2010.11.27 MM第328号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

南駒ヶ岳 (みなみこまがたけ 2841m 長野県) 日本二百名山

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 久しぶりに『アルプスの山歩き』を楽しんだ 南駒ヶ岳 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2010年9月19日(日)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

大桑村伊奈川ダム上P6:03発−6:37越百山分岐6:40−6:59登山口(四合目)−7:22ロボット雨量計7:25−7:59見晴台

8:04−8:57北沢尾根三角点2411mP9:05−9:31(2591mP)9:48−10:01(2700mP)−10:37南駒ヶ岳〈2841m〉10:55

−(越百山に続く)


          【 南駒ヶ岳への登り 3時間58分  】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。


  
約一時間で登山口に着いた(写真1) 見晴台からは御嶽山が見える(写真2)
樹林の中に「北沢尾根三角点」はあった(写真3) 森林限界が近くなり展望が良くなった(写真4)
南駒ヶ岳の山頂(写真5) 山頂から中央アルプスの北部の尾根(写真6)

 【感想 等】

 9月の3連休は中央アルプスの日本二百名山に出かけた。
その第2弾は「南駒ヶ岳」である(結果的には越百山[日本三百名山]を周遊して下山することができた。今回はその前半である)。

南駒ヶ岳は、木曽駒ヶ岳の南8kmほどにある。
中央アルプスの一番北にある「経ヶ岳(メルマガNo.326)」から下りてから国道361号線を通り中央アルプスの東側から西側に出て国道19号線を南下する。そして、大桑村須原から伊奈川ダムに向かう。
伊奈川ダムの上流約1kmの所に「伊奈川ダム上登山口」はある。

 駐車場はかなり広い。
ここから「空木岳[日本百名山](メルマガNo.68)」「南駒ヶ岳」「越百山」と3つの山に登ることができる。しかも南駒ヶ岳・越百山と周遊することができる。もちろん、空木岳からもこれらの山を周遊することができ、この登山口が人気があるだろうことが伺える。連休2日目のこの日には20台くらいが駐車してあった。

 南駒ヶ岳往復でコースタイム11時間半である。
9月に入り、少しずつ日は短くなってきているので、6時過ぎに出発した(コースタイムで歩けば、ぎりぎり日帰りができる、と考えたからである)。

 駐車場からすぐの所に林道ゲートがあり、右隅の登山者用通路を通って今朝沢林道に入る。
数分進むと、空木岳に向かう伊奈川林道への分岐がある。
30分ほど進むと福栃橋があり越百山への分岐である。
年輩の単独男性に追いついた。
彼は越百山に登るところだという。

 7時少し前、金属製の階段のある「南駒ヶ岳今朝沢登山口」に着いた(写真1)。
そこには「四合目」とも書かれていた。林道歩きだけで、もう四合目に着いたのか、と少し得をした気分になる。
「南駒ヶ岳5.5時間」とも書かれている。
コースタイムくらいで歩くと12時半頃南駒ヶ岳の山頂に立てる。そうすればぎりぎり日没までには戻ることができそうである。

 足元にはクマササ、周りは杉などの林の中を登っていく。
20分余でロボット雨量計のある場所に着いた。

 登りは少し急で「十二丁登り」と書かれているが、それほど苦にならない。
また、だんだんクマササが多くなった。
最近刈ってくれたばかりらしく山道に散乱している。
少し滑りやすいが、ぼうぼう生えているよりはるかに歩きやすい。

 そこからしばらく登った所で、山道の真ん中に寝ころんでいる30才代の男性に出会った。
彼は今回が初めての山登りで、疲れて足が動かないという。
インターネットで、1日で南駒ヶ岳−越百山と周遊した記録を見て登りたくなってきたという。
疲れたけど、もう下りた方がよいか、と聞くので体力と相談して登れるところまで登ってきたらどうか、と話した。
ある程度経験のある私でも「コースタイム11時間半の南駒ヶ岳往復」のコースを考えていること、
11時・12時まで無理をしないで歩いて行けるところまでいって引き返したらどうかとアドバイスをした。

 前回紹介したように、南アルプス南部の前衛の山「沢口山」での遭難事件と似た状況の登山者である(メルマガNo.326「masarusのコーナー」)。
この彼がラッキーなのは、歩くコースがはっきりしているし、本日の天候がよいことである。
最低、インターネットで見ただけでなく、ガイドブックで調べたり地図を持ってきたりしてほしいものである。

 8時、「見晴台」に着いた。標高1850mと書かれている。
ここで、尾根道に出た。
頭上に大木が茂っている。
また枯れ朽ちた木もかなりある。その跡地にはシャクナゲが元気に枝を伸ばしている。

 見晴台からは「御嶽山(おんたけさん、メルマガNo.70)」が大きく見える(写真2)。
今も山岳宗教が生き続けているのを見た御嶽山が懐かしい。

 その他の山々も見える。
その山々と競うように伸びた松の木と立ち枯れの木々。
絵になる。

 少し行くと、赤松の小さい木々の林があった。
こんな所も好きだ。

 もちろん、ツガなどの木々が生えているところもある。
ツリーウオッチングを楽しんでいたら「北沢尾根三角点、標高2411m」に着いた(写真3)。
「南駒ヶ岳頂上」へ2時間と表示がある。
調子がよいのか、予想より早い11時には山頂に着けそうである。

 気をよくして、少し休んでから出発する。
20分ほど歩くと、森林限界近くなった(写真4)。
右側がガレている。
その向こうには越百山が見える。
仙涯嶺も正面に大きく見える。

 ここまで来ると山歩きはますます楽しくなる。
起伏は少ないし、展望がいいから。

 9時半、2591mポイントに着いた。
足元に目をやると、コケモモの花がまだ咲いていた。
淡いピンクでかわいい。
ナナカマドの赤い実もたくさんある。

 10時近くなり森林限界を越えた。
私の中では、森林限界を越えた長い尾根歩きが『アルプスの山歩き』である。
まさに今の状態である。
こんな尾根歩きが好きだ。
かつての南アルプス全山縦走や白馬から槍までの北アルプス縦走などを思い出す。

 空木岳がそれほど高く感じなくなり、越百山が下に見える。
越百山から稜線を右に下がると、赤い屋根の越百小屋が見える。

 最後は急登をし岩場を登り南駒ヶ岳の山頂に着いた(写真5)。
山頂には10人ほどが休んでいた。
標高は2841mで、この辺では一番高い。
360度の展望である。

 中央アルプス北部の空木岳、木曽駒ヶ岳、宝剣岳などなど、南部の仙涯嶺、越百山が見える(写真6)。
北アルプスもシルエットで見える。
こんな所ならずっと休んでいたいところである。

時刻は10時半過ぎで、予定の12時半よりはるかに早い。
これなら越百山経由で十分下山できる。
実際、そちらに向かう人もいた。

私も、計画外であったが、越百山経由で周遊する事にした(次号へ続く)。
 

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