2010.12.12 MM第330号
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【歩いた日】 2010年9月20日(月) 【天候】 曇り時々小雨 【コース及び時間】 大平宿 東沢林道終点P6:03発−6:38摺古木山分岐6:43−(直登コース)−7:04摺古木山〈2169m〉7:08−7:52白ビソ山 −8:15安平路小屋8:18−8:49安平路山〈2363m〉9:04−9:26安平路小屋9:30−9:55白ビソ山10:00−10:37 摺古木山10:43−(沢コース)−10:56天然公園展望台10:58−11:17摺古木山分岐11:22−11:50東沢林道終点P 【 登り(安平路山へ) 2時間34分 下り 2時間22分 合計 4時間56分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 【温泉】 砂払温泉(飯田市砂払町) 600円 |
摺古木山近くから、恵那山も見える(写真1) | 摺古木山の頂には一等三角点が(写真2) |
周辺には同じくらいの高さの山が多い(写真3) | 知らない間に「白ビソ山(2265m)」に着いた(写真4) |
安平路山の山頂は木々の中にあった(写真5) | 「天然公園展望台」から中央アルプスの山々を(写真6) |
【感想 等】 9月の3連休は中央アルプスの日本二百名山に出かけた。 その第3弾は「摺古木山・安平路山」である。 国道19号線から国道256号線に入り、県道8号線を西進する。 地図で見るより長く感じる。 ようやく大平宿に着き、そこから東沢林道を北上し林道終点の登山口に着く。 大平宿近くは廃村を民宿として復活させたというが、情緒があってなかなかいい感じであった。 3連休の3日目ではあるが、こんなところまで来て登る人がいるのかと思いつつ9kmの悪路を走ってきた。 (気を付けて走ったつもりだったが、バンパー近くを地面にこすり傷を付けてしまった。マイカー、ごめん!) 休息舎前の駐車場は5台も止まっていてようやく車を置けた。 (30mくらい離れた所にあるトイレ近くにも置けるが・・・)。 6時過ぎ、私は出発した。 コースタイムは10時間40分であり、下山後には静岡まで戻らなくてはならない。 予定通りの時刻に出発できてよかったが、天気は今にも雨が降り出しそうなどんよりした曇りである。 初めは少し登ったが、その後はゆるやかになり足元にはクマササが生え、若い松の生えた道を歩いていく。 10分も歩くと、展望が開けてきた。 アザミ岳や周りの山が見える。 歩き始めから35分、摺古木山分岐に着いた。 左は「天然公園展望台」を通って摺古木山に登る1.5kmのコースで、右は摺古木山へ直登の1.0kmのコースである。 直登が好きな私は右のコースを選んだ。 枯れたリンドウの花や周りの山を見ながら登る。 直登と言ってもそれほど大変ではない。 まだ朝焼けが残る中「恵那山(メルマガNo.69)」も見えた(写真1)。 恵那山は、12年前であったが、林道が土砂崩れのため片道4.4kmを2時間以上かけて余分に歩いたことが懐かしい。 恵那山は2191mなので、2169mの摺古木山より少し高く、2363mの安平路山より低いことになる。 林道歩きに苦労して登ったので、私の記憶の中ではもっと高いように思っていた。 7時過ぎ、摺古木山(すりこぎやま)に着いた(写真2)。 分岐から20分であった。 写真の隅に見えるが、摺古木山には一等三角点がある。 映画「劔岳〜点の記〜」で知った『御科局』の文字が見えたので懐かしくなり、思わず写真を撮ってしまった。 摺古木山の山頂は木々に囲まれてはいるが、樹林越しに中央アルプスを見ることもできる。 (もちろん、その前後の道では、しっかり展望が開けている) 少し休んでから「安平路山」をめざす。 標高差は200mしかないので、なだらかで快適山歩きだ。 周辺には同じくらいの高さの山が多い(写真3) 木がそれほど深くないクマササが生い茂る樹林の中を歩いていく。 知らない間に「白ビソ山(2265m)」に着いた(写真4)。 あまり凹凸のない樹林の中なので山という感じはしない。 快適に歩いていき、少し下ったと思ったら「安平路小屋」に着いた。 赤い屋根の安平路小屋は安平路山を背にしてかわいらしく建っていた。 入口の戸がはずれていたので心配して中を覗いたら中にもしっかりした戸があり快適そうな無人の小屋であった。 周りを見るとまだピンク色の空の下、シルエットで南アルプスも見える。 今日は時々小雨の天気であるが、晴れていればすばらしい展望であろう。 時刻を見たらまだ8時過ぎであった。 山頂はすぐそこである。 少し休んだら出発だ。 が、標高差約200mの急登だ。 疲れはなく、すいすい登る。 シラビソが多くなり、ちょっとなだらかになったな、と思ったら安平路山の山頂だった(写真5)。 山頂は写真のように樹林の中にすっぽり隠れている。 木製の古い「安平路山」の標柱の字も消えかけている。 ここには私1人だ。 途中、白ビソ山手前で単独者を追い抜いただけで、あとは誰にも会わなかった。 まだ9時にはなっていない。 3時間かからずに山頂に着いたことになる。 体調が良かったのか、ガイドブックのコースタイムがゆっくりすぎたのか・・・。 小雨はやみかけているが、展望もなくする事もない。 9時過ぎ、下山を開始した。 元来た道を戻るのだが、同じ道でも毎回新しい発見がある。 気づかなかった素敵な木や花を見つけたり、気づかなかった展望があったり・・・。 今回も苔がたくさん付いた下がった枝を持った大木を見つけたり、立ち枯れの木を見つけたりした。 安平路小屋に9時半、白ビソ山10時、摺古木山には10時半過ぎと快適に歩いた。 安平路小屋では、後から登ってきた年輩の5人組にあった。 摺古木山からは「天然公園展望台」を回って下山することにした(沢コース)。 クマササとコメツガなどの10mほどの低い木が生える比較的平坦な道を進んでいく。 しばらく行くと、黄土色のシャクナゲの葉が天に向かい立っていた。 確かに少し日本庭園風ではあるが、これを「天然公園展望台」と称するのはややオーバーかな、とも思った。 しかし、展望台からの眺めはどんよりした曇りでも十分すばらしかった(写真6)。 中央アルプスの山々が目の前に広がっていた。 そこからはしばらく行ってから沢沿いを下る。 展望台から20分ほどで分岐に出た。 分岐からは朝通った道を30分で東沢林道終点の登山口Pに着いた。 時刻は12時前である。 お腹もそれほどすいていなかったので、少し車を走らせて県道8号線「飯田峠」でお昼にした。 大平宿もそうであるが、県道8号線(大平街道)沿いの石仏などを見てもこの地区の歴史を感じる。 さあ、あとは温泉に入って静岡に戻るだけである。 登る順を変えたので調べてあった温泉を利用できない。 飯田IC手前のコンビニで聞くと天然温泉の「砂払温泉」があるという。 外見はビジネスホテル風の「砂払温泉」は、時間も時間だったので貸し切り状態であった。 露天、ジェットバス、薬湯などに浸かって疲れを取った。 そして15時に高速に乗り、20時に帰宅した。 充実した3日間であった。 |