2011.01.31 MM第337号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2011年1月5日(日) 【天候】 快晴 【コース及び時間】 愛宕霊園P12:16発−12:32愛宕砦の森12:50−13:10谷津山〈108m〉−13:20清水山〈64m〉−13:24清水公園 13:30−(自転車)−清水寺−東静岡駅−グランシップ−愛宕霊園P 【 登り(愛宕霊園〜谷津山) 36分 (谷津山〜清水山) 10分 下り(清水公園) 4分 合計 50分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
道らしきものを見つけ登っていくが・・・(写真1) | 愛宕砦の森に再び戻る(写真2) |
愛宕神社に着く(写真3) | 谷津山の山頂にある谷津山古墳(写真4) |
清水山から下る(写真5) | 東静岡駅にはガンダムが・・・(写真6) |
【感想 等】 風も弱く快晴の正月5日、静岡市内の今まで気になっていた低山に出かけた。 その1つ目は梶原山から帆掛山への縦走(メルマガNo.336)であった。 下山後、もう1つの低山に登った。 それは静岡市街により近い所にある谷津山・清水山である。 谷津山はかつて沓谷に住んでいたので、よく散歩したものである。 しかし歩いたのは家の近くばかりだったので、山塊全体を歩いてみたくなった。 まず、西はずれにある清水公園に自転車を置いてきた。 JR東静岡駅の北にある「愛宕霊園」に車を止め、登り口を探す。 愛宕霊園から清水山までを縦走した記録をHPで見たことを思い出しながら・・・。 ただ見たのは写真や文章ではなく地図に書かれた歩いたコースだけである。 何となく違うようにも思ったが、「愛宕霊園」と石に彫ってある所の階段を上がっていく。 この付近はたくさんのお寺が集まり、快晴の日中といえども異様な空気がただよっている。 一瞬、高野山の空気を思い出した。 きれいな石段を上がっていくと、東屋があり観音像が台の上に立っている。そこからは上部が真っ白になった富士山がよく見える。 しかしここは孤立した丘で、ここからは谷津山方向には繋がっていなかった。 周りを見渡すと、西方向に谷津山の山塊端があった。 その方向にも道があったのでそちらへ一度下り、道路を横切り、墓地の中の山のすそ野に行った。 そして建物の端に小径のような歩いた跡を見つけ、そこを登っていった(写真1)。 1分ほど登ると、畑がありその先は竹藪が塞いでいた。 歩いた跡は畑に行くための小径だったのだ。 進むか戻るか一瞬迷ったが、進むことに決めた。 大した高さの山ではないし、上へ上へ登っていけば、尾根道やピークに着くはずである。 市街地の里山だからある程度整備されている、と思ったのだ。 竹藪はかなり放置されていて、倒れた竹をかき分け進んでいった。 道なき道を10分余歩くと、整備された山道に合流した。 そこはもう「愛宕砦の森」であった(写真2)。 初めて聞く名称であるが、そこには「谷津山自然公園 愛宕砦の森」という立派な地図が設置されていた。 そこには私が歩いてきた方向からの道はなかった。 やっと山道に出た喜びから「←沓谷」の標識につられ、地図もよく見ないでその方向に進んでいった。 数分進むと、北街道の道路と街並みや富士山が見えてきた。 そこは北街道からの登り口であった。 「沓谷」といってもかつて私が住んでいた所ではなく、もっと北の場所であった。 沓谷が6丁目まであるのを忘れていた。 戻るのもつまらないので踏み跡を南西に向かって進んでいく。 下に寺が見えてきた(後から調べると「龍雲寺」であることがわかった)。 支尾根を進んでいくと、さっきの「愛宕砦の森」に戻ってしまった。 先ほど見た地図の先には「愛宕神社」があった(写真3)。 せっかく地形図を持参しても見ないのでは価値がない。 見ていれば、地図上には寺のマーク、神社のマークが描かれている。 愛宕神社は小さいながらも古来の山岳信仰に始まり、徳川家康まで崇敬した神社だそうで、こんな山中にありながらも大事にされていることがわかる。 神社に参拝し、ゆるやかな石段を下っていく。 少し行くと、清水山への標識がありまた山道に入る。 あまり展望のきかない尾根を進んでいくと、護国神社の上に出た。 柵があり、市の上水道施設がある。ここからは見覚えのある景色である。 その先は北方向が開けていて市内がよく見える。そこには東屋やベンチがある。 少し行くと、「ピクニック広場」という表示があった。 なかなか良いところだ。 ここなら下から10分ほどで登れるだろう。 ピクニック広場から数分で「谷津山(標高108m)」の山頂だった。 この山塊の最高峰だが、「他よりやや高いな」くらいにしか見えず、山頂とは初めはわからなかった。 ここには「谷津山古墳」がある(写真4)。 ここだけでなくすぐ北の浅間神社のある賤機山(メルマガNo.234)にもあった。 というより、市街地近くの山にはたいてい古墳が作られている。 説明板によると、この谷津山古墳は、古墳時代前期(4世紀)の前方後円墳でこの地区では最古のものだという。 愛宕神社といい、この谷津山古墳といい昔から大事な山であったことがわかる。 ここから海岸方向へ2kmほど行ったところには弥生時代の水田集落「登呂遺跡」もある。 私も、両親も、祖父母地元の人間なので、これらの人々と血が繋がっているかもしれない。 古墳の案内板のある大きな木から少し離れたところに三角点があった。 三角点で山頂を確認できると嬉しくなってしまう。 ピークハンターの悲しいサガでもある。 市街地の展望を楽しみながら10分ほどで、清水山(標高64m)に着いた。 山頂の広場には東屋やベンチなどいろいろなものがあった。 休んでいる人はいなかったが、老夫婦が登ってきたところだった。 先に歩いた「梶原山・帆掛山」と違って、あまり人に会わなかった。 清水山では休まずに下る。 階段から下の清水公園や市内のビルが見える(写真5)。 清水公園は人工の滝ができたり水車ができたりと昔と変わっていた。 親子連れや年輩者達が遊んだり話に花を咲かせたりしている。 そんな光景を眺めながらベンチで少し休みんだ。 それから置いておいた自転車に乗り、隣にある清水寺を参拝し静岡鉄道沿いに走る。 東静岡駅ではガンダムを眺めた(写真6) プラモデル日本一の町をPRするには何体か常設するといいかも、と思いつつ駅舎にはいる。 JR東静岡駅は富士山の眺めがよい。 ここから見る富士山も好きだ(手軽に富士山を見たい方は途中下車で立ち寄るといい)。 そして、ちょうど開催されているグランシップの富士山写真展を見て車を止めてある愛宕霊園に戻る。 正月のこの時期に毎年開催される、グランシップでの富士山写真展は私にパワーをくれる。 「もっと写真道に気を入れろ」と。 気になっていた2つの低山縦走の山歩きで汗を流し、静岡の歴史と富士山写真に触れた楽しい一日になった。 |