2011.02.28 MM第340号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

秋葉山(あきはさん 866m)浜松市天竜 静岡の百山

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 雪の中をスパッツを付けて登り、参拝した 秋葉山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2011年2月11日(金)

【天候】        雪

【コース及び時間】

浜松市天竜区秋葉山駐車場14:06発−14:18秋葉山(神社)〈866m〉14:28−14:40秋葉山駐車場

     【 登り 12分  下り 12分  計 24分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。


【温泉】   トロン温泉「やすらぎの湯」 市外800円(市内200円)

  
雪が積もり車は1台のみの大型駐車場(写真1) シカもいつもと違う雪にとまどっているのだろうか(写真2)
木に付けられたおみくじにも雪が(写真3) 秋葉山の本殿も雪の中であった(写真4)
「竜頭山」の山頂は樹林に中に(写真5) 秋葉ダムの近くの温泉で汗を流す(写真6)

 【感想 等】

 2月の3連休の11日は「大雪」という予報が出ていた。
雪が少なそうな静岡県内の山、浜松市天竜区の山に出かけた。

 まず降雪の中、「竜頭山(メルマガNo.339)」に登り、山頂では40cmの雪の中を歩いた。
 下山後、国道152号線は雪は積もっていなかったので安心して「秋葉山」に向かう。

 「秋葉山」
静岡では知らない人はいないだろう。
「秋葉神社」のある山の名であり、神社を表す名前でもある。
「火防の神」、秋葉大権現を祭っている。
私の家では台所に祭ってあり、毎年大晦日に「火之用心」と書かれた秋葉山の御札を付け替える。

 地域の多くの家庭で同じようなことをしている。
町内会で、他の神さんの御札と共に取りまとめ、それらの御札を配ってくれる。
それを毎年祭るのである。
 「秋葉山」の名前は知っているが、実際に行ったのは20歳代に1度きりである。

 この、有名な秋葉山までは冬季もスーパー林道が開通している。
標識に従って「東雲名」から林道に入る。

 順調に登って行ったが、山頂が近づくにつれ、北側の道路に積雪がある。
シャーベットの状態で何とかノーマルタイヤでも走ることができる状態だった。
あと600mの地点で、高齢の女性の車が立ち往生していた。

 ここに車を置いて山に向かうか、タイヤチェーンを着けるか迷ったが、帰りの下りも心配なのでタイヤチェーンを着けることにした。
地元の方がワーヤーで女性の車を完全な場所に下ろしている。
その横で私はタイヤチェーンに悪戦苦闘。

 スタッドレスタイヤの1本が昨夏の間にバーストしてしまった。
夏の異常な暑さがいけなかったのか、タイヤに問題があったのか・・・。
それで、チェーンを買ったのである。
かつてはよくチェ−ンの脱着をしたが、今はほとんどやらないのでなかなか難しい。
手こずっていると車を移動させた地元の人が手伝ってくれた。
ありがたいことである。
「あの車がいなければ、ノーマルでも上がることができたかも」なんていいながら。

そんなことで秋葉山の駐車場に着いたのは14時であった。
広い駐車場には他に1台止まっているだけである。
わざわざ雪の中を登ってくる人はいない。

 10cmほど積もった雪を小さな雪かき車が集めている。
大きな鳥居の近くに車を止め、出発の準備をする。
鳥居横の狛犬にも雪が積もっている(写真1)

 かなり降り続いていたので、雨合羽を着て傘を差して歩くことにした。
竜頭山では車に忘れていったスパッツを今度は付けた。

 鳥居をくぐり、石段を登っていく。
2分ほど登ると、右側の階段横にシカが2頭いた(写真2)。
こんな雪に中に、人なつこくこちらを見ている。
よく見ると、周りに柵があり、飼われているものであった。

 雪は徐々に深くなり、10cmくらい靴がもぐるようになった。
出発してから7分ほどで、山門に着いた。
立派な2層式である。
雪をかぶった山門もなかなかいい。

 進んでいくと、レストラン兼土産物屋があり、総出で雪かきをしていた。
その先では神社の方たちが雪かきをしている。
雪を取り除いた石段や石畳は歩きやすい。

 参道脇では、おみくじも雪をかぶっていた。(写真3)
黄金色の鳥居を抜けると本殿はもうすぐだ。
ここでも神社の人が雪かきをしている。

 本殿は太い注連縄があって立派な造りだ(写真4)。
秋葉山にいつもお世話になっているお礼を言い、これからのこともお願いした。

 本殿の裏が一番高く見える。そこがピークか。
しかし、本殿裏は神域のようだ。
右側の石垣を越えて入ってみる。
全く手入れはされていないので、竹や灌木が生い茂っている。
それらを触ると、頭に雪が落ちてくる。
無理をするな、やめた方がいい、という声が聞こえたような気がした。

 すぐに神域から出た。
本殿近くで雪かきをしている神社の人に山頂について聞いてみた。
やはり立入禁止で、自分も入ったことはない、とのことであった。

ピークに立つのばかりが良いわけではない。
今回は普段は体験できない秋葉山を十分楽しんだ。
下山することにした。

 本殿右には「天狗の皿投げ」といって、土で作った皿を投げ願を掛ける場所があった。
京都の愛宕山(メルマガNo.128)丹沢の大山(メルマガNo.166)など歴史のある信仰の山にはこの風習が残っていた。

 杉などの大木も歴史を感じる。それらの木々に雪が付いている(写真5)。
雪をかぶったいろいろな物を見るのは楽しい。

 こんなに楽しんだのに往復正味30分もかかっていない。
秋葉山に来てよかった、とつくづく思った。

 帰りは1kmほどでチェーンを外し、温泉に向かった。
この秋葉山の近くの温泉は「トロン温泉『やすらぎの湯』」である。秋葉ダムのそばにあると地元の人が教えてくれた。
 東雲名からすぐであった。入浴施設は2階にあり、ダムの向かいの山々の展望がよい(写真6)。
 地元の年輩者が3人ほど入っていた。市外者と住民との料金の差が4倍というのはびっくりしたが、温泉は気持ちがよかった。

 

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