2010.09.09 MM第319号
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【歩いた日】 2010年7月18日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 一ノ鳥居5:36−5:59十八丁目(不動滝)6:04−6:29大杉の広場−6:43四十丁目6:48−6:52コース分岐−(階段コース) −7:05御嶽神社−7:10武甲山〈1295m〉(第一展望所)散策7:30−(一般コ−ス)−7:50コース分岐−8:08十八丁目 (不動滝)−8:28一ノ鳥居P 【 登り 1時間24分 下り 58分 合計 2時間22分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
「熊出没注意」の看板があり、鈴を付ける(写真1) | 山頂には「御嶽神社」が(写真2) |
ようやく第1展望所を見つける(写真3) | プレートの付いた車がころがっていた(写真4) |
一ノ鳥居P、朝は2台だった車も8時半には一杯だ(写真5) | 北側半分は石灰岩の採掘で削られている(写真6) |
【感想 等】 「海の日」の3連休、関東北西部の山々を歩いた。 ちょうど、一日目に梅雨が明け、楽しい3連休になった。 まず、山梨・東京の境にある「三頭山(メルマガNo.316)」、「大岳山(メルマガNo.318)」を歩いた。 次に向かったのは、埼玉県秩父市と秩父郡横瀬町にある「武甲山」である。 秩父と言えば、セメントで有名な土地である。そのセメントを掘るためにこの山を削っているという話を聞いたこともある。 日本二百名山(山と渓谷社)の本にはその姿が写ってはいない。 また信仰の山であり、セメントを造る工場が並んだ生川(うぶがわ)が表参道でもある。 私はそこから登ろうと考え車を走らせた。 国道299号線から生川への道は石灰岩の粉でほこりっぽく、両側にセメントの加工場?が並んでいる。 それを越えると細い道になるが走っていくと、なんとか「一ノ鳥居」に着いた。 5時半過ぎ、晴れの中を出発した。 広い敷地に駐車してある車は私のものを含めて2台。 登山道脇の木には「熊 出没注意」と横瀬町の張り紙がくくりつけられている。 この武甲山にも信仰の山らしく○丁目という石柱が置かれている。歩く目安になっていい。 三丁目の石柱先にはヤマメやイワナを飼育している生け簀があった。 八丁目の石柱の所にも「熊出没注意」の看板が2つも付けられていた(写真1)。 しかも1つは新しいもので、11月7日に目撃されたと書かれていた。 いつもは鈴を付けない私も、今回ばかりはリックに付けることにした。 6時、十八丁目にある「不動滝」に着いた。 そこには滝からの引き水があり、コップも置かれていた。 地下からの湧き水よりは冷たくなかったが、おいしくいただいた。 杉林の中を30分弱行くと、「大杉の広場」に着いた。 周りの杉は密集していて細いが、1本だけ太い杉がどうどうと立っている。 歩き始めてまだ1時間も経っていないが、「あと60分」と書かれている。 早朝の涼しさで快適に歩いている。 山道に20cmほどのヒキガエルがいた。 じっとしている。何かを考えているようでもあった。 三十八丁目には石柱が立っている横に、もう一本「三十八丁目」という石柱が倒れていた。 紛失したので作ったが、見つかったのだろうか。 7時少し前、「階段コース」と「一般コース」の分岐に着いた。 疲れていないし暑くもない、階段コースの方が急坂で早く登れるだろう、左の階段コースを行く。 予想と違い、階段は木でできた等間隔でない段差で登りにくいものであった。 7時5分、山頂下にある御嶽神社に着いた(写真2)。 昭和60年に秩父市で設置した古い「発破のお知らせ」の看板があった。 今でもこの看板は生きているのだろうか。 発破の時刻が4回記されていた。 山頂への標識が見あたらなかったので、神社の脇を登っていったが、鉄の柵に行く手を阻まれた。 その先に中年男性2名がいて、私と同じように山頂を探していた。 彼らは山頂の新しい休息舎に泊まったという。天露は防げるがドアがないので熊が来たとき対応ができない。 私には泊まることができない、と思った。 山頂へは細い踏み跡をたどっていくと、「第1展望所」という山頂らしきものに着いた。 そこには「武甲山」という石柱とそこからの展望を示す銅板があった(写真3)。 だから山頂だろう。 なんとなく、位置を動かして設置され直したような感じであった。 (想像するに、元の山頂は石灰岩を削り危険になったのでここを山頂としたのだろう) 真下に石灰岩を採石している様子が少し見え、その先には秩父の街並みだろうか、見える。 残念ながら周りの山々は雲ではっきりとは見えない。天気が良ければ、いろいろな山々が見えそうなことはよくわかる。 山頂で休んだり、周りを少し散策した。 新しい水洗トイレにもお世話になった。(こんな山頂に立派なトイレがあってうれしい) 7時半、一般コースを使い下山を開始した。 杉林の中を快適に下っていく。 20分で「階段コース」と「一般コース」の分岐に着いた。 (登りは13分だったのに・・・。ゆるやかだが距離が長いのか、それとも私が写真を撮りながらゆっくり下りすぎたのか・・・) そこから約20分で不動滝に着いた。 時刻は8時を過ぎ、登ってくる人もいる。 滝から10分ほど行ったところで、車が沢に落ちていた(写真4)。 どういう訳か、行きには気づかなかった。 ナンバープレートもまだ付いている。 1ヶ月前に落ち、警察に届けてあるとの張り紙が付いていた。 車が入れないここまで、入ってきて沢に落ちているのが不思議であった。 8時半前、一ノ鳥居に着いた。 まだ気温が上がる前だったので、気持ちよく歩くことができた。 出発の時は2台だった車も、20台ほどに増えていた(写真5)。 またタクシーで来る人も何人かあった。 人気の山であることが伺われるが、石灰岩の採石で急激に姿を変えつつある山でもある。 帰路、その様子を写真に収めた(写真6)。 これからどうなるのか、心配な山である。 |