2010.07.05 MM第313号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

高見山 (たかみやま 1243m 三重・奈良県) 日本三百名山

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 温泉からの山歩きで軽快に歩けた 高見山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2010年3月21日(日)

【天候】        曇り

【コース及び時間】

たかすみの里「たかすみ温泉」P12:00−12:37高見杉12:42−13:04平野分岐13:09−13:21高見岩−13:42高見山

〈1243m〉13:52−14:11平野分岐−14:28高見杉−14:55「たかすみ温泉」P


          【  登り 1時間32分   下り 1時間3分    合計 2時間35分  】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
「たかすみ温泉」Pに車を止める(写真1) 川沿いに進み橋を渡ると登山口だ(写真2)
なだらかな道を登って行く(写真3) 名前の付いた岩が4つあった(写真4)
高見山の山頂(写真5) ガスっていて、残念ながら展望は少し(写真6)

 【感想 等】

 春分の日、私は紀伊半島の300名山にいた。
三重県と奈良県の境に3つの日本三百名山が南北に並んでいる。それらに登ろうというわけである。
まずは朝、北側にある「倶留尊山(くろそやま)メルマガNo.311」に登り、次に「三峰山(みうねやま)メルマガNo.312」に登った。

 そして、「高見山(たかみやま)」に向かった。
神末から国道369号線を西に進み、室生から県道28号線を南下する。

 当初は、杉谷にある「高見登山口」より登ろうと考えていたが、下平野でたかすみの里「たかすみ温泉」を目にした(写真1)。
ここからも高見山に登れることを思い出した。
もっとも一番楽に登ることができるのは「高見峠(大峠)」からである。

 温泉に目がない私は、「たかすみ温泉」に車を置き、下山後ここで入浴することに決めた。
温泉はできて間もないためか、広い駐車場に数台しか止まっていなかった。
私は昼食を取り、ちょうど12時に出発した。

 登り口の表示が見あたらなかったので、温泉のスタッフに聞いたら、外にまで出てきて丁寧に教えてくれた。
ますます、かたすみ温泉が気に入った。

 平野川沿いにある温泉から、川の土手を100mほど進むと赤色の橋がある。そこの橋を渡ると登山口だ(写真2)。
民家の軒先にある濃いピンクの八重桜が満開だ。
登山口には「熊出没警告」の張り紙があった。1ヶ月前に登山者が熊を見かけたという事である。

 ザックの中には携帯ラジオと鈴が入っているが、出すのが面倒なのでそのまま通り過ぎた。
杉林の中をゆるやかに登っていく(写真3)。

 12時40分、避難小屋に着いた。
大きな小屋でドアはなく雨風を防ぐためのものかもしれない。
そこには「高見杉」がある。
何年も生き抜いてきた大木は大好きである。
ずっと見ていても飽きないし、そこにはこれまでの人々が大切にしてきた歴史が宿っている。

 13時過ぎ、「平野分岐」に着いた。
ここは「高見登山口」、小峠からの道と合流する。
石の標識やカラーの案内板まである。
ここに熊が出たのだろうか。「出没 熊 注意」の絵付きの看板もあった。

 ここまで登れば、傾斜はもっとゆるやかだ。
木々は広葉樹の灌木に変わっている。

 平野分岐から10分ほどで、「国見岩」に着いた。
神代の昔、神武天皇がこの岩の所で立ち止まって大和など四方を眺めたという。
高見峠は「伊勢南街道」の峠道であるし、歴史ある古道である。
この話が本当の話かもしれない、と岩の近くに立ち思った。

 その先には「息子岩」「揺岩」「笛吹岩」があった(写真4)。
「揺岩」は、「多武峯 大職冠 藤原鎌足公」と、3回唱えると岩が揺らぎだしたという岩である。
で、私もやってみたが、微動さえしなかった。力一杯押しても無理であった。

 「笛吹岩」からは、紀伊の山々が展望できた。
ここで笛を吹けば、さぞ気持ちがいいだろうと思った。

 山頂付近はやや急になり、半地下の避難小屋のある高見山(標高1243m)山頂に着いた。
山頂には御影石造りの立派な「高角神社」がある(写真5)。
こんな所にも、この山の歴史を感じる。

 その少し先にはたくさんの山々が見渡せる(写真6)。
本日登ってきた「倶留尊山」「三峰山」も見えていると思うが、どれであるかはわからなかった。
他にも、もっと晴れていれば、これまで登ってきた「大峰奥駆道の山々」が見えるはずである。

 天気が少し回復して良かった。
昨夜や朝のような黄砂の強風では堪らない。

 5分もいると、少し寒くなってきた。
手袋が必要だ。
避難小屋で少し休み下ることにした。

 帰路は、登りと同じコースを歩く。
シカ2頭と中年カップルに会うが、あとは誰にも会わなかった。
下りは約1時間であった。

 「たかすみ温泉」は露天風呂もあり、ゆっくり疲れを癒すことができた。
春分の日、快適に紀伊の300名山3つを歩けたことをうれしく思った。

 おまけ
車にガソリンを入れるときに、黄砂であまりにも汚れているのを見て、サービスで洗車してくれた。
3つの山、温泉、心温まるご厚意・・・。
いろいろな出来事が混じり合って、すばらしい山の記憶が心の中に残っていく。
ありがとう!!自然よ。 ありがとう、関わりのあった皆さん。
 

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