2011.02.21 MM第339号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

竜頭山(りゅうとうざん 1352m)浜松市天竜 静岡の百山

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 静岡の標高1300mの山で、深さ40cmの雪の中を歩くとは思わなかった 竜頭山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2011年2月11日(金)

【天候】        雪

【コース及び時間】

浜松市天竜区佐久間町戸口(平和登山口)7:27発−8:11青なぎ〈505m〉8:20−8:28分岐(中級コース)−8:53杣小屋

−9:24〈1000mのpoint〉9:29−9:32尾根道−10:20展望台10:30−10:32竜頭山〈1352m〉10:35−(遊歩道コ

ース)−11:00避難小屋11:10−11:48〈800mのpoint〉12:00−12:17青なぎ−12:52平和登山口

     【 登り 2時間41分  下り 1時間55分  計 4時間36分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。


  
小雪の中を平和口から歩き始める(写真1) 林業作業の杣小屋(写真2)
100mごとに標識があり、安心して歩く(写真3) 展望台も雪の中であった(写真4)
「竜頭山」の山頂は樹林に中に(写真5) 誰もいない雪の中を1人歩く(写真6)

 【感想 等】

 2月の3連休は「大雪」という予報が出ていた。
私の住んでいる静岡の海岸線はこれまで雪が積もったことがほとんどない。

 雪が少なそうな、静岡県内の山に行くことに決めた。まだ行ってないのは浜松北部の山である。
竜頭山1352mなら今の時期でも登れそうである。

 この「竜頭山」は浜松市の天竜区佐久間町にある。
夏場なら山頂近くまでスーパー林道で行くことができる。
「静岡の百山」の山として歩くなら林道が閉鎖されているときの方がいい。
3時間かけて汗をかきかき歩いて山頂に着いたら、ハイヒールや革靴の人が大勢いたのでは面白くない。

 浜松ICから国道152号線を北上し、国道473号との分岐に佐久間町戸口がある。
そこから国道152号を少し行ったところに「平和登山口」がある。
路肩に車を止め出発することにした。

7時過ぎには小雨が落ちてきたので、雨合羽を着た。
出発する頃にはそれがみぞれに変わった。
標識に従って杉林の中に入っていく(写真1)。

みぞれはすぐに小雪に変わっている。

 天竜は林業の盛んなところである。
「天竜美林」という言葉も聞いたことがある。

 山道沿いの杉林はしっかり間伐され木と木の間があいている。
20分ほど歩くと、地面に白いものが目立つようになる。
林の中は雪は積もりにくいが、林が切れたところが2cmほど積もっている。

  30分ほど歩くと、集落跡だった。
3軒ほど廃屋も見える。
資料を見るとここが、『平和(ひらわ)』という集落だったので、登山口は「平和登山口」ということがわかった。
(どこにも書いてないが、たぶん)

 「頂上まで4300M」
標高100mごとに立派な木製の標識があり、安心して歩くことができる。
山頂近くに林道ができると、整備されなくなることが多いが、ありがたいことである。

 8時11分、「青なぎ」に着いた。標高505mとある。
荷物運搬用のケーブルやベンチもある。
ここから「大輪」への道は崩落のため不通である。

 青なぎで少し休む。
天気予報は当たる。1日中の雪を覚悟する。

 だんだん積もっている雪も増えてきた。
8時半少し前、分岐に着いた。
手作りの標識で
「←遊歩道に出て頂上」「少し急坂 中級コース 杣小屋→」とある。

 やっぱり、右の中級コースでしょう。
迷わず進んで行く。
確かに少し急になる。
そのため靴が少しスリップする。

 脇にある木の葉に雪が2cmくらい積もってきれいだ。
9時少し前、林業作業用の杣小屋に着く(写真2)。
中は少し痛んでいたが、囲炉裏もあり仕事の合間に休憩はできそうである。

