2011.04.09 MM第344号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

瓶ガ森 (かめがもり 1897m) 愛媛・高知県 日本三百名山


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この山の私の印象等は・・・                                 

「 3月下旬に四国に真冬の山があるとは想定外だった 瓶ガ森(敗退) 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2011年3月26日(土)

【天候】        曇り一時晴れ

【コース及び時間】

西条市西之川9:45発−10:24常住10:29−11:02鳥越11:09−12:00鉄製梯子上12:30(敗退)−12:56鳥越12:04

−13:31常住13:36−14:02西之川P

                【 登り 2時間3分  下り 1時間39分  計 3時間42分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。


【温泉】        道後温泉(松山市)  400円、800円、1200円、1500円

  
ダートを登っていくと登山口はあった(写真1) 近くの山の頂にも霧氷が(写真2)
徐々に積雪が増えていく(写真3) やがて白一色に・・・(写真4)
敗退したアイスバーンの沢(写真5) そこは霧氷の木々で覆われていた(写真6)

 【感想 等】

 3月下旬、四国の300名山に出かけた。
3月20日に静岡で桜の開花が発表され、暖かくなってきたのでもっと南西にある四国なら山に登れる、と車で出かけた。

 伊予西条ICから国道194号、県道12号と走り、「石鎚ロープウェイ」の先からダートに入る。
雨上がりのためかぬかるんでいる西之川林道を車を汚しながらしばらく走ると登山口に着く。

 登山口の標識は枯れ草の中に少し埋まっていた(写真1)。
矢印は山道と林道を指し示している。
もう少し車道は続いているが、ここに車を止めて歩くことにした。
(かなり急なでこぼこ道だったので車の底を3回ぶつけ、ローギアで登ってきた)

 9時45分、曇り空の下、出発した。
少し歩くと足元には雪が残っている。
前日、低気圧が通過し降ったものであろう。
そして山の上の方を見ると霧氷が付いていた(写真2)。

 学生時代に春休みを利用し四国・九州とサイクリングで走った。
その時、霧島山の大浪池に登った時、山頂は霧氷が付いていたのを思いだした。
3月下旬に九州でも1700mの霧島山で霧氷だったのだ。
この時は、登山靴ではなく普通の運動靴で山頂を踏んでいる。

 そんな感じかな、と思いつつ登っていく。
10分ほど登ると1度林道に出て、また登っていく。

 登るに連れ、積雪が2cm、3cmと増えていく。
前からの雪ではなく降ったばかりの雪なので心配はしなかった。
10時半前、「常住」に着いた。
コースタイム75分を39分で歩いた。
出発が遅かったが、調子は悪くないのでこれなら日中に下山できる。

 信仰の山らしく、「石土山75回参拝記念」の新しい石板があった。
石土山とは石鎚山のことである。
アクシデント続きであった「石鎚山(メルマガ94号)」を思い出した。
車のタイヤのパンク、山小屋の閉鎖、パンク修理のミス・・・、大変な1日だった。
しかし、その時目にした、夕陽の染まる神がかった石鎚山の美しさは今でも脳裏から離れない。

 常住を過ぎると大きな木もある。
国有林の看板も立っている。
その隙間からは山の半分を霧氷で覆われた山々が姿を現した。
晴れていれば、すぐに溶けて消える霧氷ではあるが、10時半を過ぎてもまだまだいっぱいだ。

 雪もますます多くなってきた。
30cmくらいの氷柱(つらら)も下がっている。

 11時過ぎ、石垣の残る「鳥越」に着いた。
小屋が建っていた跡であろうか。
写真のように標識が所々にあり迷うことはない。
ここまで来ると、一面雪に覆われ真っ白である(写真3)。
目の前には「鳥越の岩」というのもそびえていた。

 足元の笹も真っ白に染まり寒そうである。
オーバーミトンをはめていない私の手袋も濡れてきて冷たい。
登るに連れて雪の付いた木も増えてくる。
足元も滑るようになってきた。下山時にはアイゼンを付けないと危険だ。
木の梯子も真っ白で、真冬の世界に入り込んでしまった(写真4)。
全く想定外のことである。

12時、鉄製梯子のある場所まで登った。
すぐ上には空が見えている。
あと30mも登れば、平坦な「壺首」だろう。

 軽アイゼンを付け、ルートを探した。
数m登り、上を見ると谷状の斜面が氷りつき、その上には雪がかぶっている(写真5)。
しかも、周りに手で捕まる木などはない。

 2、3歩登っては降り、わずか10mほどの壁を突破する方法を考えた。
しかし、思い浮かばなかった。
私の出合った「3月の瓶ガ森」は真冬の山であった。
本格的なアイゼンとピッケルがなければここを突破することはできない。

 また四国に遊びに来な、ということだろう。
夏なら山頂近くまで伸びた道を車で登ることもできる。
あと少しのところまで登り、全く無念ではあるが、最低ピッケルがなければバランスを崩したとき危険である。
下山を決めた。

 正月の仙丈岳(南アルプス、日本百名山、メルマガNo.78)でも、降雪のためルートが不確かになり大事をとって下山したことを思い出していた。
命あっての山歩きである。

 反対側を振り返ると、少しだけ太陽が顔を出し、霧氷が輝いていた(写真6)。
ここまで登ってごくろうさん、と私にご褒美をくれたかのような美しさであった。

 帰路は元来た道を戻るだけ。
雪を楽しみながら・・・。
下っていくと、山道の雪は少し溶けて減っていた。
14時過ぎ、車に戻った。

 3年前の夏、四国の200名山を登ったとき行くことができなかった「道後温泉」に向かった。
予定より早く下山できたので、時間は十分あったが、松山に入ってからのろのろ運転に閉口。
ずっと高速を走っていたからそう感じるのかもしれないが、制限時速50km/hのところを40km/hでのんびり走っている。
しかも交通量が少なくないから、信号のたびにストップだ。

 道後温泉の外では人だかりがしていて松山を紹介する出し物を女性グループがやっていた。
松山一の名所である「道後温泉」はすごく混んでいた。
伝統ある良いお風呂ではあるが、いも洗い状態の混みようであった。
汗を流すことと、話の種には良かったが・・・

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