を見て、かつて登った大阪の「岩湧山(メルマガNo.170)」を思い出した。 ススキの山は新芽のために焼き払うのだ。 山腹に作られたなだらかな木の階段を上っていく(写真2)。 前夜の大雨で、道はなだらかでも足元が少し滑る。 来た道方向を振り返ると、結構登ってきたのがわかる。 10分で尾根の亀山峠に着いた。 ここは右に行くと亀山、直進は中太郎、左は二本ボソである。 倶留尊山は二本ボソを通り、山頂へ向かう。 今までも風がかなり吹いていたが、尾根に出ると強風であった。 眼下を見ると少年の家が黄砂で霞んで見える(写真3)。 尾根を風が横切っていく。 それは左側が山焼きをした裸地で右にはかろうじて木が生えているといった尾根だからである。 最初の10分ほどは風を受けながらも普通に歩けたが、それ以降は吹き飛ばされそうであった。 そこで風の少し弱い、コースを右側の樹林帯近くに取り進んで行った。 少し進み、二本ボソが近づくと、左側にも木々があり吹き飛ばされる心配はなくなり、ほっとした(写真4)。 木々や山道は早春のためか、天候のためか、元気がないように思われた。 そして、6時45分、「二本ボソ」に着いた。 「二本ボソ」とは、おかしな名前だと思っていたが、「二本の細い木」がなまって付けられた名前だそうである。 昨夕話に聞いたように入山料500円の看板があり、小屋もあった(写真5)。 もちろん、こんな朝早くに管理人がいるはずがない。 強風の大荒れの天候でもある。 そのまま通行させていただく。 少し行くと小ピークがあり、行く手には霞んだ中に倶留尊山が見えてきた。 霞んでいるので遠くにそびえる感じで見えたが、標高差は40mほどしかない。 少し下ってからゆるやかに登って15分で山頂に着いた。 倶留尊山頂は天候も悪かったし、灌木もあり展望は良くなかった(写真6)。 三角点があり、手作りの山頂を示す標識があった。 汗はかいていないし、体は暖まっていない。 山頂付近を少し散策し、すぐに下山することにした。 同じコースを戻る。 右側(西側)は灌木、左側(東側)は少し岩がごつごつしている。 二本ボソにはモノラックのレールがあった。 入山料を徴収する管理人は裏側からこのモノラックで上がってくるのだろう。 看板には「柳原林業」と書かれている。 風は弱くなり、下りは歩きやすく、7時半過ぎ少年の家の駐車場に着いた。 1時間余の朝の散歩であった。 出発の用意をし、次の三峰山に向かった。 |