2010.10.31 MM第325号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 


       
                         

愛鷹山 (あしたかやま 1188m 静岡県富士市・沼津市)


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この山の私の印象等は・・・                                 

「 袴腰岳からの尾根歩きをのんびり楽しんだ 愛鷹山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2010年10月17日(日)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

大棚ノ滝P9:30発−9:35キャンプ場−10:00須津山荘−10:05登山口−11:11第1展望台11:15−12:20袴腰岳

〈1248m〉12:23−12:48馬場平12:56−13:23愛鷹山〈1188m〉13:38−14:08馬場平−14:31袴腰岳14:41

−15:22第1展望台15:30−16:10登山口16:14−16:38キャンプ場16:40−16:47大棚ノ滝P


          【 登り 3時間34分  下り 22分   合計時間 6時間19分  】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。


  
大棚ノ滝Pは「須津渓谷橋」が上に見える(写真1) ここ愛鷹山でも熊が出るのだ、こわっ!(写真2)
「第1展望台」過ぎからの展望(写真3) 袴腰岳からは歩きやすい尾根が続く(写真4)
愛鷹山の山頂、一等三角点がある(写真5) 帰路、ようやく富士山が顔を出す(写真6)

 【感想 等】

 初心者の友人2人と静岡県富士市の北にある愛鷹山に出かけた。
「愛鷹山」というと、日本二百名山の1つである。
あえてタイトルに「日本二百名山」と、載せなかったのは誤解を与えるのを防ごうと思ったからである。

 私は、「日本百名山の八ヶ岳」といったら、ピークの「赤岳」だけを指すのではなく、「硫黄岳」も「天狗岳」も入れた8つのピークを指し示すものだと考えている。だから、どの1つに登っても、いや中腹でも「日本百名山の八ヶ岳」に登ったと言っていいと思う。(ただ、私は高いところ、それも一番高いところが好きなのでピークハントをいつもめざしているが・・・)

 その考えからすると、日本二百名山と書いても間違ってはいない。
愛鷹山の山塊全体を「愛鷹山」と呼んでいるが、この愛鷹山には「越前岳」「鳴子岳」「袴腰岳」など、7つのピークがある。
それらのピークの最高峰が「越前岳(1504m)」である。
多くの本での愛鷹山の紹介はこの越前岳である。
また、越前岳は一番北にあり、南側の国道469号沿いの十里木から登りやすい。
私も2度ほど、越前岳(メルマガNo.181号)に登っている。

 富士山を始め、山塊を表す呼び名はたくさんあるが、山塊を表す名がある山に最高峰より低い同名の山がある山塊は少ない。
そんな理由から越前岳との誤解を回避するため、タイトルに日本二百名山と書くのをやめた。

 この愛鷹山は7つのピークの一番南に位置し、測量に便利だったのか一等三角点がある。
その三角点をめあてに登る人も多い、とガイドブックに書かれていたが出会ったのは3組だけであり静かな山歩きができた。

 家からの出発が少し遅れ、大棚ノ滝駐車場に着いたのは9時過ぎであった。
東名高速富士ICを下りてから県道22号線を東に行ったところから須津川(すどがわ)沿いに北上したところにある。
良く整備された駐車場の上空には大きな新しい橋が架かっている(写真1)。
「須津渓谷橋」という標識が出ていた。ほとんど車が通っていない感じでもったいなく思った。
これから先はゲートがあり、車は入ることができない。

 須津渓谷橋の下には「大棚ノ滝」が見えた。
また、その手前には吊り橋が架かり遊歩道がある。
5分行ったところにはキャンプ場もあるし、市民の憩いの場になっているのだろう。
今日は駐車場には車が5台ほどしか止まっていなかったが、夏には混み合うのだろうと、思った。

 舗装道路を須津川沿いに歩いていくと、「危険 熊 出没注意」の看板があった(写真2)。
今、全国で熊が出没し毎日のように人間が襲われたり熊が射殺されたりしている。
こんな身近な所にも熊が出るのだ。
先日武甲山で使った鈴は落としてしまったので、代わりをザックの中に入れてきていたが、1人ザックに付けている人がいたので今回は付けるのはやめた。

 駐車場から30分歩くと須津山荘であった。
山荘の前では若い人2人が休んでいた。
少し休みかけたが、休んでいた人がたばこを吸い出し煙が流れてきたので出発することにした。

 須津山荘からすぐの所に登山口があった。
ここまで30分余の林道歩きだった。

 杉林の中を登っていく。
初めはゆるやかな登りであったが、すぐにロープの付いた急な登りになった。
長袖を脱いで歩いて来たがそれでも汗が噴き出てくる。
やがて少し山腹を回り込んでから、枯れた沢のような所を急登すると尾根に出た。

 尾根に出れば、傾斜は緩やかである。
そこから5分で「第1展望台」であった。
ちょうど、古いいすが3つ置いてあったので、3人で休む。
ただし、展望台とは名ばかりで何も見えない(周りの樹木が成長する前は見えただろうが・・・)。

 そこから10分くらい行った所に左側(北西方向)の展望ができる場所があった(写真3)。
少しではあるが紅葉が始まっていることを感じた。

 途中、身長ほどのクマササが山道を覆い被さっている所もあった。
先端が赤く色づいているモミジの木もあった。
12時近くなったので休憩中におむすびを食べ尾根歩きを続けた。

 12時20分、袴腰岳(標高1248m)に着いた。
老夫婦が通路にビニルシートを広げ昼食中であった。
登山者もないと考えたのだろうか、他には広い場所がないのでここにしたのだろうか・・・。
隅の方で少しだけ休んで出発することにした。

 袴腰岳までは、急な登りもあったが、ここからは楽しい尾根歩きだった。
一面、野菊が咲いている所もあり、やや下りのなだらかな尾根が続いている(写真4)。
またいろいろなキノコが生えていたり、赤紫のカナブンが山道で休んでいたりした
(赤紫のカナブンは初めて見た)。

 馬場平辺りに来ると愛鷹山がはっきり見えてくる。
この辺にはブナの大木があったり、ヒメシャラの林があったりする。
イノシシが地面を掘った跡もたくさんあった。
やがて沼津の街並みや駿河湾が見えてくる。

 少し下ってから登り返し、標高1188mの愛鷹山の山頂に着く。
袴腰岳より60mほど低いが一番南側にあるので測量のために置かれた一等三角点がある(写真5)。
この一等三角点はそんなにたくさんあるものではない。
静岡県内にわずか17個である。
だから三角点ハンターには人気があるのだろうが・・・。

 山頂は私たち3人だけだった。
晴れてはいるが、雲が多く富士山や遠くの景色はよく見えない。
歩いてきた袴腰岳への尾根はやや紅葉しよく見える。

 その内に須津山荘であった若い2人組が登ってきた。
一緒に登った仲間が、夕方から用があるというので引き返すことにした。

  帰路も快適な山歩きだった。
雲が薄くなったのか、富士山も顔を出した(写真6)。
愛鷹山の山塊で一番南にあるので、南北に並んでいる富士山は頭しか見えないのは仕方ないことだ。
(だから富士山が見える北側にある越前岳がより人気があるのだろうが・・・)

 帰路も袴腰岳まで1時間ほどかかった。
そこからも樹木越しになんとか富士の姿を見ることができた。
その後も順調に歩き、休憩時間を入れ7時間ほどで大棚ノ滝駐車場に戻ることができた。
ガイドブックでのコースタイムは4時間20分なので、かなりのんびりした山歩きになったが、その分風景を見たり話をしたりで楽しく歩くことができた。

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