 雪もかなり積もってきて、標識が見えなくなってきた。
全部見ていたらきりがないので、見たい標識は雪を払って見る(写真3)。
「山頂まであと1675m、標高900m」まで上がったことがわかった。

 「青なぎ」過ぎからここまで沢沿いを登ってきたが、沢から離れ灌木の中を登る。
雪は10cmくらい降り積もった。
傾斜がより急になり滑り出したので軽アイゼンを付ける。

 9時半過ぎ、尾根道に出た。
パウダーの新雪の中を歩いてきたが、尾根には以前に降った雪が積もっている感じである。
くるぶしくらいまで雪に埋まることもある。
スパッツを車に置いてきてしまったことを後悔した。

 10時20分、展望台に着いた(写真4)。
雪の中に東屋が建っているだけの感じであったが、看板の雪かきをするとここからは岩岳山や南アルプス、富士山が展望できるということがわかった。
見えないのは仕方ないことである。
こんなたくさんの雪に接することができたことを喜ばなくてはいけない。
山頂まではあと160mとでている。

付近を少し散策し、山頂に向かう。
展望台から山頂まではベンチや看板などいろいろなものがあった。
山頂は樹林に囲まれ晴れても展望がない所にあった(写真5)。

 山頂付近には林道を始めたくさんの小径や標識があった。
それらが雪をかぶり位置関係がわかりにくい。

 下りは「遊歩道コース」を帰ろうと思ったが、はっきりわからない。
地形図を見ると下山路は避難小屋近くから繋がっている感じである。
安全策を取り、私の足跡が残っている来た道を帰るか、もう1つの「遊歩道コース」にするか迷った。

 とにかくスーパー林道手前にある避難小屋まで行ってみようと広い道を下っていく(写真6)。
足跡は全くない。私の足跡だけが付いていく。
降り始めてすぐの所に「大輪口→」という表示があったが、「平和登山口」に繋がっていないと車に戻れないのでパスする。
90%は大丈夫かな、とも思ったが・・・。

 避難小屋近くに「ほおずき平」に下る急な道の表示が出ていた。
そして、林道を少し下ったところから斜面を降りて避難小屋に向かった。
深いところで40cmもあった。

 11時、避難小屋に着いた。
新しくて立派な建物である。
中に入って少し休む。

 近隣のパンフレットがあったので見る。
たくさんの小径の角には番号の付いた杭があり迷わないようにできていた。
パンフレットにはそれらの杭について地図が出ていたが、「大輪口」「平和口」への道は書かれていない。
ほおずき平から大輪口に下る道は途中まで書かれていた。

 行動食を取りながら考えたのは、林道まで戻り、急な坂をほおずき平に下って大輪口に向かう。
その道が「青なぎ」に行く道なら当初の計画通りの道であり、もし違ったら大輪口から国道を車に戻る。
避難小屋からほおずき平への標識はあるが、雪が多くて道がわからないので迷いやすいから避ける。

 水分と栄養を補給して出発だ。
基本的には市民の森なので、十分な表示はある。
雪のため、その表示と道が見えないのが難点である。

 林道を100mほど戻り、ほおずき平へ慎重に急坂を下っていく。
ほおずき平らしき所にベンチがいくつかあり、大輪口への表示が出ていた。
標示に従ってなだらかに下っていく。

 写真3のような表示がこちらのコースにもあり助かる。
800mのポイントで軽アイゼンを外す。
(なくてもほとんど歩くことができたコースではある)

 しばらく行くと、登りで通った分岐「←遊歩道に出て頂上」「少し急坂 中級コース 杣小屋→」に着いた。
自分の降りてきたコースが「平和口」に戻ることができるコースであることが確かめられた。
ほっとした。

 しばらくして「青なぎ」に着き、13時少し前に車の止めてある平和登山口に着いた。
車には5cmくらいの雪が積もっていた。

新雪の中を誰にも会わず5時間楽しめた半日であった。

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